2021年06月21日
数多くのPCオンラインゲーム、およびモバイルゲームを開発・提供しているネクソンへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
1994年に韓国にて創業した「NEXON Corporation(現NEXON Korea Corporation)」を基盤とする同社。現在でも役員の多くを外国籍社員が占め、グローバルな市場でゲーム開発をおこなっています。主なタイトルに、パソコンゲームの『メイプルストーリー』や『マビノギ』、スマホゲームの『V4』などがあります。
同社の口コミには、業務環境に関するものが多く見られました。有給休暇や育児休暇は取りやすく、時短勤務も問題なくできるなど、「たいへん働きやすい」という声が上がる一方で、扱うゲームタイトルや時期、職種によっては残業が多いようです。開発職社員の中には、「クレーム対応やバグの修正が多くてつらい」と言う人も。ゲームが好きであることに加え、ある程度柔軟に対応できるスキルが必要でしょう。
「グローバルにゲーム開発・提供をおこなう上で、仕事には柔軟に対応していく」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
同社では2021年6月現在、「ゲーム運営コアメンバー」「データアナリスト」「技術プロジェクトマネージャー」「技術コーディネータ」「品質管理スタッフ」の中途採用を募集しています。なおキャリコネには、コーポレートサイトに載っていない職種も複数掲載されています。一度チェックしてみましょう。
職種ごとに応募要件は異なりますが、ほとんどの職種では「ゲーム業界での経験が必須」とされています。ただし「ゲーム運営コアメンバー」はWeb関連業務の経験のみでも応募可能です。
選考フローに関する公式情報はありませんが、口コミによると2回程度の面接がおこなわれます。面接官は人事1名と現場社員3名など、人数が多いこともありますが、圧倒されないよう堂々とした態度を心がけましょう。
面接の内容としては、志望動機や転職理由など、一般的な質問への回答が重視される傾向にあります。技術関連職であっても、技術についてよりもこれらの内容に比重が置かれるようです。
しかし、面接が進むにつれ技術面を深掘りされるケースもあります。具体的な状況を例に挙げ、「この場合どうするか」と回答を求められた面接経験者もいました。なぜそうするのかを論理的に説明するよう心がけてください。
また、ほとんどの場合「ネクソンを選んだ理由」について聞かれますが、必ずしも同社のゲームをプレイしているかは関係ないようです。面接経験者は、「同社のゲームユーザーかどうかは問題ではなく、過去の自分の経験やスキルを今後どう活かしていくか」が重要だとアドバイスしています。
ネクソンの面接を受けるにあたっては、同社の経営戦略を理解しておくことが必要です。同社では2020年、巣ごもり需要の増加などの理由から、前年度比プラス24%という高い伸び率を記録しました。まず、同社をはじめとしたゲーム業界が今、かなりの好調であるという点は押さえておきましょう。
ネクソン コーポレートサイトより
また、同社は「未来について」として、10年後のゲーム業界およびバーチャルワールド事業を見据えています。これによると、近い将来の業界は以下のようになると予想されます。
・プレイヤー人口の増加
・バーチャルワールドの大規模化・複雑化
・大規模なバーチャルワールドの開発・運用に高い専門性が必要とされること
・ソフトウェアツールや技術の急速な進化
ネクソン コーポレートサイトより
同社ではこれらの予測に基づき、現段階から投資をおこなっています。運営職でもエンジニア職でも、この未来図を頭に入れておきましょう。これからのゲーム業界において、同社のコンテンツにどのように貢献できるかをなるべく具体的に描いてみてください。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜネクソンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「ゲーム業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてネクソンという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜネクソンなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とネクソンとの違いを調べてみてください。
株式会社サイバーエージェント
株式会社スクウェア・エニックス
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
ネクソンの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「グローバルにゲーム開発・提供をおこなう上で、仕事には柔軟に対応していく」という社風を意識して、「これからのゲーム業界の変化に対応し、同社のコンテンツに貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社ネクソンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
ネクソンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
「グローバルにゲーム開発・提供をおこなう上で、仕事には柔軟に対応していく」という社風の中で、「これからのゲーム業界の変化に対応し、同社のコンテンツに貢献できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
ネクソンの経営戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜネクソンなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経歴や能力、同社を選んだ理由などを明確にアピールしましょう。
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