2022年12月21日
独立系システムインテグレーターであるNSD。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
NSDは1969年設立、金融・製造・通信・流通・公共分野など、幅広い分野でITソリューションを提供する独立系のシステムインテグレーターです。
同社に勤める社員の口コミを見てみると、社風について多く寄せられたのは、「人をしっかり育てようという理念がある」「教育制度が充実している」というもの。それは、同社の『経営の基本方針』にもそのメッセージがしっかりと表れています。
~経営の基本方針~
●社員とともに
社員が最大の財産であることを認識し、
社員一人ひとりの持つ無限の可能性を信じ、
健全で働きやすい環境を提供し、
夢と誇りを持てる働きがいのある会社にしていきます。●お客様とともに
お客様の発展に寄与し、お客様の期待に応え、
お客様から常に信頼される企業をめざします。●株主の皆様へ
公正で透明性の高い経営を推進し、
効率的な事業活動を通じて、企業価値の向上をめざします。
こうした理念のもと、会社制度としての人材育成制度(教育制度)も口コミの通り充実しており、開発スキルやPMスキルに代表されるスキル別研修や、階層別・年次別研修など、様々な切り口で研修が準備されています。「しっかりと自社の体制の中で人を育てる風土が根付いている」と社員も感じているようです。
こうした温かい風土は、社員によっては「良くも悪くも日本的」であったり、「体育会系」と感じている人もいるようです。
仕事の進め方は、「基本的に客先常駐」であるため、日常的な社員間・部署間のコミュニケーションは希薄とのこと。しかし、会社制度として、運動会やフットサル大会などの全社イベントがあり、「半ば強制参加」でコミュニケーションを深めているそうです。
独立系で安定したポジションを築いている同社は、「大規模案件に関われる」「多様な業種の案件が存在」しているところが仕事の魅力。また、「上流工程から関われる」ことや、「希望するプロジェクトに配属」されたり、「能力さえあれば若手でもプロジェクトリーダーになれる」というチャンスにも恵まれているようです。
「自社で人材をしっかりと育て上げる風土の中で、大規模かつ多様な案件を通して自分自身の成長を感じられる」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
NSDのキャリア採用職種は、先端技術職・技術職・営業職の大きく3つです。それぞれの中で、ポジションや専門領域などによって、さらに求人は細分化されています。採用サイトによると、「通年採用」であり、「応募締め切りはない」とのこと。ただし随時求人内容は見直されているとのことなので、自分自身がフィットする職種があるかどうか、随時確認が必要です。
選考のプロセスは、応募者の口コミによると、WEBエントリー後、面接が2回行われます。一次面接は人事担当者と職場社員、最終面接は役員が担当するとのことですが、一次面接と最終面接の間に「グループディスカッションがあった」との口コミも見られます。すべての職種に当てはまるわけではないかもしれませんが、こうした事態も想定し、事前に準備をすることが必要です。
同社の面接では、「前の会社を辞めた理由は?」や「今まで一番頑張ったことは何?」など、オーソドックスな質問がほとんどです。
中でも多く聞かれている質問は、「やりたいことは決まっていますか?」「将来どのようなキャリアを描いていますか?」というもの。これまで培ったスキルをもとに、NSD入社後はどのような活躍をしたいのか、具体的にイメージできているのかを確認していることが分かります。
面接の雰囲気については、「面接官が気さくで話しやすい」「フレンドリーな雰囲気」「終始穏やかだった」とのこと。リラックスした環境の中で、最大限応募者の人柄・スキルを見極めようという同社の姿勢が感じられます。
NSDの面接を受ける前に、中期経営計画を理解しておきましょう。
同社の中期経営計画では、上図の通り、「人とITの未来」を提案する会社、を『長期的に目指す姿』として定義しています。
採用面接では、この目標に対して、自身が同社に貢献できる人材であるということをアピールすることが有用です。同社についてしっかりと企業研究したうえで、自分自身が同社で活躍するイメージが具体的に描けていることのアピールにつながります。顧客に対して、前例にとらわれない新しい提案をしたことや、その提案内容には技術力が裏付けになっていること、またこうした提案を継続できるよう、自分のスキルをいかに磨き続けてきたか、こうしたエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜNSDなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「NSDで活躍できる人材かどうか」ということを確認するとともに、「同社の特徴や、同業他社との違いを理解しているのか」という点についても確認しようとしています。
この質問に対して、面接官が納得するような回答をするためには、以下に挙げるような、競合他社についての研究が不可欠です。
NSDが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。NSDの場合「自社で人材をしっかりと育て上げる風土の中で、大規模かつ多様な案件を通して自分自身の成長を感じられる」という社風を意識して、「前例にとらわれることなく、自らの技術力を活かして新しい提案ができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
NSDの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
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