2021年06月21日
SNS「mixi」やスマホRPG「モンスト」、写真共有アプリ「みてね」など”コミュニケーション”を軸に新サービスを次々とリリースするミクシィへの転職。採用面接はこれまでの仕事への取り組み方や成果を問われる他、「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策しましょう。
2004年にサービスを開始して以降、急成長を遂げたSNS「mixi」。2011年には1500万人を超えるアクティブユーザーが利用するサービスにまで成長しましたが、さまざまなSNSの台頭により訪問者数が激減。新たにミクシィのメイン事業として台頭したのがスマホ向けゲーム「モンスターストライク(以下モンスト)」です。モンストの躍進により、2015年には売上高が前年の約10倍の水準まで上がり、翌2016年には前年の約2倍まで業績を伸ばしました。
2018年に同社社長に就任した木村氏は事業のテーマを「コミュニケーションサービス」と再定義し、5つの領域でビジネス展開することを発表。モンスト躍進などで得たキャッシュを元手に、自社サービスのリリースやM&Aなど新たな事業の柱づくりを積極的に実施しています。
ミクシル「ミクシィグループの5つの事業領域とサービス展開について」より
職種などにより多少変動はあるものの、人事面接→マネージャー面接→役員面接の3回の面接を経て内定となります。面接選考のほかに書類選考やSPI選考もあり「SPIでは高い点数が必要」という口コミもあるため、事前にしっかり準備をしておくことが必要です。
質問内容としては「なぜミクシィか」や「エンターテインメントビジネスとは」に準拠した質問が多いようです。同社のサービスについて理解を深め、自分の言葉で同社のバリューや方針に沿った考えを語れるようにしておくことが重要です。
エンジニアなどの技術職に関しては担当領域における知識や経験のほか、関連する領域について突っ込まれてもきちんと対応できるように準備しておくことが必要です。また、既存サービスの利用状況や欠点について聞かれることも多いため、少なくとも主力サービスについては一通り利用し、内容を把握しておきましょう。ディレクター職の場合、既存サービスを使ったマネタイズ方法を聞かれることがあるようなので、事前に案を考えておくなど準備をしておきたいところです。
口コミを見ると「殺伐とした雰囲気はあまりなかった」や「面接官の感じがよく好感が持てた」というものが多く、穏やかな雰囲気で選考がすすむことが多いようです。
前述したように、ミクシィは5領域にわたって事業を展開することを発表しました。中長期的には1000億円規模の事業投資をおこない、新たなビジネスの柱を創出することを目標としています。特に主だった施策としてはデジタルエンターテインメントとスポーツ事業での展開を計画しています。
ミクシィ「2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料」より
ミクシィ「2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料」より
mixiやモンストの成功で得た技術力やバイラルコミュニケーションの知見を活かし、既存サービスの拡大およびシナジーを活かした新たなサービスの創出を目指す同社。“成長の踊り場”という局面を迎える同社の起爆剤として、今後の活躍を期待させるような過去の経験やエピソードを用意しておくと良いでしょう。
ミクシィの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ミクシィという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社ディー・エヌ・エー
●グリー株式会社
●株式会社ドワンゴ
●株式会社スクウェア・エニックス
このように、ミクシィの採用面接を受ける前には、に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「コミュニケーションを起点に、時代を変えるような新しいサービスを創る」という社風を意識して、同社の起爆剤となれるような人材であることを印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ミクシィの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「コミュニケーションを起点に、時代を変えるような新しいサービスを創る」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●ミクシィの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜミクシィか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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