2021年06月21日
ジュエリーおよび銀製品ブランドとして確固たる知名度を誇り、世界中にファンを持つティファニーへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
指輪やネックレスなどのジュエリー、時計などの銀製品を扱うティファニーはニューヨークで創業し、日本ではティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクという法人名で事業を展開しています。180年以上の歴史を持ち、日本においても多くのファンを持つ、人気ハイブランドの一つです。
そんな同社のスタッフは、女性が多くを占め、女性管理職も少なくありません。新卒採用はほとんどおこなわず、中途採用でスタッフを採るという同社。経験豊富なプロフェッショナルが多く、皆がブランドに対してプライドを持って働いているといいます。実力を重視し、商品知識や販売テクニック、マナーに関する研修の機会も豊富なため、意欲があれば腕を磨いていくことができるでしょう。しかし口コミによると、昇格するためには「売り上げだけでなく人望も必要」とのこと。
「歴史あるブランドとしてプライドを持ち、意欲を持って研さんしていく」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
同社では2021年5月現在、東京・大阪・名古屋・京都・広島の5都市においてセールススタッフを募集しています。応募の際に必須の要件はありませんが、ジュエリーや時計、コスメの販売経験、ホテルやエアラインにおけるサービス経験がある場合は歓迎されます。また、英語や中国語ができると活躍の幅が広がるので、該当する場合は忘れずにアピールしましょう。
口コミによると、面接は3回おこなわれます。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響から、面接回数が変わったり、オンラインでの面接となったりする可能性があるため、応募時に確認しておくとよいでしょう。期間については、一次面接まで3ヶ月かかった人もいれば、1週間で内定を得た人もいるなど幅があります。
応募要項によると、同ブランドでは「販売のプロフェッショナルとして、お客様にパーソナルかつ優雅なサービスを提供する」、「ティファニーらしさをホスピタリティ溢れるサービスとともに体現し、質の高い接客をおこなう」といったことが求められます。面接では、こうした対応ができることをアピールしてください。
選考経験者によると面接では、正しい言葉遣いとコミュニケーション能力、清潔感のある身だしなみ、即戦力となる能力、笑顔、お客様の需要に共感できるかといった点をチェックされます。
また、回答に対して深掘りされることも多いため、1つの質問に対して、いくつか回答のバリエーションを用意しておくとよいでしょう。他ブランドとの違いを把握するなど、ブランド研究を徹底的におこなうことをおすすめします。
ティファニーの面接を受けるにあたっては、同ブランドが歩んできた歴史を理解しておくことが必要です。コーポレートサイトでは「ティファニーの歩み」というページで、同ブランドの創業から現在までの略歴を知ることができます。
ティファニー コーポレートサイトより
同ブランドは、リンカーン大統領が夫人のために購入する、アメリカ国章のデザインを手がけるなど、国とも深く関わってきました。また、映画『ティファニーで朝食を』が世界でヒットするなど、芸術面でも功績を残しています。さらに2000年には「ティファニー財団」を設立し、環境保護を中心とした社会的責任も果たしているのです。
面接経験者からも、「会社の歴史や商品の特徴について勉強したことが、面接での会話のきっかけになる」というアドバイスが寄せられています。同ブランドの歴史と特色を今一度おさらいし、共感できる点をまとめてみてください。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜティファニーなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「ジュエリー・シルバー製品販売に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてティファニーという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜティファニーなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とティファニーとの違いを調べてみてください。
リシュモン ジャパン株式会社(カルティエなど)
ブルガリ ジャパン株式会社
ハリー・ウィンストン・ジャパン株式会社
ティファニーの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「歴史あるブランドとしてプライドを持ち、意欲を持って研さんしていく」という社風を意識して、「ティファニーの歴史と功績を理解し、これに共感できる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを準備してください。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、面接の前にシミュレーションしておきましょう。
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
ティファニーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
「歴史あるブランドとしてプライドを持ち、意欲を持って研さんしていく」という社風の中で、「ティファニーの歴史と功績を理解し、これに共感できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
「ティファニーの歩み」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜティファニーなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の能力や同ブランドに感じる魅力、熱意などをアピールしましょう。
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