2021年06月21日
「障害のない社会を作る」というビジョンを掲げているLITALICOへの転職。就労支援サービスや学習塾・幼児教室などの運営を行っています。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組みを問われるほか、一緒に仕事をする仲間として人間性や仕事への覚悟も評価されます。事前にしっかり対策しておきましょう。
2005年に設立されたLITALICO。「世界を変え、社員を幸せに」という理念を基に多様な人が幸せになれる社会を作ろうとしています。2016年3月に東証1部に上場を果たしました。
「人」を重視している社風で、社員一丸となってビジョンに向かって進んでいける、社会を変えるにはどうしたらいいかを試行錯誤しながら考えていけることが、やりがいに繋がるという口コミが寄せられています。
仕事の特徴としては、自分から手を上げてやりたいことを実現していける会社であり、自ら進んで事業に取り組むことが評価に繋がるようです。
最近では中途採用も多く行っており、他社でキャリアを積んだ社員が活躍するケースも多くなっています。
一方で、「プライベートでも仕事をしないと終わらない時がある」「仕事の調整が難しい場合は有給が消化しにくい」などの声もあるため、仕事とプライベートの境目をつくらずに仕事自体を楽しめる人は働きやすいでしょう。
社会を変革するために自ら動いて実現していく、ビジョンに共感して仕事を楽しむ。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
LITALICOの中途採用プロセスでは、書類選考後、2~3回の面接が行われます。
面接回数は職種により異なるようで、事業所のないエリアでは、電話やTV会議での面接をする場合もあります。
募集職種は、「営業/コンサルタント」「マネジメント」「新規事業/経営企画」「エンジニア」「研究職」「福祉専門職」「支援スタッフ」と多岐に渡ります。
通常は各職種ごとにエントリーを受付ていますが、オープンエントリーという形でLITALICOの理念・ビジョンに共感していることを前提に、自分に合った仕事を相談しながら決めることもできます。
コーポレートサイトには、社員インタビューやキャリアパスの事例などが掲載されていますので、自分の経験とスキルがどの職種にマッチするのか事前に確認しておくようにしましょう。
面接では、「LITALICOでなくてはならない理由はなにか?」「障害者支援はたいへんな面もあるが大丈夫か?」という質問が多く問われており、LITALICOのビジョンへの共感を確認されるようです。
また、社会貢献度の高い事業をしていることもあり、「あなたにとっての戦いはなにか?」「業界の今後の展望についてどう思うか?」という事業に対する覚悟や興味を問われるような質問が多くされるようです。
社風はベンチャー的な雰囲気もあるので、全ての面接で人柄やストレス耐性を確認する質問がされています。カルチャーマッチやスピード感を持って動けるかが評価のポイントと言えます。
自分自身のマインドセットやモチベーションコントロールなどを分析して、自分の言葉で説明できるよう、しっかりと対策しておきましょう。
LITALICOの面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが大切です。現在同社では、「インターネットプラットフォームを軸にした障害分野のトータルソリューション展開」を事業方針としています。計画の内容を理解しやすいよう、ビジョンもご紹介します。
この事業方針は、LITALICOが運営している「LITALICO発達ナビ」「LITALICO仕事ナビ」「LITALICOキャリア」を軸に、当事者だけでなく家族や福祉施設向けのサービスを提供していくものです。総合的にソリューションを提供することで業界全体の質の向上を目指しています。
2020年3月期第2四半期決算説明資料によると、7期連続で営業利益は伸びています。既存の障害者就労支援事業と発達障害児教育事業が堅調で売上高と拠点数ともに拡大しています。一方で、LITALICOは障害のある当事者だけでなく、新たに家族や福祉施設向けのサービスも立ち上げました。売り上げは順調に伸びており、今後も投資を継続して事業拡大を図っていく予定です。
また、教育事業で培った知見を活かし、小学3年生~高校生を対象にプログラミング教育事業も展開しています。2020年度より小中学校・高校でプログラミング教育が必修化されるので、この事業の需要は高まるでしょう。
また、LITALICOのビジョンにしっかり共感し、外部および事業環境を理解しているかが確認されるポイントだと言えます。 障害者雇用における法定雇用率の改定や、特別支援学級に通う児童数の増加など事業に関わる業界知識は事前に調べておきましょう。
今後注力していく家族向けのサービスでは、ライフプランニングの作成と最適な保険商品の提案を行っています。業界知識だけでなく、専門的なファイナンスの知識や提案力も確認されるでしょう。 福祉施設向けには、施設の経営課題に対して、サービスやノウハウを提供して業務を支援するサービスを始めています。このサービスでは、課題発見力と問題解決力が求められてきます。
この事業方針は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で、自己分析に落とし込み、面接でこれに合致する人材であることをアピールしましょう。
LITALICOの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜLITALICOか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、LITALICOという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●ウェルビー株式会社
●株式会社ゼネラルパートナーズ
●株式会社FVP
このように、LITALICOの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「自ら手を挙げて事業に取り組む」という社風を意識して、「ビジョン・理念に共感して積極手に動ける」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代後半女性/マーケティング【結果:最終面接を辞退】
質問
障害者支援はたいへんな面もあるが大丈夫か?
回答
過去キャリア内で通常の精神状態にない顧客から情報をヒアリングし、…(口コミの続きとアドバイスを見る)
LITALICOの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「自ら手を挙げて事業に取り組む」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●同社の事業方針やビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる 。
●競合他社についても研究し、「なぜLITALICOか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備し、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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