2021年06月25日
中古車業界トップクラスのネットワークで買取台数日本一を誇る、ビッグモーターへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
買取・販売から保険・鈑金・車検に至るまで、あらゆるメーカーの車に関してトータルサポートをおこなうビッグモーター。特に、買取台数では4年連続日本一という実績を誇ります。
そうした実績の裏には経営者による強いリーダーシップと社員による強力な営業活動があります。口コミには、「成果主義」「実力主義」「体育会系」といった言葉が並び、営業で結果を出すことが重要視される社風のようです。結果を出せば社歴に関係なく店長に昇格することもできる一方、結果を出せない場合には精神的なプレッシャーも大きいという声も。ただ、そうしたプレッシャーをモチベーションに変えられる人にとっては、成長余地の大きい職場であると言えるでしょう。実際、若いうちから部下を持って店舗経営に携わっている社員も多く、「頑張って成果を出せば給料に反映されるので、モチベーションは上がる」という口コミも見られました。
このように若手が多く活躍する同社ですが、顧客の都合によって休日出勤や時間外労働を余儀なくされることが多いようです。この点については、面接の場で確認をするなど、自分が納得できる状態にしておくことが大切でしょう。また、転勤が多いことを理由に退職するケースもあるということなので、キャリアプランや家族の状況などを踏まえ、自分のスタンスをしっかり決めておく必要があります。
体育会系で実力が重視される組織の中で、目標を高く設定して自ら動いていく。面接では、こうした社風にフィットして活躍できる人材であるかが見極められます。
2021年6月現在、「営業職」「経理事務・総務人事」「整備技術職」「登録事務」「営業事務・受付」など、幅広い職種で中途採用をおこなっています。中途採用サイトからエントリーをおこない、書類選考後に面接がおこなわれるという流れです。エントリー後は採用担当者からの連絡を待ちましょう。
面接日は希望が考慮され、内定までの期間は最短で1週間程度とスピード感のある選考が特徴です。土日平日に関わらず設定が可能で、かなり柔軟な対応となっています。在職中の場合には現職の引継なども考慮してもらう必要があるため、早めに相談しましょう。
詳細については、同社の中途採用サイトで確認してください。中途採用サイトには、社員インタビュー記事も掲載されていますので、事前に目を通し、入社後のイメージを掴んでおくことをおすすめします。
オーソドックスな質問が中心となりますが、「志望動機」「入社後の目標」「将来の夢」といったように、過去よりも未来に焦点を当てた質問が多いようです。入社後の目標などは、漠然としたものよりも具体性を持って語れるほうがよいでしょう。
営業職の場合には、実際にロールプレイングをおこなうこともあるようです。アピールのチャンスとなりますので、慌てずスムーズに対応するためにも、自分の営業スタイルを確認しておくことをおすすめします。
また、複数の面接経験者が「クレジットカードは持っていますか?」と聞かれたとのこと。これは、応募者の信用を確認することが目的と思われます。そのほか、「テーマに沿ってエピソードを話す」という場面もあるようです。同社では人物重視の面接をおこなっていることから、こうした場面では自身の人柄や価値観が伝わるようなエピソードを披露できるとよいでしょう。
面接を受ける前に、同社の経営理念を確認し、内容を理解しておきましょう。同社は顧客のカーライフをトータルにサポートする「クルマの総合提案企業」として、下図のような経営理念を掲げています。
ビッグモーター 中途採用サイトより
車に関するあらゆる事柄に対して、顧客満足の目線で新たなサービスの創造を目指す同社。そこにつながる行動は、社員一人ひとりの心構えから生まれてくるものだとしています。上司からの指示を待つのではなく、主体的に自分でこうあるべきだというものを思い描き、目標を高く設定して自ら動いていくことが重要なのです。そして、顧客満足度を徹底して追求することが、業界における同社の優位性につながるとしています。
さらに、研修制度を充実させるなど、企業としても社員の主体的な行動をバックアップしていく方針です。全社員が自信と誇りをもって仕事に向き合える環境を提供し、社員の生活の安定性向上を図るとしています。
自己分析をおこなう際には、経営理念のように会社が大切にしている考え方を軸として取り入れてみるとよいでしょう。それを自己PRにつなげることで、会社側が知りたい点に訴求でき、有意義な面接にすることができます。
同社の中途面接にあたっては、「なぜビッグモーターか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は、「前職までのキャリアや経験値」「それを当社でどのように活かせるのか」をこの問いにより確認しています。さらには、応募者が同社のことをどれだけ理解しているのかを見極めようとしています。
そこで、同社への理解を深めるためにおこなっておきたいのが、競合他社の研究です。それぞれの事業規模や特徴をつかめば、同社の業界での立ち位置や独自性が見えてくるはずです。以下の企業を参考に他社研究をおこない、より深みのある志望動機を練ってみてください。
株式会社IDOM(旧・株式会社ガリバーインターナショナル)
株式会社ネクステージ
株式会社オートバックスセブン
株式会社ヤナセ
ビッグモーターの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「体育会系で実力が重視される社風」にフィットし、「目標を高く設定して自ら動いていける人材」であると印象づけられるよう、自分にしかないエピソードを用意しておくとよいでしょう。また、実際に店舗に足を運んでみることもおすすめです。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、自分なりに向き合いながら面接対策の総仕上げに役立ててください。
株式会社ビッグモーターの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
ビッグモーターの採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「体育会系で実力が重視される社風」にフィットし、「目標を高く設定して自ら動いていける人材」であると印象づけられるよう、自分にしかないエピソードを用意しておく。
ビッグモーターの経営理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
業界と競合他社について研究し、「なぜビッグモーターか」に対する答えを明確にしておく。
これらを参考に入念な準備をおこなったら、当日は自信と熱意を持ってアピールしましょう。
この記事の執筆者