2022年06月20日
日本オンライン・マーケティング・リサーチ業界のリーディングカンパニー、マクロミルへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるのでしっかり対策しましょう。
2000年にマーケティング・リサーチ会社として設立されたマクロミル。日本国内におけるオンライン・マーケティング・リサーチ業界のリーディングカンパニーとしても知られています。2014年に上場廃止となりましたが、グループを再編し体制を整え2017年に再上場。近年では海外への投資やM&Aの実行を推進し、日本のみならず世界19か国、約50拠点でビジネスを展開しているグローバル企業です。
設立から20年が過ぎ連結従業員数が2000名を超える大企業でありながら、比較的フラットな社風で自由を重んじる雰囲気が特徴です。平均年齢は32歳。風通しのよいオープンな環境で、切磋琢磨していると言えます。また、意思決定の早さもポイント。スピード感のある組織において、夢や目標達成に向け挑戦し続ける。採用面接では、このような社風のもとで結果を出せる人材であると、アピールする必要があるでしょう。
選考は、書類選考と2回の面接、SPI試験で構成されています。
1次面接官は、配属先マネジャーや役員、人事が担うことがほとんど。最終面接官は、役員や事業本部長が担当しています。なお、1次面接通過後にSPI試験を受けることになるようです。
募集職種は大きく分けて5つ。マーケティングリサーチ、デジタルマーケティング、企画・管理、システムエンジニア、そして各拠点勤務(主に仙台)に分かれています。たとえばマーケティングリサーチと一口に言っても、リサーチャーやアナリストなど業務内容はさまざま。応募資格も異なるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
また、マクロミルのグループ会社勤務を希望する方に向けた採用窓口も用意されています。基本的な選考プロセスは同じで、雇用主がグループ会社となる場合やマクロミルに所属し出向する場合などさまざま。その他、希望するポジションの募集がない場合には、キャリア登録を行うことで、募集が発生した際に選考案内が届く仕組みもあります。
意表を突くような質問はなくオーソドックスな質問が多いようです。転職理由をはじめ、「これまで携わった業務内容」や「入社後にしたいことやビジョン」、「マーケティングリサーチとはなにか」など、本人の志向や企業・業界に関してどの程度理解しているかを問われます。また、ストレス耐性や仕事への取組み姿勢、カルチャーフィットするかという点についても見極められていると言えるでしょう。
基本的に人物重視の採用なので、自己分析をしっかり行い具体的なエピソードをふまえて、自身の考えを説明できるよう整理しておく必要があります。穏やかな雰囲気の面接でありながら、しっかりと踏み込んだ質問が繰り返されると想定し準備をしましょう。なお、職種によって求められることが大きく異なるため、それに応じて質問内容も変わってきます。「希望している職種やポジションに期待されていることはなにか」を忘れずに、面接に臨みましょう。
インターネットを利用した国内市場調査をはじめ、消費者購買動向調査や海外市場調査、リサーチの企画設計・集計・分析サービスなどを展開しているマクロミル。中途採用面接の前には、会社理解を深めるためにも事業内容はもちろん、新中期経営計画も必ず目を通しておきましょう。
新中期経営計画で掲げ目指している市場ポジションは、「2024年までにグローバルTOP10・日本及びアジアNO.1のリサーチ・ファームになる」こと。2015年時点では世界17位でしたが、3年後の2018年には13位まで順位をあげるなど、市場を上回るスピードで成長を続けています。このまま売り上げを伸ばし続けると同時に利益も増大するために、AIなどのテクノロジーの活用を推進し費用の増加を抑制する方針です。
また、目指すべき方向性として掲げているのは「リサーチとDATAの会社に進化する」こと。複雑化しているマーケティング課題に対して、これまでのマーケティングリサーチだけでなく保有しているさまざまなデータも活かして対応する必要性があると言います。そして、クライアントからマーケティング課題そのものの相談を受け、解決に向けたトータルソリューションを提供するには、信頼されるパートナーでなければなりません。
そのためにも、「高い専門性とリーダーシップがある人材」が求められていると言えるでしょう。採用選考に臨む際には、新中期経営計画を通じて会社の取り組みを理解し、達成するために自身の経験やスキルがどのように活かせるのかを伝えることが大切です。
マクロミルHPより
面接で必ずといっていいほどよく聞かれる質問のひとつに「なぜマクロミルなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいことはなんでしょうか。面接官になったつもりで考えてみてください。まず考えられるのは、「入社後なにをしたいのか」「経験やスキルをどのように活かしたい、活かせると考えているのか」など、本人の志向を問うと同時に募集しているポジションにマッチするかどうか。つづいて、業界や職種、会社についての理解度。そして、選考基準であるかにかかわらず、志望度もはかることができるのがこの質問です。
このように、「なぜマクロミルなのか」という質問の意図を自分なりに想像し、考えを整理しておきましょう。また、会社理解を深めるにあたって必要不可欠なのが、競合となる他社も含めた業界研究です。具体的には、以下のような企業について調べておくとよいでしょう。
マクロミルが目指している方向性や、どういった人材を必要としているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。マクロミルの場合には、「高い専門性とリーダーシップがある人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
マクロミルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「スピード感のある組織において、夢や目標達成に向け挑戦し続ける社風」であることを理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。
新中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
競合他社についての理解を深め、「なぜマクロミルなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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