0 編集部が注目した重点ポイント
① 中国の広告事業を売却し経営資源を集中させる
2025年12月、連結子会社である愛徳威広告(上海)有限公司等の全株式を譲渡することを決定しました。2026年4月に実行予定で、今後は成長著しい自社プラットフォーム事業や国内DX領域へ資源を集中させます。不透明な海外事業のリスクを切り離し、収益性の高い事業構造への刷新を進める動きは、転職者にとって将来性の見通しを立てやすい好材料といえます。
② 自社製品「UNICORN」が過去最高の業績を更新する
全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」において、ブランド広告の受注が想定を上回り、取扱高は前年同期比111%と過去最高値を記録しました。営業利益も前年比137%増と爆発的に成長しており、広告代理業から「自社プロダクトを持つテクノロジー企業」へと変貌を遂げています。エンジニアやプロダクトマネージャーにとって、今まさに勢いのあるフィールドといえます。
③ 販管費を抑制し営業利益を78.6%増加させる
売上高が微減となった一方で、人件費や採用教育費などの抑制に成功し、営業利益は前年の1億66百万円から2億97百万円へと大幅に改善しました。親会社株主に帰属する当期純利益も黒字転換を達成。収益管理の徹底と高利益率な自社プラットフォームへのシフトが実を結び始めており、経営基盤の安定化に向けた確かな手応えが感じられる決算内容です。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.7
2025年12月期の業績は、売上高12,219百万円、営業利益297百万円となりました。特に営業利益は、当初の業績予想150百万円に対して達成率198.2%と、想定を大きく上回る好決算です。主な要因は、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」において高単価なブランド広告の受注が大幅に増加したことにあります。増収に伴う売上総利益の増加と、徹底したコスト管理によって、最終利益も黒字化を達成しました。
通期予想に対する進捗状況については、営業利益、経常利益、純利益の全ての項目において上方修正後の計画をも上回る着地となり、極めて「順調」に推移したと評価できます。不採算領域の整理が進んだことで、次期以降はさらに筋肉質な経営体質へと移行するフェーズに入っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.24
アドプラットフォーム事業
事業内容:自社開発の「UNICORN」やアフィリエイトサービス「JANet」「Smart-C」等の運営・提供を行う中心事業です。
業績推移:セグメント利益は1,120百万円と前年比43.3%増の大幅増益。UNICORNが各ジャンルで飛躍的な伸びを見せました。
注目ポイント:テクノロジーを武器にした「UNICORN」が全社を牽引。Apple AdsやYouTube等、配信面を拡大中であり、アルゴリズムの最適化や新機能開発を担う専門人材への期待が非常に高まっています。ECサイト向けのホワイトレーベルDSP提供など、新規領域の拡大も加速しています。
エージェンシー事業(国内・海外)
事業内容:アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援。広告主の課題に応じた最適な広告プランニングを提供します。
業績推移:売上高は6,083百万円と15.2%減。大手クライアントの方針変更が影響しましたが、台湾事業は好調に推移しています。
注目ポイント:国内ではマンガ・ゲーム領域にて独自のデータ活用やAIによる制作PDCA(Agent MALOOK等)でシェアを拡大中。博報堂DYグループとの連携深耕により、ナショナルクライアントへの提案機会も増加しており、高度なコンサルティング力を持つ人材が求められています。
その他事業
事業内容:士業向けポータルサイト、インフルエンサーマーケティング、サウナ運営等の新規事業領域です。
業績推移:売上高は1,461百万円(6.1%増)。サウナ事業等が堅調に推移するも、新規設立子会社のコスト先行により利益は減少。
注目ポイント:サウナ事業をフックとした株主優待の開始など、ユニークな多角化を推進。既存の広告枠に囚われない新しい顧客体験の創造に挑戦できる環境があり、ゼロイチで事業を育てたい人材にとって刺激的なフィールドとなっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.34
2026年12月期は、売上高11,400百万円、営業利益600百万円を見込んでいます。中国広告事業の売却による会計上の売上減(-6.7%)を織り込みつつも、営業利益は前期比101.9%増と実質倍増を狙う野心的な計画です。成長の鍵は、引き続き「UNICORN」を中心とした高利益率事業の拡大と、AI技術を駆使した運用効率化にあります。
戦略面では、YouTube配信の最適化や、博報堂DYグループとの協業によるブランド領域のさらなる深化に注力。また、次世代運用型アドトラック「O3 TRUCK」や、AIによるクリエイティブ最適化など、「人」の運用力と「テクノロジー」を融合させた新サービスの展開を加速させます。中国においても、不採算の広告事業から撤退し、今後の成長が見込まれるEC事業への注力と体制強化を図る方針が明確に示されています。事業構造の転換期にある今、既存の枠組みを超えた新しいデジタルマーケティングの仕組みづくりに参画できるチャンスが広がっています。
4 求職者へのアドバイス
同社は今、代理店モデルから「自社プラットフォームによるテクノロジー企業」への完全脱皮を図っています。「UNICORN」の爆発的な成長や、AIを活用したクリエイティブ最適化など、技術で広告効果を最大化する姿勢に共感できるかが鍵です。また、中国広告事業の売却という大きな決断を下し、不採算領域を切り離して成長分野へ投資を集中させる「経営のスピード感と実行力」を評価する視点も、志望動機に深みを与えます。
- 「UNICORN」が過去最高業績を更新していますが、さらなる成長に向けてどのような技術的課題、あるいは人材の不足を認識されていますか?
- 中国での広告事業売却後、残されたEC事業をどのように拡大させ、既存の国内広告事業とどうシナジーを生んでいく計画でしょうか?
- 「Agent MALOOK」のようにAIがクリエイティブ制作を支援する環境下で、現場のプランナーに求められるスキル定義はどう変化していくとお考えですか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
一緒に働く人はいい人が多く働きやすい環境
とにかく一緒に働く人はいい人が多く、働きやすい環境でした。基本的に自由に仕事ができて、手を上げればいろんなことにチャレンジができるので意欲がある人はどんどん成長していける環境だと思います。
(20代後半・企画営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]残業代は一円足りとも出ませんでした
残業はたくさんありました。ちなみに残業代は一円足りとも出ませんでした。見込み残業で、越えようともらうことはできませんでした。なのでそれに関しては期待をしない方が良いです。
(20代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]- 株式会社アドウェイズ 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社アドウェイズ 2025年12月期 決算説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。