2021年06月21日
テレビCMやWebコンテンツの企画・演出、映画の制作などを手がけるAOI Pro.への転職。中途採用面接では、これまでの仕事への取り組み方や成果を問われるほか、キャリアシートからは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、しっかり対策をして転職を成功させましょう。
テレビCMの企画・制作を主軸に、WebやSNS向けのムービー、サイネージ映像、映画やテレビドラマの制作などをおこなうAOI Pro.。一度は観たことがあるようなCMや映画などを手がけていますので、同社採用サイト内の「作品紹介」から詳細をチェックしておきましょう。
同社新卒採用サイトのトップメッセージでは、「クオリティーの高い映像コンテンツを作れること」が強みとされています。同社には、現場の総責任者であるプロデューサーから、プロデュース・企画・撮影・編集をワンストップでおこなうビデオグラファーまで、さまざまな職種のクリエイターがそろっており、クライアントに多角的な提案ができます。新卒採用サイトではこのほかにも、業界の基礎知識から福利厚生まで知ることができますので、一度目を通しておくとよいでしょう。
そんな同社の口コミを見ると、「自分が関わった映像がテレビで流れると達成感がある」「社会的インパクトの大きい仕事ができる」といった声が多く見受けられ、映像制作が好きな社員たちが情熱をもって働いている様子がうかがえます。「新卒の社員でも実力があれば裁量権が与えられ、経験を積める」といった意見があることから、若い社員も臆せず活躍しているようです。企画から制作までワンストップでおこなう同社では、制作フローに一貫して携われることも社員の大きなやりがいとなっているようです。
ただし業界の特色上、規則正しく土・日・祝日と休みをとることは難しいという現実もあるでしょう。同社でも、「クライアントのスケジュールに左右されることもあり、プライベートな時間の確保は難しい」といった声が上がっています。
「制作のプロとして、クライアントの求める質の高いコンテンツを提供する」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
同社では2020年6月現在、「CM制作部門 プロダクションマネージャー」「エンタテイメントコンテンツ制作部門 プロデューサー/アシスタントプロデューサー」の2職種にて中途採用を募集しています。「エンタテイメントコンテンツ制作部門」は、映画やテレビドラマを制作する部門です。どちらの職種でも、同職種での経験が必須となっていますので、確認しておくとよいでしょう。
まずはキャリア採用ページから希望する職種にエントリーしてください。口コミによると、その後は3回程度の面接がおこなわれます。内定まではおおむね1ヶ月程度と、選考は比較的スピーディーに進むといえるでしょう。
面接は、「それまでの経験」「前職を辞めた理由」「なぜ同社を選んだのか」など、一般的な質問を中心に進みます。これらについて説得力のある回答ができるよう、準備しておきましょう。とくに「前職を辞めた理由」については、ネガティブに答えるのではなく、自身のキャリアの幅を広げるためなどポジティブな理由を考えておいてください。
また業界への興味・理解を問うものとして、「どんな広告・映画が好きですか?」といった質問もされるようです。好きなテレビCMや映画・テレビドラマを複数ピックアップしておき、他の作品とどのような点が異なりどのように魅力的なのか、語れるようにしておきましょう。
さらに、同業種での経験が必須となっている採用では、前職で携わった作品について必ずといっていいほど問われます。これについても整理し、しっかり伝えられるよう準備しておくとよいでしょう。
AOI Pro.の面接を受けるにあたっては、同社の親会社であるAOI TYO Holdingsの中期経営方針を理解しておくことが必要です。
AOI TYO Holdingsはこの中期経営方針よりも以前、2021年に向けた売上・利益等の数値目標を掲げていましたが、これを廃止し「規模の追求を経営の目的としない」という大胆な施策を打ち出しました。その理由は、「規模より質」を求めることで、いかなる時代にも対応できる力強い企業体を目指すためです。
このために同社は、「『掘り下げる』とともに『拡げる』」「人材の最大限活用」といった具体策を挙げています。
AOI TYO Holdings 中期経営方針 資料より
オンライン動画や5Gネットワークの普及により、動画コンテンツ制作の需要は今後さらに高まることが予想されます。こうした流れのなかで同社は、自社のもつブランドをさらに「掘り下げる」としています。同時に、動画コンテンツを制作するだけでなく、これを「拡げて」活用し、ソリューションを提案することで、顧客に高付加価値を与えます。
そして同社は「唯一の資産は人材」というように、自社のクリエイターの活躍を重視しています。この中期経営方針にも、これらの施策実現に向けて素養のある人材を採用したい考えが明記されていますので、覚えておきましょう。
AOI TYO Holdings 中期経営方針 資料より
面接においては、まず同社が「規模より質」という大胆な方向転換をおこなった意図を理解しておく必要があります。その上で、クオリティーの高いプロダクトを作り出し、有効なソリューションを顧客に提案できる人材であるとアピールしましょう。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜAOI Pro.なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「広告・映像制作業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてAOI Pro.という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜAOI Pro.なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とAOI Pro.との違いを調べてみてください。
AOI Pro.の社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、AOI Pro.の採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「制作のプロとして、クライアントの求める質の高いコンテンツを提供する」という社風を意識して、「『規模より質』を重視し、有効なソリューションを提案できる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
AOI Pro.の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
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