2021年06月21日
米国ノースカロライナ州に本社を置く、アナリティクスのリーディング・カンパニーSAS Institute Japanへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
世界147ヶ国で、アナリティクスやAIのソフトウェア開発・販売などを手がけるSAS Institute。その日本法人であるSAS Institute Japan(以下、SAS)は、ビジネス・アナリティクスのリーディング・カンパニーとして、国内の大手企業をはじめとした多くの顧客を擁します。同社のキャッチコピーは「The Power to Know®(知る力)」。製品やテクノロジーの力によって顧客の経営課題を解決し、明日の成長につなげるための「知る力」を提供しています。
ニッチで高度なビジネスソリューションを提供する同社の社員からは、「データ分析については一般企業で経験できないようなスキルを身につけることができる」「高価なソリューションを提案できる事は、とても面白くやりがいがある」といった口コミが多く寄せられています。この領域で経験を積みたい人にとっては、望ましい環境が用意されていると言えるでしょう。
強い探究心や知的好奇心が要求されると同時に、同社には創造性を育む企業文化も醸成されています。また、社員が気持ち良く仕事に取り組める環境の整備にも積極的で、充実した福利厚生に関する口コミが多く見られました。
強い探究心や知的好奇心を持ち、創造的に仕事に取り組む。こうした社風にフィットし活躍できる人材であるかどうかを、面接では見極められます。
面接プロセスは、職種やチーム、要件によって異なる場合がありますが、基本的には以下のように進みます。
1.コーポレートサイト上の応募フォームより応募
2.書類審査
3.一次面接(電話またはビデオ電話)
4.二次面接
5.最終面接
一次面接は採用チームの社員が担当し、電話またはビデオ電話で実施されます。二次面接では所属するチームの担当者と電話で会話するチャンスがあり、日々の担当業務にフォーカスした質問などをされるようです。最終面接については、通常はオンラインではなくオフィスで実施されることになっています。
採用情報はコーポレートサイトに記載されているため、詳細を確認しておきましょう。キャリコネにも複数の求人情報が掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。
面接では、同社の企業文化に新たな要素を追加し、成長に貢献していける人材であるかどうか見極められます。そのため、同社の社風を理解して自己分析に落とし込むことはもちろん、自らの提供価値を論理的かつ具体的にアピールする必要があります。
過去に実際にあった質問には、「組織にどう貢献できるか」「他部署と連携して仕事を進めていく中で、意見が合わなかった場合どのように対応するか」など、具体的な根拠を求められるものが多く並びます。こうした質問への対処法として、「コーポレートサイトや最近の記事をチェックし、企業の強みを把握する」「自身の強みをより向上させるために活かせるスキル・経験を列挙する」といったアドバイスがあがっていますので、参考にしてみてください。
SASが掲げるVisionは、「データがあふれる世界をインテリジェンスに満たされる世界に変える」というものです。同社が提供するアナリティクスの力を活かし、「誰もが信頼性の高いデータに基づき、より優れた意思決定を行うことのできる世界」の実現を目指します。この背景にあるのは、優れた意思決定が適切な瞬間におこなわれることが、世界の着実かつ迅速な前進につながるという思いです。
SAS コーポレートサイトより
そのためのMissionとして、「世界で最も信頼されているアナリティクスで、お客様にパワーとインスピレーションをお届けする」ということを掲げ、このMissionを実現していくためには集団のエネルギーが必要だとしています。具体的には、チームメンバーや顧客、ビジネスパートナーの力です。こうした力を組み合わせ、「自分ならどう困難を打破しMissionを実現させていくか」を語れるとよいでしょう。
SAS コーポレートサイトより
このVision&Missionの内容をしっかりと把握して自己分析に落とし込み、自分の言葉で具体的にアピールできるように準備を進めてください。
面接では志望動機に加え、「なぜSASなのか」という質問をされることが多いでしょう。面接官はこの質問を通して、「社風や理念について十分に理解しているか」「スキルや経験を同社で生かせそうか」など、ミスマッチを防ぐための要素を見極めています。
この質問に明確に回答するためには、競合他社についての研究が不可欠です。他社の経営スタイルや社風を理解することで、同社への理解がより深まるでしょう。以下に挙げた4社を参考に、自分なりの軸を定めて他社研究をおこなってみてください。
日本アイ・ビー・エム株式会社
SAPジャパン株式会社
グーグル合同会社
日本オラクル株式会社
企業研究を通じて、SASの方向性や求める人材像が明確になってきたのではないでしょうか。同社の面接では、強い探求心や知的好奇心を持っているかどうかが見極められます。好奇心を原動力として変化を起こせる人材であることをアピールできるよう、さまざまなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
また、面接の傾向を知るためにも、過去に実際にあった質問内容もおさらいしておいてください。以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の総仕上げとして、これらの質問をされた場合に自分ならどう答えるか具体的にシミュレーションしておきましょう。
SAS Institute Japan株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
SASの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「強い探究心や知的好奇心を持ち、創造的に仕事に取り組む」という社風にフィットした人材であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
SASのVision&Missionを理解し、これに沿った自己分析をおこない自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜSASなのか」に対する答えを明確にしておく。
上記のポイントを参考に準備を進め、面接当日は情熱をアピールしつつ論理的な回答を心がけましょう。
この記事の執筆者