2022年06月10日
グローバルに急成長を遂げている「ファーストリテイリング」への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
ファーストリテイリングは、現在、世界第3位のシェアを誇っており、1949年に創業して以来、衣類を通じて世の中の人々の暮らしをより豊かにすることを目指し、進化し続けています。
社風は、年齢やポジションに関わらず発言しやすく社員同士がフラットな関係で、積極的に仕事を求める社員は裁量のある仕事に従事できるものの、全体的にトップマネジメントの考えが強いため、発言した声を形にしていくことは非常に困難であるようです。
また、2010年から英語を社内の公用語とし始め、高い目標達成を求められる成果主義、さらには降格が多いことや、入社3年で約4割の社員が退職することなどから、外資系企業のような側面も見受けられます。
販売系の部門では、朝早くから夜遅くまでと就業時間が長く、さらに長期休暇や連続休暇の取得が難しいため体力的にハードであるようです。管理系の部門の場合には、残業も休日出勤もほとんどない反面、1日30分以上残業すると始末書の提出を求められるなど、厳しく制限されていることから、自宅などでサービス残業をして疲弊している社員が多く見受けられます。
また、転居を伴う異動の多い社員は7割の住宅補助や自社商品を定価の3割引きで購入することが出来るほか、東京オフィスにある食堂では毎週金曜の夜にバーとして利用することが出来るなど、社員に対する福利厚生は手厚くなっているようです。
会社を世界一にしたいという熱い思いを抱きながら、イノベーティブに生産性の高い働き方を実行していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
選考は、書類選考のあとに2~3回の面接が行われます。面接官は、1次面接では希望部署の社員、2次面接では希望部署の部長、最終面接では役員が担当することが多いようです。選考期間は、概ね2週間から1か月ほどです。
最終面接では、社長が担当することが多く、口数が少なく圧迫面接であると感じた方も見受けられますので覚悟を持って臨む必要があります。
募集職種は、管理部門やマーケティング、ITや、店舗開発など7種類に分けられています。また、面接時間は始業時間に合わせて、午前7時過ぎ~9時頃と早朝時間帯の設定が多く、1人当たりの面接時間は30分厳守のようですので、当日の時間管理には十分に留意しましょう。
面接内容には、「会社を世界一にしたいという熱い思いを抱きながら、イノベーティブに生産性の高い働き方を実行していく」という社風に基づいた質問が多く見受けられます。
一次面接、二次面接では、「志望動機」や「これまでの仕事での取り組みや成果」「人生における失敗、成功体験」などオーソドックスな質問が多く、最終面接では同社の「現状の課題」「未来予想図」や「財務状況」など、マネジメントとしての素質を問うような質問が多いと言えるでしょう。
また「店舗に行ったことはあるか」「服は好きか」など、商品やサービス、店舗に関する知識を問う質問も見受けられるので、ホームページや社長の著書などで経営戦略や会社のビジョン、ミッションなど会社の思想だけでなく、衣類業界に対する知識への理解も深めて自分自身の考えをしっかりと伝えられるよう準備しておきましょう。
ファーストリテイリングの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
ファーストリテイリングの面接を受ける上では、経営方針を理解しておくことが不可欠です。経営方針のひとつとして、以下を掲げています。
面接では、「世界ナンバーワンの会社にするために」「もし私が社長だったら…」の視点で何が出来るか、何を実行したいのか、何をすべきなのかなどを自信をもって具体的に話せるようにしっかりと準備しておきましょう。
また、「オーナーシップ」「柔軟性」「イノベーティブな発想」を持ち合わせる人材が求められていることから、これまでの仕事においてオーナーシップを発揮して革新的な取り組みを行った経験や、急な変化や困難な状況下でも柔軟に対応し成功した経験などがあれば具体的な事例とともに紹介することで、即戦力として活躍できる人材であることを印象付ける強いアピールになるでしょう。
ファーストリテイリングの経営方針は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営方針に合致する人材であることをアピールしましょう。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜファーストリテイリングか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ファーストリテイリングという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●インディテックス社
●H&M へネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社
●ギャップジャパン株式会社
このように、ファーストリテイリングの採用面接を受ける前には、経営方針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「会社を世界一にしたいという熱い思いを抱きながら、イノベーティブに生産性の高い働き方を実行していく」という社風を意識して、「オーナーシップ」「柔軟性」「イノベーティブな発想」を持ち合わせる人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ファーストリテイリングの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「会社を世界一にしたいという熱い思いを抱きながら、イノベーティブに生産性の高い働き方を実行していく」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●ファーストリテイリングの経営方針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜファーストリテイリングか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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