2021年06月21日
1915年創業、世界有数の電動工具メーカーであるマキタへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
創業から105年、人々の暮らしと住まいづくりに役立つ電動工具を提供してきた株式会社マキタ。日本国内に116の営業所、世界約50ヵ国に直営の営業拠点を有し、世界170ヵ国で販売を行うなどグローバルに展開している業界のリーディングカンパニーです。
「人の暮らしと住まいづくりに役立つ工具のグローバルサプライヤー」を目指し、開発・生産・販売・アフターサービスまで一貫した体制を整え、高品質の製品を提供しています。2005年には他社に先駆けてリチウムイオンバッテリを電動工具に採用しました。排ガスを出さない、低騒音など、自然環境や作業環境にも目を向けているマキタ。そんなマキタの社風は、「質実剛健」。アフターケアに力を入れお客様を大切にし、堅実かつ積極的な経営方針を掲げています。
社内には、積極的に取り組む人にとっては活躍できる環境が整っており、グローバル企業であることから海外で活躍するチャンスにも恵まれています。質実剛健、そして、グローバルサプライヤーとして持続可能な社会の実現に貢献していく。こういった社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められています。
書類選考後、通過者はWebテストを受けます。その後、一次試験(専門試験・面接)、最終面接(役員面接)という流れになっています。 選考期間は1週間から1ヵ月と、職種により幅があります。
内定後は、概ね2ヵ月を目途に入社される方が多いようです。 選考は本社(愛知県)、岡崎工場などで行われます。
100年以上にわたり、電動工具メーカーとしてユーザーニーズを的確にとらえ、様々な製品を生み出してきたマキタ。そんな同社のキャリア採用では、「即戦力になるか否か」が最も注目されます。
とりわけ、応募職種に応募者のキャリアがマッチするかどうかを最も重視している様子。そのため、キャリアによっては応募職種以外の部署を紹介される場合もあるようです。書類の内容がわかりにくい場合は、面接前に事前に確認されることもあります。履歴書・職務経歴書は丁寧に書き込み、面接へとつなげましょう。
面接では、これまでの経験が募集要件に合致しているか、どのように活かすことができるか、エピソードを交えながら話せるようにしておきましょう。 面接では自己PRや「なぜマキタか」「将来どのような仕事をしたいか」など、一般的な質問を聞かれたという口コミが多く見られます。
同社では、海外での売上比率・生産比率がともに80%を超えていることから、業務で英語を使う機会が多くあります。英語で自己紹介や志望動機を話すように指示されたという口コミもあるので、あらかじめ英語での回答も準備しておくと良いでしょう。
マキタの面接を受ける上では、事業戦略を理解しておくことが不可欠です。
マキタ コーポレートサイトより
マキタの事業戦略は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
この戦略の中心には、2005年に他社に先駆け電動工具に採用したリチウムイオンバッテリがあります。 第108期第2四半期報告書によると、寿命・耐久性の向上を実現した新たなリチウムイオンバッテリを使用した充電式工具シリーズをはじめ、「充電のマキタ」として、リチウムイオンバッテリを使用した製品を拡充する方針です。
さらには電動工具だけでなく、充電式園芸用機器の開発に力を入れ、総合充電製品メーカーへの進化を目指しています。「エンジンから充電へ」を旗印に、自然環境や作業環境を考え、地球規模での豊かな社会づくり、持続可能な社会づくりに貢献しています。
マキタ コーポレートサイトより
アフターケアに力を入れお客様を大切にし、堅実に、健全な収益体制を維持し100年企業となったマキタ。時代のニーズを取り込みながら持続可能社会の実現に貢献し、さらなる100年へと邁進しています。同社は、専門性の高いプロフェッショナル、かつモノづくりに誇りを持ち、使命感を持って働ける人材を求めています。このような視点からアピールできるエピソードもまとめておくと良いでしょう。
マキタの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜマキタか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「応募職種にマッチする人材か」「これまでの経験が同社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に同社のことを理解しているのか」という点もあわせて見ています。
マキタという企業についてしっかり理解するためには、業界・職種研究、そして競合となりやすい他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●日立工機株式会社
●リョービ株式会社
●ボッシュ株式会社
マキタが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。マキタの採用面接を受ける前には、このように事業戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「質実剛健」な社風を意識し、「専門性があり、そのキャリアを活かし、使命感を持って仕事に臨める人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
以下では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
マキタの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「質実剛健」という社風を理解し、それに合致した人材であることをアピールする。
●事業戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
●競合他社についての理解を深め、「なぜマキタなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかり準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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