2022年08月30日
日本を代表する化粧品・健康食品メーカーであるファンケルへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
「正義感を持って世の中の『不』を解消しよう」という理念を合言葉に、常に試行錯誤を繰り返してきたファンケル。その努力の結果、世の中に「無添加」や「サプリメント」という言葉が浸透し、約40年間人々の美や健康をサポートしてきました。
実際にファンケルで働く方からは「お客様第一だが、社員も大切にしている姿勢がある」「若い社員の発言も積極的に取り入れている」という声があがっていました。また、「お客様のお悩みにあった商品提案をして喜んでもらうのがやりがい」「自分も綺麗になれる」というやりがいに関する声が数多くみられ、理念がしっかりと浸透している環境で、いきいきと仕事をしていることがうかがえます。
一方、「業務量が多いため体力が厳しい」という口コミもありました。社員は女性が多いため、産休や時短勤務などで欠員が出やすく、独身社員へのしわ寄せが大きいようです。しかし、平均勤続年数が11年と長く、産休からの復帰率も高いことから、女性にとって働きやすい環境といえます。
お客様の悩みに寄り添い、質の良い商品を提供する。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
ファンケルの選考期間は約1週間~1ヶ月で、書類選考→面接(1~2回)→内定となります。
他にもスマートフォンを使っての面接や、集団面接、性格診断テストなどがあるとの口コミもみられました。雇用形態や職種が多数あり、雇用形態によって選考内容が変わる可能性がありますので、求人情報をよく確認しておくと良いでしょう。
「短所をどのように活かしていくか?」「友達から(あなたは)どんな人と言われるか?」など人柄に関する質問があります。人柄を重視しているという口コミが複数あるため、自分についてしっかり伝えるために、改めて自己分析をしておくと安心です。長所・短所や追い求めている理想など、身近な人に自分について聞いてみることで新しい発見があるかもしれません。会話を通じて自分を再発見し、主観と客観で語れるように準備をしておきましょう。
また、「なぜファンケルなのか」という質問に対する回答はとても重要です。しっかり答えるためには企業理念や商品のコンセプトへの共感が必要でしょう。商品への愛着や自信は、販売や企画などをする上でとても大切です。ファンケルの商品を売り込みに行くくらいの心意気で、ファンケルについて調べておきましょう。
また、店舗勤務の方は、容姿も判断基準になっている可能性があります。ファンケルの顔として商品を販売するという視点で選考されるため、肌を整えて、髪はまとめて清潔感を出すと良いでしょう。メイクに自信がある方はしっかりとしたメイクをしていくことをおすすめします。過去には、面接官に「メイク上手ね」と褒められたという内定者の声もみられました。
ファンケルの面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。
出典:ファンケルのサイトより
ファンケルの経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
ファンケルは更なるチャレンジとして7つの項目を掲げています。これまでも多くのロングセラー商品を生み出していますが、今後も新商品開発に力を入れていく予定のようです。また、ブランド理解のためのPR活動にも力を入れており、「こんな商品が欲しい」「こんなPR方法も良いかも」などアイデアを持っていくと良いでしょう。
店舗では「体験」を重視した接客を展開していきます。「内外美容提案」や「カウンセリング機能」などで他社と差別化をするとのことで、接客力がより求められるようになっていきます。この戦略に絡め、相手の話を引き出すのが上手な人物だと伝わるエピソードを話すと、効果的かもしれません。
海外進出にもかなり力を入れており、ボウシャという海外向けブランドが立ち上がっています。語学力に自信がある方はぜひアピールしていきましょう。
ファンケルの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜファンケルか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ファンケルという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●オルビス
●DHC
●ドクターシーラボ
このように、ファンケルを受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「お客様の悩みに寄り添い、質の良い商品を提供する」という社風を意識して、ファンケルの戦略や商品を理解し、美容と健康に興味がある聞き上手な人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ファンケルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「お客様の悩みに寄り添い、質の良い商品を提供する」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●ファンケルの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜファンケルか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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