0編集部が注目した重点ポイント
①不採算事業の撤退等でポートフォリオを再構築する
2025年度において、BS松竹東急などの衛星放送事業やフィットネス事業の一部撤退を実施しました。事業ポートフォリオマネジメントを推進し、経営資源配分の最適化と資本効率向上を図ることで、成長領域への集中投資を可能にしています。
②東急REIT投資口追加取得で純利益870億円を達成する
東急リアル・エステート投資法人の投資口追加取得に伴う負ののれん相当額の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比9.3%増の870億円を達成しました。戦略的な資本連携を通じて安定的な利益成長基盤を固めています。
③渋谷・沿線の大型再開発でエリア価値を高める
Shibuya Upper West Projectや渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期などの大型再開発を推進しています。ハードとソフトの両面から街の魅力を向上させ、就業・居住・訪問人口の増加を通じて各事業の収益拡大につなげています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4
営業収益
1,086,179百万円
前年同期比 +3.0%
営業利益
103,193百万円
前年同期比 Δ0.3%
親会社株主に帰属する当期純利益
87,071百万円
前年同期比 +9.3%
※事業利益 = 営業利益 + 上場会社を除く持分法投資損益 + 不動産事業等に係る受取配当(事業の経常的な収支力を表す指標)
2026年3月期の連結業績は、営業収益1兆861億円(前年同期比3.0%増)、営業利益1,031億円(同0.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益870億円(同9.3%増)となりました。ホテル・リゾート事業におけるインバウンド需要の好調や、交通事業の回復が増収に貢献した一方、不動産販売業における大型物件売却の反動減等により営業利益は前年並みとなりました。
当期は通期実績となるため、期中公表予想に対する達成状況を評価します。営業収益や営業利益は工事竣工の前倒し等により公表予想をわずかに下回ったものの、持分法投資利益の増加等が寄与し、当期純利益(予想840億円に対し870億円)は計画を上回り概ね順調な着地となりました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.48
交通事業
事業内容: 鉄軌道業(東急電鉄株)、バス業(東急バス株)、空港運営事業などを展開しています。
業績推移: 営業収益2,269億円(前年比2.9%増)、営業利益273億円(同5.7%減)となりました。
注目ポイント: 輸送人員の増加や東急新横浜線の需要定着に伴い増収を確保しましたが、修繕費や人件費等の増加が利益を圧迫しました。安全投資とサービス維振を支える人件費増が進んでおり、交通インフラの持続的成長やデジタル技術を活用した効率化を推進する人材が重要視されています。
💡 注目職種
鉄道設備技術者、交通DX推進担当、運行保全・インフラ技術職
不動産事業
事業内容: 不動産開発、ビル・商業施設の賃貸業、分譲住宅等の販売業、不動産管理業を担います。
業績推移: 営業収益2,629億円(前年比3.6%増)、営業利益435億円(同9.9%減)となりました。
注目ポイント: 賃料収入の拡大で増収となった一方、前年の大型物件販売の反動減等で減益となりました。渋谷スクランブルスクエアなどの大型再開発や不動産ファンドを活用した資産回転型ビジネスを強力に推進しており、開発企画やアセットマネジメントを牽引できる専門人材が必要とされています。
💡 注目職種
都市開発プロデューサー、不動産アセットマネージャー、商業施設開発担当
生活サービス事業
事業内容: 百貨店、スーパー(東急ストア)、CATV(イッツ・コミュニケーションズ)、広告等の生活密着サービスを展開します。
業績推移: 営業収益5,332億円(前年比1.1%増)、営業利益218億円(同13.0%増)となりました。
注目ポイント: 東急レクリエーションや東急パワーサプライ等の事業が堅調に推移し、営業利益13.0%増と大幅増益を達成しました。グループ共通ID「TOKYU ID」の連携による事業間シナジー創出やリテールDXが進められており、マーケティングやデジタル戦略を担う人材の需要が高まっています。
💡 注目職種
リテールDX推進、グループ顧客データ戦略企画、デジタルマーケティング職
ホテル・リゾート事業
事業内容: 国内外におけるホテル(東急ホテルズ等)の運営およびゴルフ場経営などのリゾート事業を展開しています。
業績推移: 営業収益1,393億円(前年比9.8%増)、営業利益97億円(同46.0%増)となりました。
注目ポイント: 都心エリアを中心に旺盛なインバウンド需要を捉え、平均客室単価(ADR)が26,681円へ上昇したことで営業利益が前年比46.0%増と急拡大しました。世界最大級のアライアンス「Global Hotel Alliance」への加盟など海外誘客施策を強化しており、ホスピタリティやレベニューマネジメントに長けた人材の活躍の場が広がっています。
💡 注目職種
ホテルレベニューマネージャー、インバウンドマーケティング担当、ホテル企画運用職
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.11
2027年3月期(2026年度)の業績予想は、営業収益1兆1,400億円(前年同期比5.0%増)、営業利益1,100億円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益900億円(同3.4%増)と増収増益を見込んでいます。交通事業における人流の継続的な回復や、不動産販売業での分譲住宅引渡し戸数の増加(前年比103戸増の345戸予定)などが利益を押し上げる見通しです。
また同社は、業績の上振れを踏まえて中期経営計画の数値を更新し、2027年度目標として営業利益1,120億円、EPS164.88円を提示しています。渋谷・沿線での大型投資に加え、ベトナムやオーストラリアでの海外都市開発を推進しています。AI・DXの活用や人的資本経営の強化を進めており、これら先進的な取り組みを牽引する多様なプロフェッショナルの採用機会が広がっています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
東急は、交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートの各事業を組み合わせた「地域コングロマリットモデル」により、東急沿線および渋谷エリアの価値向上を強力に推進しています。単なるハード面のインフラ整備にとどまらず、エンタメやデジタルを活用したソフト施策を連動させる独自の「東急型TODモデル」に対し、自身の専門スキルをどう活かして貢献できるかを具体的に伝えることが有効なアピールとなります。
面接での逆質問例
- 「渋谷や東急沿線のまちづくりにおいて、再開発などのハード面と、デジタルやエンタメ等のソフト施策を融合させる際、中途採用者に期待される主導的な役割は何でしょうか?」
- 「事業ポートフォリオマネジメントの推進に伴い、既存事業の収益性向上や新規領域への挑戦において、現在最も注力されている課題について教えてください。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
リストラもなく将来は比較的安定
大手企業であり年功序列ということで、よほどデカイミスをしない限りは毎年昇給ありリストラもなく将来は比較的安定なので、精神的にタフな人は天職かもしれない。
(20代前半・物流サービス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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