2021年06月21日
企業へ向けた総合的なITソリューションを創造、提供しているセラク。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
セラクは、1987年にテレマーケティング代行サービスとしてスタートしました。社名は、小さな川から大河へ成長していく思いを込めた「静」と、円満な関係性を意味する「楽」を併せた「静楽」から来ており、今では1000人を超えるエンジニアを持つITソリューション企業です。
そんなセラクの口コミには「派遣先によって異なる」という言葉が多く見受けられます。これは、セラクが顧客へのアウトソーシング業務を主としているため、労働環境、残業、休日出勤などの勤務形態が、派遣先に大きく委ねられていることが理由です。それを「会社から放置されている」と感じる意見もあり、就労においての評価を求める人には不向きな環境であると言えそうです。
一方、年間を通して社内イベントは多く、そこへの参加が「パスマポイント」と呼ばれる査定制度に影響されることから、「自社愛」は強く求められる傾向にあるようです。参加することで普段顔を合わせない上司に相談ができるなど、社内コミュニケーションを大切にしている面も見られます。
コーポレートサイトの採用情報によれば、実務未経験者の募集も随時おこなっており、オープンな採用形態を取っていると言えます。
こうして見ていくと、未経験といえども、社内および仕事先でのコミュニケーション能力の高さを求められており、こうした社風にフィットする人材かどうかを採用面接では、見極められます。
株式会社セラク 新卒採用サイトより
書類審査通過後、1〜3回の面接を経て内定が出る流れとなっています。口コミを読むと適性検査を受けている人も見受けられますが、その時期は1回目の面接前や面接後などさまざまで、これは経験未経験および職種によって変わってくるようです。なお、面接と適性検査はwebでも実施しており、遠方からの応募でも対応ができるようになっています。
結果が出るまでの期間は早い傾向にあり、1〜2週間程度での決定が多いようで、そこには経験未経験の差は見られません。
面接前に社内見学や会社紹介説明があるので、そこで雰囲気に慣れておくこともできるようです。常識的な社会人としての言葉を持ち、経験者は今までの職歴や仕事内容について、未経験者は異業種への転職意欲や希望理由を明確に準備しておくことが大切です。面接内容については次項で紹介していきます。
中途での転職採用面接において必ず質問されるような内容を聞かれることが多く、例をあげると、
●5分程度の自己紹介
●志望動機
●前職の退職理由
など、オーソドックスなものとなっています。以下、口コミを参照にした面接内容の詳細を見ていきます。
経験者の場合は、人柄よりも今までの仕事内容を主に聞かれるようなので、分かりやすく整理された自己アピールと受け答えが出来るよう準備をしておくことが大切です。「webの運用にあたってどのような知識、経験が必要であるか」などの専門的な質問への対策をしておくのもポイントでしょう。
未経験者の場合でも、「なぜこの会社を志望したか」「どれほどの意欲を持っているか」といった質問に対する自己意見や、「ITソリューション業を選択したことに関しての動機」「異業種への転職に対しどのような準備をしているか」などへの明確な意見を持っているかどうかが評価されるようです。
株式会社セラク IRライブラリサイトより
株式会社セラク ビジネスサイトより
セラクの経営戦略は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響してきます。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接で「教育型IT人材創出モデル」に合致する人材であることをアピールしましょう。
これからの社会問題をITで解決する、いわゆる「ITソリューション」。それらを、自社教育により成長したエンジニアの手で新たに創り出し、さらには実現できる事業を目指す。そこでは「自分がいかに挑戦をし続けられるか」をアピールできるかがポイントです。特にこの業界は変化が早く、さらには競争が激しくもありますが、「セラク情熱大学」と呼ばれる研修制度や、資格取得の支援制度もあることから、常に「挑戦」と「成長」という気持ちを失わない人材を求められていると言えます。
セラクの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜセラクか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、セラクという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。
具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社
●キーウェアソリューションズ株式会社
●株式会社アウトソーシングテクノロジー
このように、セラクの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、コミュニケーション能力が高く、「チャレンジ精神を常に持つ」「成長する思いを忘れない」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
セラクの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「アウトソーシング業務での柔軟な対応」「自社に対する積極的な行動」が求められる社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●セラクの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜセラクか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
この記事の執筆者