2021年06月21日
2006年より花王の完全子会社化、「自分らしい美しさ、自分らしい輝き」の言葉の下、化粧品の開発・製造・販売を行うカネボウ化粧品への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう
カネボウ化粧品は、2004年にカネボウ株式会社より化粧品事業を分離・独立することで設立、2006年には花王の完全子会社となりました。こうした背景から、花王グループ前後では大きく社風が変わったという口コミが多く見られます。以前は、「体育会系」「年功序列」といういわゆる日本型経営を代表するようなキーワードが目立っていましたが、花王グループとなった後は、「風通しがよく、フレンドリーで働きやすい」「フラットで自由に意見が言える」と大きく変化しています。しかし、依然として変わらないことは、「カネボウ愛にあふれている」「愛社精神が強い人が多い」というもの。経営体制は変化しても、自社への想いは変わらない社員が多いようです。
化粧品事業に携わる中で、「自分が関わった商品が世に出ること」は最大の喜びであり、やりがいです。「新製品が毎年、多量に発売されるので、常に新しい商品に関われる」「自分が担当したブランドには愛着がわく」という声が多く見られます。同社の採用メッセージにも、「カネボウ化粧品は、その化粧品が大好きでたまらない人たちの集団」とあり、化粧品及び自社の製品にこだわりと愛情を持つことが、カネボウ化粧品の社員の特徴だと言えます。
社内変革が進む中でも、自社及び自社製品に深い愛情とこだわりを持ち続ける。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
カネボウ化粧品での採用職種は、事務系総合職(マーケティング、商品開発、宣伝、管理部門など)のみであり、技術系や販売職は花王およびグループ会社での採用対象となっています。
2020年10月時点では、キャリア採用での募集は停止しています。過去の応募者の口コミを確認すると、選考のステップとして、「面接は2回だった」とのこと。一次面接は人事マネージャーと職場社員のマネージャー級、二次面接は役員が担当します。「一次面接は集団面接だった」という口コミもあるため、どのようなケースであっても、落ち着いて臨めるように準備しておきましょう。
カネボウ化粧品の面接内容には、「社内変革が進む中でも、自社及び自社製品に深い愛情とこだわりを持ち続ける」社風が大いに反映されています。
「どうしてこの会社を選んだのか?」「どこまで仕事内容を理解しているのか?」と、会社および仕事内容に対するこだわり、理解力を深く問われます。また同時に、これまでに苦労した経験や、それをどのようにして乗り越えたか、乗り越えるために周囲をどのように巻き込んだか、についても確認されます。どれだけ仕事に対して真摯に向き合い、どんな困難な環境下においてもこだわりと熱意を持って乗り越えられる人材か、が重要な判断ポイントだと言えます。
面接の雰囲気は、社風の通り、「優しく穏やかであった」とのことです。リラックスして、自分のキャリアや会社および仕事に対する思いを伝えましょう。
カネボウ化粧品の面接を受けるにあたって、同社のビジョン『FEEL YOUR BEAUTY』を理解することが肝要です。
ビジョン FEEL YOUR BEAUTY
私たちは、一人ひとりのお客さまを最も理解するパートナーとなり、
お客さま本来の美と個性を引き出し、
その輝きをお客さまご自身に感じていただくことをめざします。
ビジョンに込めた思い
私たちカネボウ化粧品が考える最高の美は、「自分らしい美しさ、自分らしい輝き」。
お客さまを最も理解するパートナーとなり、店頭でのカウンセリングサービスや、お客さまのさまざまな価値観にお応えする商品・ブランドのご提供を通じて、お客さまらしい美しさ、お客さまらしい輝きを引き出すお手伝いをさせていただきます。
そして、私たちはこのことを「FEEL YOUR BEAUTY」という言葉に込めて、お客さまにお約束します。
上記の通り、このビジョンには、「自分らしい美しさ、自分らしい輝き」を最高の美として定義し、商品・サービスを通してお客様にこれを提供する、という想いが込められています。そして重要なのは、「お客様を最も理解するパートナー」となることであり、それを実現するためには「現場主義」を貫くことをポリシーとしています。このビジョンへの共感を示し、同じ価値観を持って仕事にあたることを、面接の場でアピールすることが必要となります。そのためには、これまでのキャリアにおいて、「顧客のニーズを吸い上げるために工夫したこと」や、「いかに現場を大切にしてきたか、どれだけ足を運んだか、そこで何を感じて仕事にどう生かしてきたか」ということについて、具体的に語ることができると、面接官に対して大きなアピールとなるでしょう。
カネボウ化粧品の面接において、「なぜカネボウ化粧品なのか」という質問は、必ずと言っていいほど問われます。面接官はこの質問を通し、「この人は同社で何がしたいのか」「そのためにどんなスキルを持っているのか」について確認することはもちろん、「どれだけ同社について理解を深めているか」「数ある化粧品会社の中でなぜ同社を選んだのか」という観点においての答えも求めています。
こうした意図を理解し、明確に回答するためには、同社のみならず、競合他社についての研究も不可欠です。それぞれの会社の社風、ビジョン、事業内容などについて理解を深めることで、カネボウ化粧品ならではの強みや個性が見えてくることでしょう。以下に競合他社を挙げますので、ご参考にしてください。
ここまで、カネボウ化粧品の社風や面接の傾向、ビジョンについてご紹介してきました。同社の求める人物像について、イメージが掴めてきたのではないでしょうか。採用面接を受けるにあたり、「社内変革が進む中でも、自社及び自社製品に深い愛情とこだわりを持ち続ける」社風を理解して、「顧客のニーズを実現するために、現場を第一に仕事を進めることができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社カネボウ化粧品の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
カネボウ化粧品の面接を受けるにあたって、押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
この記事の執筆者