2021年06月21日

【面接対策】住友林業ホームテックの中途採用面接では何を聞かれるのか

木のぬくもりを活かし、あらゆる物件のリフォームを手がける住友林業ホームテックへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策しましょう。


住友林業ホームテックの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

320年の歴史を持つ日本有数の総合木材企業、住友林業のグループで、住宅事業を担う住友林業ホームテック。「住友林業の家」のアフターメンテナンスのために設立された同社は、1997年からリフォーム専門会社として一般住宅やオフィス、店舗物件を手がけています。全国に70拠点以上を有し、年間で請け負う工事件数は4万件超。「木と生きる幸福」というグループのブランドメッセージを共有し、6兆円規模とされるリフォーム市場において抜群の実績と信頼を誇ります。


同社には、リフォームに関わるさまざまなプロフェッショナルが在籍。社員の8割近くが業務に関わる資格を有し、建築士や建築施工管理技士などが活躍しています。「学ぶ姿勢が大切である」という口コミを裏づけるように、資格取得の支援制度や「住友林業建築技術専門校」での研修など、学びの機会が充実しています。

また、「お客さまを優先する、信念のある会社」「リフォーム業界のトップでありたいと考えるため、技術や知識のない人には厳しい」「木については他メーカーの追随を許さず、旧家の工法や木造の構造計算を学べる」など、社員が高い意識を持ち、プロとして気骨のある堅実な社風が垣間見えます。

要望・予算・条件などが案件によって異なる特殊な仕事ですが、かけがえのない「家」という商材を扱うだけに、信頼され、喜んでもらえたときのやりがいは大きいと言います。大きな案件を担当し雑誌に掲載されたときなどは、モチベーションも上がるそうです。さらに住友ブランドの下で仕事ができることは、社員の安心感や誇りにも繋がっている様子。

こうした社風や労働環境にフィットし、現状にとどまらず、自分を高めながら働ける人材が求められていると言えるでしょう。

選考は何次まで?

2020年5月現在、同社では本社および国内各地の支店で、複数の職種の中途採用を募集しています。総合職では、施工管理やアフターメンテナンス、総務や社内SE、一般職ではインテリアコーディネーターやホームアドバイザーなどを募集しています。コーポレートサイトに各職種の募集要項が掲載されています。必須・歓迎スキルも明記されているので、要件を満たしているかどうかをしっかりと確認しましょう。

エントリーはウェブ上の登録フォームからおこないます。選考フローは、書類審査→一次面接→最終面接・専門試験2種→内定となっています。いずれの職種もどこかの段階で適性検査が実施され、社内SE志望者には一次面接でプレゼンも課されます。

面接官は、一次面接が配属予定部門の担当者、最終面接は役員とのこと。選考期間は約1ヵ月となっています。

面接内容の傾向は?

同社の中途採用面接では、提出した履歴書や職務経歴書に沿った経歴確認が入念におこなわれるようです。専門的な知識や技術を必要とする仕事ゆえ、職務に必要な素養を備えているかを、保有資格や実務経験から判断するのでしょう。「資格の有無や経験値は合否に大きく影響する」「前職で住宅の設計などに携わっていれば、それほど困難な質問ではなかった」という口コミも見られ、適正な専門性を有していることが入社の大きな条件となっていることがわかります。

また、木造住宅に関する基礎的なことを問われたり、新築ではなくリフォーム事業を志望する理由を聞かれたりと、同社の業務に対する志望度の高さを測る質問も多いようです。営業設計などの職種では営業実績も重視され、意思確認の意味で営業ノルマについて説明をされた候補者もいるようです。

同社のコーポレートサイトの採用情報ページには、職務に必要となる専門性はもちろん、すべての社員に共通して「人間力」を求めるというメッセージが掲載されています。採用面接も、その両面を重視しておこなわれるということを念頭に置きましょう。

住友林業ホームテックの面接攻略法(面接対策)

住友林業グループの「中期経営計画2021」を理解した上で自己分析をする

住友林業ホームテックの中途採用面接を受けるにあたって、2021年度までの3年間を対象とした、住友林業グループの「中期経営計画2021」を理解しておきましょう。この計画では、「未来志向」の事業展開のために、4つの方針に基づいて戦略を進めていきます。

住友林業コーポレートサイト 統合報告書2019より

ポイントとなるのは、事業環境の変化や、未来に生じうる社会的課題を予測し、それを見越した対応を進めていくことです。住宅事業においては「安心・安全・健康」を追求し、地球環境に配慮した住宅の提供をおこなうとしています。

数値目標は、2022年3月期までに連結売上高を1兆2600億円、経常利益を850億円とすること。セグメント別に見ると、同社の属する住宅・建築セグメントで、4528億円だった売上を5250億円に、216億円だった経常利益を284億円に伸ばすことを掲げています。リフォーム事業においては今後更なる拡大が望めることから、売上高1000億円を見込んでいます。

同社の強みは、木へのこだわりを活かしたぬくもりある建築表現と、耐震や制震など性能面を補完するリフォームの専門技術です。新築市場の縮小が見られる中で、ライフステージの変化や若年層の中古物件購入率の上昇などに伴って、リフォーム市場は横ばい、もしくは微増で推移しています。こうした市場で、潜在的な需要を的確にくみとり、確かな技術と信頼をもって応えられる人材が必要とされているのです。

「なぜ住友林業ホームテックに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

住友林業ホームテックの面接に挑戦するにあたっては、なぜ同社かを自分の中ではっきりさせておくことが大切です。面接官にとって、候補者の経歴や保有資格はもちろんですが、多数の企業がある中で同社を志望する理由や熱意、同社の理解度は合否を左右する大きな要素となり得ます。

同社をより深く理解する手段としては、競合他社の研究が有効です。他社の方針や事業内容を調べてみることで、リフォーム業界における同社の独自性や、住友林業グループならではの強み、社風などがはっきりと見えてくることでしょう。また、志望動機を明確化することにも繋がります。具体的には、以下のような企業について研究してみることをおすすめします。

  • パナソニックリフォーム株式会社
  • 旭化成リフォーム株式会社
  • 大和ハウスリフォーム株式会社
  • ミサワリフォーム株式会社

住友林業ホームテックの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究や他社研究を通して、同社への理解が少しずつ深まってきたと思います。同社で十分に活躍できる技術と人間力を持った人材であると印象づけられるよう、資格や実績のていねいな棚卸しとともに、自己アピールに有効なエピソードの整理をしておくとよいでしょう。

また、前述した同グループの中期経営計画と4つの基本方針を理解し、その枠組みの中で自身が同社に貢献するビジョンを描いておくことも大切です。以下、面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらを参考に、面接対策をすすめてください。

[40代前半・男性/企画営業] 【結果:内定を辞退】

質問

前職で得られたことは?

回答

様々な立場の方の価値観を知る機会が多く、提案の幅が…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/施工管理] 【結果:入社】

質問

履歴書に沿った内容で、難しくはない質問

回答

今までの経歴をありのままに受け答えしました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/セールスエンジニア] 【結果:内定を辞退】

質問

木造住宅の基礎的な質問や、当時の主な仕事内容について

回答

質問に対して素直に答えるのみでした。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/建設コンサルタント] 【結果:結果待ち】

質問

提出した履歴書・職務経歴書に沿った、変化球でない質問

回答

面接は1人ずつおこなわれるため、待ち時間がとても…(口コミの続きとアドバイスを見る

住友林業ホームテックの採用面接に向けて

住友林業ホームテックの採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • プロとして意識を高く持つ堅実な社風の中で、高い技術力と人間力を発揮して活躍できる人材であるとアピールする。

  • 住友林業グループの「中期経営計画2021」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜ住友林業ホームテックか」に対する答えを明確にしておく。

これらのポイントを押さえた上で自己分析や企業研究を進め、当日は自信をもって面接に臨みましょう。


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