0編集部が注目した重点ポイント
①泊発電所再稼働に向けた取り組みを推進
当期は安全確保を最優先とした泊発電所の再稼働に向けた戦略的取り組みを継続して加速させています。事業の安定供給と中長期的な収益回復の基盤となる重要施策として位置づけられています。
②燃料価格低下等により売上高は460億円減少
燃料価格等の低下に伴う燃料費等調整額の減少を主因として、売上高は前年より460億円減少しました。一方で、自己資本比率は17.5%から18.5%へ改善し、財務基盤の回復が進んでいます。
③経営効率化によりネットワーク事業が増益を確保
託送料金見直しの影響や需要増に加え、グループを挙げた経営全般にわたる効率化の推進により、北海道電力ネットワークにおける経常利益は前年比で14億円の増益を達成しました。
1連結業績ハイライト
出典:2025年度決算について P.4
売上高
8,559億円
前年同期比 Δ5.1%
経常利益
613億円
前年同期比 Δ4.2%
親会社株主に帰属する当期純利益
439億円
前年同期比 Δ31.5%
2026年3月期の連結売上高は前年同期比5.1%減の8,559億円、経常利益は4.2%減の613億円となりました。燃料価格などの低下に伴う燃料費等調整額の減少や、泊発電所の再稼働に向けた取り組み、労務費・物価および金利の上昇などが主な減益要因となっています。
当期は通期実績となるため、1月に公表された通期予想との比較において進捗状況を評価します。経常利益は1月時点の予想430億円に対して180億円程度上回る613億円で着地し、期初の想定から計画を大幅に超過しました。収益拡大や費用削減の継続的な取り組みに加え、諸経費等の支出時期ずれやグループ会社利益の増加などの要因が寄与しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度決算について P.19
北海道電力
事業内容: 発電および小売電気事業等のエネルギー供給の中核を担うセグメントです。
業績推移: 売上高7,358億円、経常利益446億円を計上しました。
注目ポイント: 燃料価格の低下に伴う燃料費等調整額の減少等により減収減益となりました。一方で、泊発電所の再稼働に向けた取り組みを加速しており、ベースロード電源の安定稼働と持続可能なエネルギー供給体制の構築に向けた戦略的な投資や企画が求められる分野です。
💡 注目職種
原子力発電技術者、カーボンニュートラル戦略企画、小売営業企画
北海道電力ネットワーク
事業内容: 北海道エリア全域における送配電インフラの運用と維持管理を担っています。
業績推移: 売上高3,229億円、経常利益25億円を計上し、増収増益となりました。
注目ポイント: 託送料金見直しの影響や夏季の高気温による需要増加により増収を達成しました。さらに経営全般にわたる効率化を推進したことで増益を確保しました。安定的な電力供給網の維持と、再生可能エネルギー導入に向けた系統網の高度化が急務となっています。
💡 注目職種
送配電設備エンジニア、系統運用システム開発、インフラ保全技術者
その他
事業内容: 電気・通信工事、不動産の総合管理、土木・建築工事などを展開しています。
業績推移: 売上高1,757億円、経常利益190億円を計上しました。
注目ポイント: 建設業における売上高の増加および継続的な原価低減活動が奏功し、大幅な増収増益を記録しました。グループの収益基盤を支える重要な事業として、専門的なプロジェクトマネジメント力やコスト競争力強化を牽引できるプロフェッショナル人材の需要が高まっています。
💡 注目職種
施工管理(電気・土木・建築)、プロジェクトマネージャー
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度決算について P.9
次期の2027年3月期(2026年度)については、売上高9,700億円、経常利益300億円の見通しを公表しています。現下の中東情勢を踏まえた燃料価格などの上昇により大幅な増収を見込むものの、泊発電所の再稼働費用が減少する一方で、燃料費等調整制度の期ずれ影響が差益から差損に転じることや、労務費や物価、金利上昇等の影響により減益を予想しています。
転職者にとっては、厳しい競争環境下においても中長期的な成長を見据えた投資が継続される点に注目です。特に再生可能エネルギーの導入拡大や、泊発電所再稼働に向けた安全対策、ならびに経営の最適化を担うデジタルトランスフォーメーション(DX)関連業務を推進するための専門人材は引き続き重要視されており、活躍の機会が広がっています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
北海道電力は、安全確保を最優先とした泊発電所の再稼働に加え、脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーの導入拡大に取り組んでいます。地域の生活インフラを支えつつ、新しいエネルギーサービスの創出に挑戦できる環境が整っています。自身の専門性を活かし、変革期にあるインフラ業界でどのように課題解決へ貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。
面接での逆質問例
- 「中長期的なカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギー事業の拡大において、私が志望するポジションではどのようなスキルや経験が最も期待されていますか?」
- 「競争環境が厳しくなる中、経営全般にわたる効率化やDXの推進が掲げられていますが、現場レベルで現在直面している最大の課題は何でしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
丁寧に接せられており働きやすい
女性の働きやすさとしては、女性がいない環境で育つ社員ばかりのため、丁寧に接せられており、働きやすいのではと感じる。
(30代前半・技術関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]早く帰るよう指示する部署もある
直属の上司が上位の役職から部下の時間外数を注意されることを恐れ、早く帰るよう指示する部署もあるため、結局は部署次第となる。
(30代前半・技術関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年度決算について(2026年4月28日)



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