2021年06月25日

【面接対策】鴻池運輸の中途採用面接では何を聞かれるのか

国内・国際の物流サービスと、製造業などの請負サービスを組み合わせた独自のビジネスモデルを築き上げてきた鴻池運輸への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


鴻池運輸の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

鴻池運輸は1880年の創業当初から、社名の由来ともなる運輸業と労務供給業を組み合わせた独自のビジネスモデルで事業を展開してきました。1980年のシンガポール進出を皮切りに、北中米やアジア各地に拡大し、現在約230の海外拠点を擁します。労務供給業は「請負サービス」と名を変え、製造業およびサービス業の幅広い分野にソリューションを提供しています。特に100年以上の実績を持つ鉄鋼業界においては、自社工場を有して広域の工程を請け負い、物流までを一貫して担うノウハウを確立してきました。

同社のフィールドは多彩な業界・現場に広がっているため、運輸業のみの会社に比べて経験できる仕事の種類も多様です。新人にもなるべく多くの経験を積ませる育成方針により、「失敗を繰り返しながら学ぶ」ことを実感しながら仕事を習得することができます。社員からは「事業展開が幅広いのでやりがいはある」「研修センターがあり、知識や技能を身につけられる」などの声が聞かれました。また海外拠点も多いため、海外に興味のある人は挑戦の機会を得られるかもしれません。

さらに「若手でも責任のある仕事を任せられる」「裁量権が大きく、責任もあるが自由度が高い」という社員も多く、上昇志向の強い人も活躍しやすい環境が見えてきました。現場は複数あり、労働環境や人間関係はそれぞれ異なるようですが、福利厚生や法令遵守に関してはしっかりしているので、安心できるという口コミが多く見られました。

若手にも責任のある仕事を任せる方針の下、それぞれが多彩な現場で切磋琢磨しながら成長する。面接では、このような社風にフィットする人材であるかを見極められます。

選考は何次まで?

2021年6月現在、同社のコーポレートサイトには中途採用情報は掲載されていません。しかし、転職エージェントや求人サイトを介して人員募集をおこなっており、キャリコネにも複数の求人情報が掲載されています。

同時点では、製造業の請負サービスを担う社員の募集がおこなわれています。職種は製造ライン保全・機械保守・加工作業・マシンキーパーなどで、勤務地は名古屋市またはその近郊です。

基本的な選考のプロセスは、書類選考後、採用担当による1次面接、現場責任者による最終面接を経て内定となっています。状況により面接回数や審査内容が変更になる可能性もありますが、基本的にエージェントからの案内に従うとよいでしょう。なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況により、一次面接はオンラインでの実施も可能とのこと。希望する場合は、事前に申し出るようにしましょう。

面接内容の傾向は?

同社の面接は、オーソドックスな内容の質問と、入社後の実務に関する具体的な確認が中心となっています。難しい質問や変わった質問は少なく、雰囲気も和やかだったという口コミが多数見受けられました。だからこそ、志望動機や自己紹介といった基本的な項目の中で存分にアピールできるよう、考えをきちんと整理しておく必要があります。

志望動機については、「なぜ物流業界か」「なぜこの仕事か」などさまざまな問われ方を想定し、会社・業界・職種それぞれに対する志望理由を自己分析し、言語化しておくとよいでしょう。

口コミの中でも多かったのは、「夏の倉庫は暑いが大丈夫か?」「冷蔵設備での作業があるが、寒さには強いか?」など、労働環境の説明と意思確認を兼ねたやりとりです。入社後のギャップを少なくするためには、求人情報やコーポレートサイトなど、応募段階でなるべく多くの情報に目を通して応募職種に対する理解を深めておくとともに、不明点があれば面接の場で質問し、疑問を解消することが大切です。

鴻池運輸の面接攻略法(面接対策)

KONOIKEグループの経営計画を理解した上で自己分析をする

同社の面接を受ける前に、経営の基本方針および経営計画を通して同社が目指す方向性を理解しておくとよいでしょう。

2018年、同社ではブランド価値の構成要素を整理し、経営理念や行動指針を下図のように体系的に捉えなおした「ブランドプロミス」を策定しました。

KONOIKEグループ コーポレートサイトより

この理念を追求するため、約10年後に目指すべき姿としての「2030年ビジョン」や、その実現に向けた「中期経営計画」を策定しています。2030年ビジョンとは、いつまでも選ばれる企業であり続けるべく、今後10年間で予測される経営環境の変化に柔軟に対応していくための道筋です。AIやIoTなどを活用した「技術革新の進展」により経営課題の解決を図り、2030年までに事業本部数を10に、売上を3500~5000億円に伸ばすという数値目標を掲げています。

鴻池運輸 採用サイトより

このビジョンの実現に向けた中期経営計画は、上記のように大きく3つのフェーズに分かれています。この中では、「事業基盤の充実」「経営基盤の再構築」「新たな事業の発掘・価値の革新」など5つの具体的な施策を定め、着実に推進していくとしています。

しかし、今般のコロナ禍による経済低迷により、同社の成長事業、基盤事業にも影響が出ています。これを受け、2022年3月期にスタート予定だった5年間の中期経営計画を単年度計画へと切り替え、厳しい環境下での収益性の確保と事業拡大、コロナ禍後の成長を見据えた経営方針を発表しました。

このように、経営方針・計画といった視点での企業研究を進め、同社を包括的に理解しておくことも有用です。その上で、自身のキャリアやスキルをもってどのように貢献できるか自己分析を深め、誠実に仕事に取り組む意欲とともにアピールできるとよいでしょう。

「なぜ鴻池運輸に転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接を受けるにあたっては、「なぜ鴻池運輸なのか」という質問に明確に回答できるよう、考えを深めておくことが重要です。面接官はこの質問により、候補者の経歴や入社後の展望などにくわえ、同社に対する理解の度合いを測ります。

企業理解を深め、より強固な志望動機を導き出すためには、他社研究が有効です。製造から運輸までの一貫したサービスを強みとし、他社と差別化を図る同社ですが、事業規模、売上、専門性などさまざまな切り口で他社と比較することで、その独自性をより深く理解することができるでしょう。

具体的には、物流を主業とする以下のような企業について研究してみることをおすすめします。

山九株式会社
センコー株式会社
株式会社日立物流
株式会社近鉄エクスプレス

鴻池運輸の採用面接で実際に聞かれた質問内容

ここまでの企業研究を通し、同社の特色や方向性が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

同社の場合、「若手にも責任のある仕事を任せる方針の下、それぞれが多彩な現場で切磋琢磨しながら成長する」社風の中で、「先を見据えて環境の変化に柔軟に対応しながら、目の前の仕事にも誠実に取り組める人材」であると印象付けられるよう、自身の経験の中から具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下、面接経験者が実際に聞かれた質問例をご紹介します。面接対策の一環として、自分ならどのように答えるかシミュレーションしてみましょう。

鴻池運輸株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[30代後半・男性/物流サービス] 【結果:入社】

質問

なぜこの会社、この仕事を選んだのか?

回答

近いし経験もあり、会社が大きいから。また、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/物流サービス] 【結果:内定を辞退】

質問

前職の退職理由について

回答

退職の理由については、せきららにそのまま正直にこたえました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/物流サービス] 【結果:面接中止】

質問

今後仕事の幅を伸ばすうえで何が必要か?

回答

それぞれの顧客に合わせた多様性のある提案や実行力が必要で…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:内定を辞退】

質問

家族はあなたのことをどう見ていますか?

回答

尊敬されるとまではいかないが信頼はされていると…(口コミの続きとアドバイスを見る

鴻池運輸の採用面接に向けて

鴻池運輸の中途採用面接を受けるにあたって、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

「若手にも責任のある仕事を任せる方針の下、それぞれが多彩な現場で切磋琢磨しながら成長する」社風の中で、「先を見据えて環境の変化に柔軟に対応しながら、目の前の仕事にも誠実に取り組める人材」であると印象付けられるよう、具体的なエピソードを用意する。

KONOIKEグループの経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

競合他社についてもよく研究し、「なぜ鴻池運輸なのか」に対する答えを明確にしておく。



これらのポイントを意識して面接対策をおこない、当日は入社への熱意や同社で成し遂げたいことを、自身の言葉で伝えられるようにしましょう。

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