【面接対策】アルペンの中途採用面接では何を聞かれるのか

「SPORTS Alpen」「SPORTS DEPO」などのスポーツ用品店の運営で知られるアルペン。スキーショップからスタートした同社は、スキーブームの波に乗り成長。ブーム終焉後も、経営の合理化や総合スポーツ用品分野への進出などによって業績は堅調で、スポーツ用品業界大手として大きな存在感を放ちます。2019年6月期時点の売上高は、ゼビオホールディングスに次ぐ業界2位につけています。

そんなアルペンの口コミには「職場の雰囲気が良い」「和気あいあいとしている」「残業が少ない」といった内容が見られ、良好な人間関係の中でプライベートも充実させながら働く社員が多いことが分かります。繁忙期には残業が多くなることもありますが、残業代がきちんとつくため不満を覚える社員は少ないようです。一方で、「年功序列」「体育会系」というキーワードも散見され、部署や職種によっては女性が結婚・出産後も働き続けるのは難しいという意見もあるなど、体質の古さも垣間見えます。しかし、女性の活躍推進はアルペンの戦略のひとつとして掲げられており、今後の展開に期待がかかるところです。

また、「顧客の立場になって考えた結果、商品を購入してもらえたときの達成感は大きい」「ゴルフ好きにはこれ以上いい職場はない」「（さまざまなスポーツ用品の知識が得られるため）スポーツ好きには一石二鳥の職場」など、やりがいに関する声が多く見受けられます。スポーツが好きな人や、顧客とコミュニケーションを取りながら仕事がしたい人には適した環境と言えるでしょう。

ワークライフバランスを重んじつつ、やりがいを持ってスポーツ用品販売に携わることができる。こうしたアルペンの社風に適応できるかどうかは、中途採用において採用者側が見極めたい重要なポイントとなります。

コーポレートサイトの採用情報ページによると、アルペンの選考プロセスは、転職サイトを通じての書類選考通過後、会社説明会→面接→適性検査となっています。スポーツウェアデザイナー職に応募の場合のみ直接応募となり、選考プロセスに作品審査も加わります。口コミによると内定までは1週間～1か月程度と、選考は比較的スピーディに進むことが多いようです。

現在、アルペンでは店舗運営販売職・スポーツウェアデザイナー職で中途採用を行っています。職種や勤務形態によって待遇が異なるため、コーポレートサイトの採用情報を確認する必要があります。希望する職種において、自分のどのような面が活かせるのか、またそれを面接の場でどのようにアピールするのが効果的か、事前にしっかり対策をして臨みましょう。面接内容の傾向についての詳細は次項をご覧ください。

口コミを見ると、中途採用面接としては基本的な質問をベースとしつつ「当社に入って将来的に何がしたいか？」と聞かれた人が複数おり、入社後の仕事への意欲を問う傾向が見られます。自己分析と企業研究を徹底して行い、そのすり合わせから、入社後に自分がやりたい仕事・成し遂げたいことを導き出しておきましょう。スポーツ用品をめぐる業界の動きにもアンテナを張り、最新の動向を交えて語れると好印象です。自分の強み・弱み、過去の実績についてなど、想定される質問には事前に回答を用意しておき、質疑応答のシミュレーションもしておくとよいでしょう。

「勤める上で大切なことは？」と聞かれた人もおり、仕事に対する考え方や姿勢を問われることもあるようです。自己分析の一環として「これまで自分が何を最重要視して仕事に取り組んできたか」「仕事において譲れないことは？」など、「自分の軸」を整理しておくと役立ちます。

また、特に店舗運営販売職の面接においては、接客に通じるハキハキとした態度が求められます。明るく朗らかな対応を心がけましょう。面接は和やかな雰囲気で進むことが多いようですが、「質問に対して的確に答えられているかどうかも見られている（と感じた）」という口コミもありました。雰囲気に流されて回答が的外れなものにならないよう、気を引き締めて臨みましょう。

面接に臨む前に必ずおさえておきたいのがアルペンの経営理念です。

「スポーツをもっと身近に」をコーポレートスローガンとし、「For the Customer」を経営理念に掲げるアルペン。常に顧客の立場に立った商品・サービス提供により、企業価値の向上のみならず、社会貢献や従業員の生活の質向上への寄与を目指します。そのため、「満足度・収益力・シェア・企業価値」の4項目でNo.1となることを長期ビジョンとして設定。具体的には「売上高営業利益率10％」を達成、「スキー用品だけでなく全スポーツ用品市場でシェアNo.1」、「スポーツ用品企業として株式時価総額No.1」の座を獲得することによって、顧客・従業員ともに最も満足できる企業へと成長することを経営方針としています。

年々縮小する国内スポーツ用品市場。激化する競争を勝ち抜くためにアルペンが経営方針に沿って打ち出す戦略は以下の通りです。

①顧客ロイヤルティ向上による売上増

②事業全般においてブランド戦略を推進することで競争力を強化

③経営効率化や人材戦略推進など、絶え間ない経営革新

既存店の販売力強化やプライベートブランド商品の品質向上などにより、顧客からの支持の強固なものとし、店舗および商品のブランド力をさらに強化することで収益性を高める方針です。事業基盤強化にも注力し、顧客・従業員・株主から信頼を得られる企業運営に取り組むとしています。

こうした経営理念のもと、行動指針も上記のように明確に定められています。常に顧客目線を忘れず、スポーツ用品のプロフェッショナルとして企業価値向上のために働ける人材であることが要求されます。採用面接に臨むにあたっては、経営理念とともに行動指針をしっかりと理解し、自己分析に落とし込んでおくことが必要です。

アルペンの面接でよく聞かれる質問として「なぜアルペンか」というものが挙げられます。志望動機を問うことで面接官が知りたいのは「入社後に何がやりたいのか」「これまでのキャリアをどのように活かすつもりなのか」といったキャリアビジョン的な要素を含めた、入社への熱意です。「どれだけ企業研究をしてきたか」「どれくらい同社のことを理解しているか」も併せてアピールすることで、入社への意気込みや、今後の仕事への意欲を面接官に理解してもらえる可能性は高くなります。

業界理解や職種理解の枠を超えて、アルペンという企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、スポーツ用品業界において競合する以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

ゼビオホールディングス株式会社株式会社ヒマラヤ

アルペンが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。アルペンの場合「やりがいを持ってスポーツ用品販売に携わることができる社風」を意識して、「顧客目線とプロフェッショナル意識を忘れず仕事に取り組むことができる人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならこれらの質問にどのように答えるか、質疑応答シミュレーションの一環としてぜひ考えてみましょう。

質問

ウインタースポーツはしますか？

回答

ほとんど経験がなかったので、正直にやらないと…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

勤めるうえで大切なことは？

回答

責任感。当たり前の作業が土台としてあってこその…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

当社に入って将来的に何がしたいか？

回答

店舗で、販売、店長を経験した上でエリア…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

スーツを着た仕事はしてみたかったか？

回答

スーツを着た人はサラリーマンのイメージがとても…（口コミの続きとアドバイスを見る）

ここまで、アルペンの採用面接を受けるにあたってぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3つです。

「やりがいを持ってスポーツ用品販売に携わることができる社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。
アルペンの経営理念・行動指針を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
競合他社についての理解を深め、「なぜアルペンなのか」に対する答えを明確にしておく。
上記3つについてしっかりと対策をし、面接当日は自分らしい言葉でアピールできるよう準備をしておきましょう。

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