2021年06月21日
工場向け省力機器や自動機械装置等の製造・販売を手掛けるCKDへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。
工場用の自動機械装置や空気圧機器、流体制御機器などを強みとする大手機械メーカーであるCKD。その製品群は、自動機械装置で約140、空気圧機器・流体制御機器で約7,000にのぼり、様々な分野のものづくりを支えています。
このように産業を支える仕事に携わることは社員のやりがいにも繋がっており、「空圧機器など、様々なメーカーで持続的に使用される製品を販売しているため、仕事のやりがいは比較的感じやすい」といった口コミが見られます。
また、同社は経営理念の一つに「人物重視の企業風土」を掲げており、社員を大事にする会社としても知られています。そのため、福利厚生についても社員の満足度はかなり高く、特に住宅手当については「非常に手厚い」という声が多く聞かれます。ワークライフバランスに関しても、「有給休暇も取りやすい」「基本的に休出は無い」といった口コミが多く見られ、プライベートの時間を作りやすい環境であることがうかがえます。さらに、企業内託児所を設置するなど、小さな子どもを持つ社員に働きやすい環境を提供しています。
CKDコーポレートサイトより
評価や出世についての口コミでは、「年功序列の雰囲気で、実力がなくても出世することが可能」といった声がある一方、「実力主義」というコメントも見られ、日本的経営をベースとしながらも、目標を達成した場合にはきちんと評価される仕組みのようです。さらに、在籍する社員からは、「社風は穏やか」「非常にのんびりした会社」といった声があがっています。
同社の面接を受けるにあたっては、「穏やかな雰囲気の中で、ものづくりを支えることに誇りを持って働く」という社風にフィットした人材であるかどうかが見極められると言えるでしょう。
コーポレートサイトの情報によると、書類選考→面接1-2回(職種によって異なります)というのが一般的な流れです。
口コミによると、一次面接の面接官は所属する部門長クラス、2二次面接の面接官は本社の役員クラスだったという情報があります。また、適性テストがおこなわれることもあるようです。
現在、同社の中途採用では、情報システム技術者(SAP)が募集されています。また、同社は愛知県小牧市に本社を置くため、面接は愛知県でおこなわれることが多くなっています。こうした募集情報はコーポレートサイトでしっかり確認しておきましょう。
オーソドックスな質問が中心で、和やかな雰囲気で進められるようですので、明るく落ち着いて臨みましょう。
口コミを見ると、「志望動機」については必ずと言っていいほど聞かれる傾向にあります。こうしたオーソドックスな質問は、他の応募者もしっかり準備をしてくるため、疎かにすることはできません。どんなビジョンで入社を希望するのか、会社や業界のどこに魅力を感じるのか、自分の強みをどういった形で仕事に生かすのか、といった基本的なことをしっかりと言語化できるように準備をしておく必要があります。
また、面接の場では、「CKDで自分が目指すキャリアビジョンを達成することができるのか」を明確にできるよう、気になる点は臆せず質問することが大切です。面接経験者からも、「面接時に細かいところまで確認した方が入社後のギャップがなくなる」というアドバイスがありますので、ぜひ参考にしてみてください。
CKDの面接を受ける前に、新中期経営計画「Build-up CKD 2021」を理解しておきましょう。
CKDでは、2016年に「世界のFAトータルサプライヤー」という10年VISOINを掲げ、国内はもとより海外にも広く商品提供をしています。このVISION達成に向け、2020年3月期からの3年間を対象に策定された第4次中期経営計画が「Build-up CKD 2021」です。
2019年3月期決算資料より
この3年間の基本方針は、「国内No.1商品をグローバルに進化」「新しい市場と事業に挑戦」「事業基盤の強化」の3つとなっており、グローバル展開へ向けた、まさに「Build-up(構築)」のフェーズにあると言えるでしょう。具体的な施策としては、自動化による生産性の向上や新技術による事業領域拡大のほか、海外事業基盤を強化するために欧州・北米・南アジアでの現地生産開始を打ち出しています。
2019年3月期決算資料より
この中期経営計画からもわかるように、今後は人材活用においても、グローバル化を意識した戦略が採られるものと思われます。現在、同社では情報システム技術者が募集されていますが、これは同社の基幹システムがグローバルスタンダードである「SAP」に刷新されたことに伴うものです。このように、今後はものづくりという視点に加えて、グローバルを意識した視点や知識、スキルが必要になってくると言えるでしょう。さらに、これまでよりも一層チャレンジングな人材が必要になってくるかもしれません。
面接でよく聞かれる質問に、「なぜCKDを選んだのか」というものがあります。面接官はこの質問を通じて、「どのようなビジョンを持っているか」「これまでの経歴がどう生かされるのか」といった点はもちろん、「CKDの社風にフィットしているか」という点を見極めます。この質問に答えるためには、他社研究をしっかりとおこなったうえで、「CKDでなければならない理由」を語れなければなりません。ここでは、同社とよく比較される3社をピックアップしますので、研究の参考にしてみてください。
CKDが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが分かってきたのではないでしょうか。
CKDには、「流体制御と自動化を革新し豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念があります。この理念のもと、ものづくりを支える役割に誇りを持って働けることが大切です。人を大事にする温かい雰囲気が特徴の同社ですが、マーケットのグローバル化に伴い、世界に向けて大きく舵を切り始めました。そのような変化の局面では、失敗を恐れずに業務改革に取り組むマインドが重要になってくるでしょう。面接の場では、「この人となら、共に企業理念を具現化していける」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備し、真摯な姿勢で臨むことが大切です。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
CKDの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
この記事の執筆者