2023年02月27日
戸建住宅「ヘーベルハウス」の販売で知られる住宅メーカー、旭化成ホームズ。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1972年に設立された旭化成ホームズは、建材「へーベル」と鉄骨などを使用して建築する戸建住宅「ヘーベルハウス」を主力商品としています。軽量・調湿・耐火など、住宅にとって重要とされる機能を多く備えたヘーベルハウスは旭化成ホームズにおいて「ロングラン住宅」と位置づけられ、購買層にも高い人気を誇ります。
旭化成ホームズの売上は、旭化成グループ全体の約3分の1。主要子会社の一角として住宅領域を担い、旭化成ホームズグループを形成しています。
旭化成ホームズの口コミには「仕事量が多い」「休日出勤は当たり前」といった内容のものが散見され、住宅販売を手がける同社ならではの多忙な勤務形態がうかがえます。成果を挙げるには相応の努力と体力が必要とされる一方で、「結果を出せる人が出世する」「成果至上主義」「実績重視(の評価制度)」という声も多く聞かれます。「給与は満足のいく額だった」など、報酬面に満足感を抱く人も少なくない様子。実力主義の企業風土があり、成果に見合った評価を受けられる環境が用意されていることがわかります。
また、「(注文住宅をつくるという)こんなにやりがいのある仕事はそうない」「受注が取れたときの喜びは大きい」など、住宅という大きな商品を扱う仕事にやりがいを感じる人が多く見受けられました。自分が携わった物件が実際に住宅として完成するのを目の当たりにして感動したという人も。待遇もやりがいも妥協したくない人には適した環境と言えそうです。
旭化成ホームズには実力主義の企業風土のもと、やりがいと向上心をもって住宅事業に取り組む社風があります。中途採用面接では、こうした社風になじみ、成果を出せる人物かどうかを見極められるでしょう。
2023年2月現在、旭化成ホームズでは営業職(戸建住宅・集合住宅)・設計職・施工管理など、さまざまな職種において中途採用をおこなっています。職種によって求める人物像やスキルが明記されているので、自身のキャリアとがっちするかどうかを確認のうえ、応募しましょう。
コーポレートサイト上のキャリア採用サイトによると、選考プロセスは「書類選考→面接(3回)→内定」となることが多いようです。2次面接のあとにWebテストが課されるほか、任意で転職セミナーに参加することもできます。Web面接にも対応するなど、柔軟な採用活動を展開しています。
また、キャリア採用サイトには、事業紹介や採用メッセージなど、多様なコンテンツが用意されています。多角化する旭化成ホームズの事業を理解する一助として、ぜひ目を通しておきましょう。
口コミによると、旭化成ホームズの面接では、意表を突く質問が出されることは少なく、一般的な内容をもとに進行することが多いようです。
学生時代に力を入れたことや前職での経験のほか、建設関連会社で培った知見を旭化成ホームズで活かしてほしいと打診された人が見受けられました。自己分析を徹底しておこない、自身がどのようなキャリアの持ち主であるかを端的に説明できる準備をしておきましょう。
面接そのものはアットホームな雰囲気のなかで進むことが多いようですが、気を緩めてくだけすぎてしまうことのないよう、落ち着いた受け答えを心がけましょう。
旭化成ホームズの面接を受ける前に、同社が属する旭化成グループの中期経営計画を理解しておきましょう。
旭化成グループは、2030年に目指す姿として「営業利益4000億円、ROE15%以上」などの数値目標を掲げています。この実現のため、5つの価値提供分野において同グループの強みであるコア技術や人財の多様性、変革精神などをさらに強化していく姿勢です。
旭化成 コーポレートサイトより
このビジョン実現に向けた中期経営計画として「中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~」が上図のように策定されています。住宅領域を背負う旭化成ホームズでは、社会課題解決にコミットする環境配慮型住宅・建材事業に注力するほか、顧客満足のさらなる向上を目指して事業を推進していく方針です。2022年4月に販売開始した新躯体モデル「HEBEL HAUS RATIUS|RD」の普及に重点を置くと同時に、不動産部門をはじめとする他の事業領域や海外事業の成長も目指します。
中途採用においても、グループ全体の経営方針を把握したうえで、長期的な視点で住宅事業を支える業務に誠実に取り組める人材が求められていると言えます。面接においては、広い視野をもって仕事を進められる人物であることを積極的にアピールしましょう。
新卒・中途ともに、採用面接では志望動機に関する質問が頻出します。こうした質問では、その企業で着実に成果を挙げられる人物であるかどうかはもちろん、正確な企業理解ができているかどうかを問われます。
志望動機に関する問いかけに対し、説得力のある回答をするためには、企業研究の過程で他社と比較する手法が欠かせません。他社研究により、旭化成ホームズの住宅の特色、同社の強み、経営戦略の独自性などを明らかにしておきましょう。具体的には、主力分野や企業規模において競合する、次のような企業と比較してみることをおすすめします。
旭化成ホームズの求める人物像や経営方針などが企業研究を通じて見えてきたのではないでしょうか。
旭化成ホームズの中途採用面接を受ける際には、「実力主義の企業風土のもと、やりがいと向上心をもって住宅事業に取り組む社風」を意識して、「グループ全体の経営方針を把握したうえで、長期的な視点で住宅事業を支える業務に誠実に取り組める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に自分ならどう回答するか、面接対策の一環としてぜひ考えてみてください。
旭化成ホームズの採用面接を受けるにあたって、その社風やビジョン、求められる人物像など、事前に理解しておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「実力主義の企業風土のもと、やりがいと向上心をもって住宅事業に取り組む社風」を意識して、「グループ全体の経営方針を把握したうえで、長期的な視点で住宅事業を支える業務に誠実に取り組める人材」であることを、具体的なエピソードや数値データを交えてアピールする。
旭化成グループの「中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~」に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
競合他社についても研究することで、「なぜ旭化成ホームズなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は人となりだけでなく、自身のスキルや素養、入社後のビジョンなどを自分らしい言葉で伝えられるよう心がけましょう。
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