2021年06月21日

【面接対策】ジャストシステムの中途採用面接では何を聞かれるのか

言語入力システム「ATOK」や通信教材「スマイルゼミ」を展開するジャストシステムへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われる他、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策しましょう。


ジャストシステムの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1979年に徳島県で創業し、「一太郎」や、かな漢字変換ソフトウェア「ATOK」といったコンシューマー向けソフトウェアを開発・販売するジャストシステム。2009年には株式会社キーエンスとの資本業務提携を行い、2013年には本社機能を徳島県から東京都に移管、2014年には上場市場ををJASDAQから東証一部に変更しています。
また、近年ではコンシューマー向け事業に加え、「スマイルゼミ」を始めとした教育ICT事業、公共機関や医療機関向け事業と多角的に事業を展開しており、特に教育ICT事業は家庭・学校向け共に好調で、「スマイルゼミ」は国内の小学校のうち80%超が導入しています。

そんなジャストシステムの口コミからは、ものづくりと研究開発を重視する社風であることが伺えます。
「エンジニアが社員の半数以上」「ものづくりにこだわりがあり、優秀な技術者がいる」といった口コミが多く、また営業職でも「強みのある製品が多い」といった口コミが見られます。
毎年開催されるIT技術者向けの大規模イベント「Developer's Summit」の2016年と2018年には、事業成長に貢献する開発手法や開発組織の試行錯誤について発表もしており、対外的にも「ものづくりの会社」であることをアピールしています。

こうした、自社の製品にプライドを持ち、ものづくりを重視する社風にフィットする人材かどうか、面接を通じて見極められるでしょう。

選考は何次まで?

ジャストシステムの中途採用情報は、ホームページの採用情報「キャリア採用」に詳細が記載されています。
2020年3月時点では、開発エンジニアや品質保証エンジニア、UXデザイナーやマーケター、プリセールス(技術営業)が募集されています。採用枠が充足されたら公開は停止されるため、随時募集状況を確認し、これまでの経験やスキルが活かせるポジションが公開されているか確認しましょう。

採用情報に記載はありませんが、口コミによると書類選考のあとに2〜3回の面接を実施し、内定に至るようです。
応募は「キャリア採用」掲載の応募職種の詳細からおこない、連絡先や学歴と併せて「応募動機」を提出します。書類通過後の面接で応募動機が問われた場面で、応募時に提出した内容と齟齬がないように気をつけましょう。

面接内容の傾向は?

面接での質問は、転職理由・強み・成功事例といった一般的な質問が中心で、具体的な成果や状況について深堀して聞かれることもあるようです。また、志望動機についても同様に「なぜジャストシステムなのか」を多角的に問われるという口コミがみられました。同社の特徴や同業他社の特徴を把握した上で転職理由・志望動機・強み弱み・成功事例・失敗事例を整理し、詳細を論理的に伝えられるように準備をしておくと良いでしょう。


併せて、ジャストシステムの事業や製品について研究し、コンシューマー向けである「一太郎」「ATOK」以外の製品の強みや特徴についても自分なりに意見をまとめておくことをおすすめします。

また、最終面接では代表取締役社長が面接官を務める場合もあるようなので、事前にジャストシステムのホームページに掲載されている社長挨拶やメディアでのインタビュー記事に目を通して、人柄や考え方について理解を深めましょう。

ジャストシステムの面接攻略法(面接対策)

ジャストシステムの中長期戦略を理解した上で自己分析をする

ジャストシステムの面接を受ける前に、必ず直近の「決算短信」や「有価証券報告書」に目を通し、経営状況や企業戦略について情報収集をしましょう。

2019年6月に公開された「第38期有価証券報告書」では、既存商品にて機能拡充による顧客満足度の向上を目指し、また新商品・サービスの企画、開発による顧客層の拡大を目指すことを経営方針として掲げています。また、コンシューマー向け・法人向けそれぞれの事業で新商品・サービスの企画・開発をおこない、新規顧客の獲得を目指すとともに、単一事業・製品に依存することのない経営を目標としています。

併せて、直近のプレスリリースやメディア掲載情報を確認し、経営方針が実際の経営活動にどう表れているかといったことや、ジャストシステムの最新の動向を把握・理解しておくと安心です。面接の場ではジャストシステムの企業戦略や経営方針、また製品に興味が有り、積極的に情報収集をしていることをアピールしましょう。

ジャストシステム 事業一覧

「なぜジャストシステムに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ジャストシステムの面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜジャストシステムなのか」といった志望動機を問うものがあります。また、ジャストシステムの場合は応募時点の志望動機の提出が必須のため、中途採用の選考では特に重視していると言えるでしょう。
面接官はこの質問を通じ、「志望度合い」や「腰を据えて活躍できる人材か」ということ、また「ジャストシステムの製品や社風を理解しているか」を判断しています。

コンシューマー向け事業、教育ICT事業、公共向け事業など、それぞれの事業の製品や強みについて理解を深めるとともに、競合他社についても情報収集をし、「なぜジャストシステムか」という問いに対して明確に説得力のある回答を準備することをおすすめします。
具体的には、以下のような企業を調べておきましょう。

  • 株式会社エヌ・ティ・ティデータ
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • Microsoft Corporation

ジャストシステムの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ジャストシステムが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
メーカーならではのものづくりを重視しており、面接の場でも応募動機を深堀して質問される傾向があるなど、自社や自社の製品にプライドを持っている社風のようです。
こうした社風と、製品や事業の強み・特徴を把握した上で、ジャストシステムの一員として前向きに活躍できるイメージを持つことが重要です。

また、ホームページの「ジャストシステムの商品開発」には、Developer's Summitでの発表資料やものづくりにかける思いが書いてあるため、面接前には目を通し、応募職種がエンジニア以外であっても同社の社風を自分なりに理解し整理しておきましょう。
その上で、「ジャストシステムで活躍できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[30代前半・女性/マーケティング] 【結果:二次を辞退】

質問

一番得意な分野は?

回答

企画のプランニング。課題抽出と課題の改善の進行。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】

質問

なぜ前の会社辞めたのか

回答

代理店営業だと、エンドの顔がみえにくく、顧客への直接提案をしたいため…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/プログラマ] 【結果:最終面接で不採用】

質問

会社(ジャストシステム)が伸びるには?

回答

教育市場への投資。IT教材の開発。ITは様々な仕事やライフスタイル…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

営業で高い実績を上げることができた理由は何ですか?

回答

独自に進捗管理をして、常にその進捗を元に次の行動を決定してきました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

ジャストシステムの採用面接に向けて

ジャストシステムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 自社の製品にプライドを持ち、ものづくりを重視する社風を理解し、その環境で活躍できる人材だとアピールする。

  • 企業戦略を理解し、それに沿った自己分析を行い、自己PRのにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜジャストシステムなのか」について明確に答えられるよう準備をする。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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