CKDの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

CKDの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

CKDの2026年3月期3Q決算は、生成AI需要の拡大により機器部門が急回復。「なぜ今CKDなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

半導体市場の急速な立ち上がりが機器部門の成長を牽引する

当第3四半期の後半から、生成AI関連の需要増を背景に半導体製造装置向けの需要が急速に立ち上がっています。特に韓国や台湾での先端半導体投資が活発化しており、機器部門の業績回復を力強く後押ししています。この分野での技術営業や生産管理のポジションにおいて、キャリア機会が大きく拡大する可能性があります。

包装サービスの強化により自動機械部門の利益率が向上する

自動機械部門では、ジェネリック医薬品向けの設備投資が一巡し減収となったものの、注力している包装サービスが堅調に推移しています。生産性の向上とあわせ、セグメント利益率は前年同期の21.2%から22.9%へと改善しました。既存設備のメンテナンスや改善提案といったサービス領域での専門人材の重要性が高まっています。

東アジアと東南アジアで半導体関連の需要増が加速させる

海外市場、特に東アジアと東南アジアにおいて半導体関連の需要が順調に推移しています。中国での半導体製造装置の国産化の動きに加え、東南アジアでも需要が増加しており、グローバルでの事業展開が加速しています。海外拠点のマネジメントやグローバル供給網の最適化に携わるチャンスが増加しています。

1 連結業績ハイライト

半導体需要の回復を背景に機器部門が堅調に推移。通期利益目標の達成に向けて順調な進捗を見せています。
決算概要サマリー

出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.3

売上高

1,120億円

前年同期比 -2.7%

営業利益

125億円

前年同期比 -9.2%

経常利益

127億円

前年同期比 -9.4%

四半期純利益

88億円

前年同期比 -6.7%

2026年3月期第3四半期の連結累計実績は、売上高1,120億円、営業利益125億円となりました。前年同期比では減収減益となりましたが、これは自動機械部門における医薬品関連の大口投資が一巡したことが主な要因です。一方で、営業利益率は11.2%という高水準を維持しており、収益性の高さが際立っています。

通期予想に対する進捗状況は、売上高が74.2%で概ね順調、営業利益については75.4%と順調なペースで推移しています。第3四半期の後半から半導体関連の需要が急回復しており、第4四半期に向けてさらなる業績の上積みが期待される状況です。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

自動機械と機器の2つの柱が、市場環境の変化に柔軟に対応。特に生成AI需要の取り込みが今後の鍵を握ります。
セグメント別経営成績

出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.4

自動機械部門

【事業内容】

医薬品の包装システムやリチウムイオン電池(LiB)製造システム、産業用機械の開発・製造。高いカスタマイズ性が強みの事業です。

【業績推移】

売上高は前年同期比26.1%減の135億円。大型投資の一巡で減収も、セグメント利益率は22.9%に向上しました。

【注目ポイント】

国内のジェネリック医薬品向け需要は落ち着きましたが、包装サービスのストック型ビジネスが安定的に貢献しています。また、ハイブリッド車(HEV)向けの投資に動きが見え始めており、車載電池分野での再成長に向けた仕込みが進んでいます。生産設計やサービスエンジニアの活躍の場が広がっています。

注目職種: 機械設計、サービスエンジニア、生産技術

機器部門

【事業内容】

空気圧機器、流体制御機器などのコンポーネント製品。自動化・省力化に欠かせない多様な製品ラインナップを誇ります。

【業績推移】

売上高は前年同期比1.8%増の985億円。利益は同2.3%減の130億円となりましたが、3Q単体では回復基調が鮮明です。

【注目ポイント】

グローバルな生成AI需要の爆発的な増加に伴い、半導体製造装置向けの引き合いが急増しています。主要工場の稼働率も上昇傾向にあり、利益率の改善に転じています。人手不足を背景とした自動化ニーズも根強く、国内外でマーケットシェアを拡大するチャンスです。技術営業や製品開発の専門性を活かせる環境があります。

注目職種: 技術営業(国内外)、製品開発、SCM担当

3 今後の見通しと採用の注目点

半導体関連の本格回復を控え、成長への投資を継続。環境負荷低減型商品の拡充も重要な成長ドライバーとなります。
市場別3Q実績・4Q予想

出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.10

2026年3月期通期の業績予想については、売上高1,510億円、営業利益166億円を据え置いています。想定為替レートは1米ドル145円としており、実勢レートを考慮すると保守的な見通しとも言えます。4Qに向けた注目点は、半導体関連の勢いがどこまで続くかです。東アジアでは韓国・台湾の先端半導体向けが好調であり、欧米市場でも緩やかな回復が見込まれています。

また、中長期的な視点では「環境課題への取り組み」が加速しています。プラスチックごみ削減に貢献する「ClearE-Sheet」や、工場全体の電力を削減する「パルスブローバルブ」など、付加価値の高い環境負荷低減型商品の拡充を進めています。これらの新技術開発やビジネスモデルの構築に関わる分野での採用意欲も高まっており、社会貢献とビジネス成長を両立したい求職者にとって魅力的なフェーズにあります。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

CKDは現在、単なる機器メーカーから「ソリューション提供」への転換を急いでいます。特に生成AI関連の半導体市場という急成長領域での貢献や、包装サービスといったストック型ビジネスの強化など、自身の経験がどのように同社の利益率向上や顧客満足に繋がるかを具体的に語るのが効果的です。また、環境対応商品の拡充といったサステナビリティへの貢献意欲も高く評価されるポイントです。

Q&A 面接での逆質問例

・「機器部門において生成AI関連の急回復に対応するため、供給体制や人員配置で現在最も注力していることは何ですか?」
・「自動機械部門で包装サービスが好調とのことですが、今後さらなる収益拡大に向けて現場に求められる専門性や役割はどう変化していくとお考えですか?」
・「環境負荷低減型商品の受注を伸ばす上で、営業や開発の現場で直面している課題や期待されている成果について教えてください。」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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時短勤務の理解があった

産休、育休取得制度があり、小学校入学前のお子さんがいらっしゃる場合は時短勤務が可能だった。それらの制度を活用されている方がほとんどで、周りもそれに理解はあったと思う。早く帰りづらかったり休みを取りづらかったりといったことはなさそうだった。

(20代後半・経理・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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決められているのでやる風潮があり非効率

経営方針に問題を感じる。某自動車メーカーの生産効率アップを真似したがっており、カタチだけ真似て形骸化されている改善活動がいくつかある。意味があるかないのかわからないが決められているのでやる風潮があり非効率だと感じた。

(30代前半・機械設計・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年3月期 第3四半期決算説明資料
  • 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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