0 編集部が注目した重点ポイント
① 豪州ベッティング大手の連結子会社化を完了する
2025年9月、豪州のオンラインベッティング企業であるPoints Bet社の株式66.4%を取得し連結子会社化しました。これにより、2026年3月期下期から半期分の業績が加算されます。グローバル展開の足掛かりとして、豪州・カナダ・日本市場におけるソーシャルベッティングのトッププレイヤーを目指すキャリア機会が拡大しています。
② ライフスタイル事業が初の四半期黒字化を達成する
主力サービス「家族アルバム みてね」のマネタイズが結実し、セグメント初の四半期黒字化を実現しました。プレミアムプランやGPS、写真プリント等の注力商材が順調に伸長しており、収益基盤として確立されています。サービス開始から10年を経て、安定収益を生み出しながらさらなるマネタイズ施策を強化するフェーズへと移行しています。
③ 生成AI導入により年間10億円のコスト削減を見込む
Google Cloudの生成AIプラットフォーム「Gemini Enterprise」を国内初導入するなど、徹底したAI活用を推進しています。ChatGPT Enterpriseの活用により月間17,600時間の作業時間を削減し、今期累計で10億円のコスト削減を予定しています。開発プロセスの根本改革が進んでおり、AIを駆使した高度な業務効率化を担う人材の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:FY2026 Q2 決算説明資料 P.5
2026年3月期第2四半期累計の業績は、売上高674億円となりました。デジタルエンターテインメント事業における「モンスターストライク」のMAU減少が影響したものの、スポーツ事業のベッティング関連やライフスタイル事業の好調が下支えしています。利益面では、前年同期に計上した投資セグメントでの大型売却益の反落により減益となっていますが、事業全体はコスト効率化の進展により底堅く推移しています。
特筆すべきは、Points Bet社の新規連結を反映し、通期売上高予想を期初から130億円上方修正した点です。営業利益についても、M&Aに伴うのれん償却費の増加を見込みつつも期初予想を据え置いており、攻めの姿勢が鮮明です。
中間期末時点での売上高進捗率は、修正後通期予想1,680億円に対し約40.1%ですが、下期から連結されるPoints Bet社の業績寄与を考慮すると、業績目標達成に向けた進捗は概ね順調と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:FY2026 Q2 決算説明資料 P.24
スポーツ事業
事業内容:ベッティング(TIPSTAR、チャリ・LOTO)、観戦(千葉ジェッツ、FC東京)等の運営、及び豪州Points Bet社の展開。
業績推移:中間売上高21,977百万円(+20.5%)。Points Bet買収費用によりセグメント利益は441百万円へ減少。(注:Points Bet社は当中間期末より連結のため損益計算書への寄与は下期から)
注目ポイント:TIPSTARのMAUが前年同期比約70%増と急成長しており、国内ベッティング市場でのプレゼンスを拡大しています。グローバルベッティング戦略の本格始動に伴い、海外拠点のPMI(買収後統合)や独自のベッティングシステム構築を担う専門人材が不可欠となっています。
デジタルエンターテインメント事業
事業内容:「モンスターストライク」を中心としたスマートデバイス向けゲームの開発・運営。
業績推移:中間売上高35,692百万円(▲11.1%)。利益面はコスト効率化により16,571百万円(+2.5%)と増益を確保。
注目ポイント:MAU減少への対策として、12周年施策や初のアニメ放映、企業タイアップなど、タッチポイントの拡大に注力しています。また、インド市場向け「STRIKE WORLD」の今期中リリースを目指しており、国内の安定収益を維持しつつ海外での再成長を狙う挑戦的なフェーズです。
ライフスタイル事業
事業内容:「家族アルバム みてね」「minimo」「mixi」等の各種SNS・プラットフォーム運営。
業績推移:中間売上高7,094百万円(+30.0%)。セグメント利益は72百万円で悲願の黒字化達成。
注目ポイント:「みてね」の海外利用者比率が42.1%まで上昇し、北米を中心にグローバルな社会インフラ化が進んでいます。マネタイズの多角化(アクリルスタンド販売、プレミアムプラン拡大等)を推進しており、toCサービスの収益設計を深く学びたい人材にとって魅力的な環境です。
投資事業
事業内容:スタートアップ、ベンチャーキャピタルへの出資を通じたシナジー創出。
業績推移:中間売上高2,637百万円(▲46.8%)。前年のタイミー株式売却益の反落により減収減益。
注目ポイント:ファンド分配金が定期的に発生しており、安定したキャッシュ創出に寄与しています。MIXI経済圏を広げるための戦略的なM&Aや出資を継続しており、事業開発と投資の両輪でキャリアを築きたい人材に適しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:FY2026 Q2 決算説明資料 P.29
MIXIは、買収したPoints Bet社の独自技術と、自社のソーシャル運営ノウハウを融合させることで、「ソーシャルベッティング」という新ジャンルの確立を急いでいます。特にカナダ市場は法整備の進展により年率30%超の成長が見込まれており、この波を捉えるためのリソースを集中投下する方針です。
また、全社的なAI導入による収益構造の改革も注目点です。AIコーディング100%による開発実績も出ており、既存のやり方に捉われない技術革新が進行しています。転職者にとっては、歴史あるゲームタイトルの維持・長寿化と、AIや海外M&Aといった最先端の事業開発、その両方に参画できるユニークな環境が整っています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
MIXIは今、「コミュニケーション」というコア価値を、生成AIによる業務効率化や海外市場でのソーシャルベッティングへと拡張しています。単なるゲーム会社ではなく、技術とバイラルノウハウを駆使してグローバルな繋がりを再定義しようとする姿勢に共感を示し、自身の専門性がどう貢献できるかを具体化するのが有効です。
面接での逆質問例
・「Points Bet社の買収完了を受け、国内事業との技術・ノウハウの相互連携において、現在現場レベルで最も求められている役割は何ですか?」
・「全社でAI活用による10億円のコスト削減を目指されていますが、現場の開発文化や意思決定プロセスにはどのような具体的変化が現れていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
働きやすい環境が整っています
有給休暇が充実しており、法定外の休暇も年に12日以上取得可能です。これにより、年末年始やお盆以外の時期に有給を使う必要がほとんどありません。さらに、リモートワークが推奨されており、フルリモートでの勤務も可能です。首都圏外に住んでいる場合でも、出社にかかる交通費は会社が負担してくれるため、飛行機や新幹線を利用する際も安心です。ワークライフバランスを重視した制度が整っており、社内の雰囲気もそれをサポートするものです。制度を利用することに対して否定的な意見はなく、働きやすい環境が整っています。
(30代前半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]子育て世代以外の社員には負担がかかる
全体的に、働きやすい環境が整っているものの、特定の世代に偏ったサポートがあるため、バランスの取れた改善が求められるかもしれません。
(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
・株式会社MIXI 2026年3月期 第2四半期 決算説明資料
・株式会社MIXI 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。