2021年06月21日
携帯電話やパソコン向けに占いコンテンツなどを配信するメディア工房への転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。
1997年に創業し、デジタルコンテンツの制作などをおこなうメディア工房。強みとする占いコンテンツのほか、ゲームやVRといったエンターテイメント、医療ツーリズム、越境ECなども手がけています。
メディア工房 2019年8月期決算資料より
社員の平均年齢は34歳。社員の男女比率は5:5で、若い社員や女性の活躍が目立つ職場です。技術や新規事業では男性が多く活躍する一方、企画や制作は女性が多いことが同社の特徴でしょう。
口コミにも、「女性中心の会社なので、クリエイティブ部門ではむしろ女性のほうが活躍しやすい環境」「女性が管理職になることは十分可能」といった声が多くあがっています。また、「未経験の分野であってもキャリアを積める機会が多い」「やる気があれば成長できる環境」というように、本人の意欲次第で成長機会を得られる環境だといえます。個人に裁量が与えられているため、比較的ワークライフバランスもとりやすいようです。
同社では、一部の部署を除いては服装や髪型に関する制約がないほか、昼食をとるタイミングも個人の自由です。また、オフィスには仕切りが一切なく、社員同士が相談しやすいレイアウトとなっています。こうした組織風土を「自由で風通しが良い」と評する声がある一方で、意思決定については「トップダウン」という口コミがいくつか見られました。
面接では、自由で風通しの良い社風のなかで、成長意欲をもって仕事に取り組める人材であるかどうか見極められます。そうした意欲を伝えられるよう、前職での経験などの具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。
選考フローに関する記載はコーポレートサイトにありませんが、口コミなどの情報によると、書類選考後に筆記試験と2回程度の面接がおこなわれるのが一般的です。面接の合間に課題が出されたという口コミもありました。
現在同社では、「エンジニア系職種」「ディレクター系職種」「デザイン系職種」「マーケティング・編集系職種」「新規事業」「管理職」で中途採用をおこなっています。必ずしも同業種での経験を必要とされる求人ばかりではありませんので、経験が浅い分野でも、自分のキャリアビジョンと照らし合わせてチャレンジしてみる価値はあります。詳しくは、コーポレートサイト内の採用ページで確認してください。
同社の面接では、「自己PR」「転職理由」「志望動機」などのオーソドックスな質問を必ずされますので、しっかりと対策をおこなっておきましょう。特に志望動機については論理的かつ情熱的に語れるように、業界研究や企業研究を自己分析と結びつけることが大切です。
同社ならではの質問としては「占い」に関するものがあります。口コミには、「占いが好きか?」「売れる占いサイトとは?」といった質問をされたという声があがっていますので、占いについて自分なりの意見をまとめておく必要があるでしょう。また、エンジニア系職種に応募する場合は、技術的なスキルについて正確かつ詳細に伝えられるよう整理しておくことをおすすめします。
面接の雰囲気は面接官によっても異なるため、一概には言えません。しかし、もし圧迫的な雰囲気だったとしても、落ち着いて対応することが大切です。そのためにも事前の準備はしっかりとおこない、どんな質問をされても臆せずに自分の言葉で語ることを心がけましょう。
面接にあたっては、同社の経営の方向性を知り、その上で自分がどんな価値を出せるのかを分析する必要があります。ここでは、同社の2019年8月期決算資料をもとに、今後の事業計画を読み解いていきましょう。
2020年8月期における全社戦略としては、新規事業の育成を重視し、積極的かつ継続的な投資をおこなう方向性を打ち出しています。事業計画として掲げているのは、「占いコンテンツにおける共通システムの開発」「新規ゲームの開発」「医療ツーリズム、越境EC分野でのサイト・システム構築と顧客基盤の確立」「MRにおけるシステムの独自開発」です。
特に同社では新規事業の育成を重視していることから、「医療ツーリズム、越境EC分野でのサイト・システム構築と顧客基盤の確立」に注目したいところです。この分野では、顧客基盤の獲得と拡大、商品・サービスの充実と差別化にくわえて、サイトの大幅改修をおこないユーザビリティの向上を目指すとしています。
現在、中途採用をおこなっているのも、こうした事業計画にもとづいて即戦力となりうる人材を投入するためだと考えられます。どの分野で自分の経験やスキルを生かすことができるのかという視点をもちながら、事業計画の分析をすすめてみてください。
メディア工房 2019年8月期決算資料より
中途面接にあたっては、「なぜメディア工房か」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。国内には数多くのコンテンツプロバイダが存在し、それぞれに事業の特徴があります。そのなかで、同社ならではの特徴や強み・弱みを分析するためには、他社との比較が不可欠です。他社研究をおこなうことで、それぞれの事業の特徴だけでなく、社風や組織制度などにも違いがあることがわかるでしょう。
他社研究の方法としては、自分なりの軸で業界マップを作ってみることもおすすめです。その上で、それぞれの事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくるでしょう。ここでは3社を挙げておきますので、研究の参考にしてください。
企業研究を通じて、メディア工房が目指している方向性や求める人材像が具体的になってきたのではないでしょうか。
女性向け占いコンテンツを主力とするメディア工房では、社員の女性比率の高さが特徴のひとつといえます。年齢や性別に関係なく、自由で風通しの良い環境の中で仕事に取り組めるため、本人の意欲次第で多くの成長機会を手にすることが可能です。仕事を通じて成長する意欲を伝えられるよう、さまざまなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、自分なりにシミュレーションしてみることをおすすめします。
メディア工房の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
以上を参考にして準備をすすめ、面接当日は自分の言葉で入社に対する熱意を伝えましょう。
この記事の執筆者