2021年06月21日
総合歯科医療商社としてトップシェアを誇るモリタへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
歯科医療器材の輸入商社として1916年の創業以来、歯科医療への貢献をおこなってきたモリタ。海外の最新機器を日本の歯科医療に流入するだけでなく、自社での製品開発や医療現場の発展にも力を発揮してきました。
社内の雰囲気については、「優しい人が多くて、風通しが良い」という口コミが目立ちます。年功序列の社風も残りますが、「役員に相談したら丁寧に対応してくれた」など、年齢や役職で分断されない風土が見受けられます。
ワークライフバランスについても、「さまざまな休暇制度がある」「定時退社」「時短勤務や育休ができる」などの声から、制度が充実している様子がうかがえます。実際、産休から戻って時短勤務で働いたという口コミもあります。
経営理念にもあるように、責任感をもって積極的に仕事にとり組む人材を育てて守る社風と言えるでしょう。採用面接では、そのような社風を理解し、積極的に仕事にとり組める人材かどうかを見極められます。企業研究と自己分析をおこなって対策していきましょう。
経営理念
●優良品の生産と販売 ●仕事に積極性と責任感 ●正しい利潤意識
●誠実と奉仕の精神 ●弛まぬ研究と開発 ●豊かな人間性の涵養
中途採用の選考フローは明らかにされていませんが、口コミによると、書類選考~一次面接+筆記試験~二次面接という流れのようです。三次面接まであったという口コミもありますので、留意しておきましょう。コーポレートサイトでは、内定までに1~3ヶ月かかるとの記載があります。
また、一次面接は集団でおこなわれる場合があるようです。中途採用ならではの「前職の退職理由」を問う質問もありますので、前向きな転職であることを伝えられるように整理しておきましょう。二次面接では、人事担当者からさらに深堀りされることもあるようです。どのような質問に対しても、焦らずに答えられるようにしましょう。
コーポレートサイトの採用コンテンツは充実しており、先輩社員の声や会社の情報が記載されています。これらをしっかりと読み込んで、自分のキャリアやスキルをアピールできるよう、対策を練っておくと良いでしょう。
2020年5月現在、モリタの中途採用は「歯科医療関連商材のディーラー営業」の総合職を募集しています。病院で使用する機器の販促や、医師の新規開業、リニューアルの支援までおこなう業務なので、面接ではコミュニケーション力、提案力、人柄などを見極められると考えられます。
過去の面接では、集団面接の際に「コンパするなら自分はどんな役目をするか」という変わった質問もあり、集団の中での役割や積極性を判断していたようです。また、「経験してきた仕事上の苦労や転職理由について追及された」という口コミも見受けられます。問題を抱えた時の解決能力や、成功を導き出す思考などを判断していると考えられます。
モリタでは、責任感をもって積極的に仕事にとり組む人材を求めていことから、集団の中でもリーダーシップを発揮し、問題を抱えてしまった時でも責任をもって解決できることをアピールすると良いでしょう。
創始者森田純一氏の遺訓として受け継がれてきた、天地・国家・父母・衆生の四つの恩を意味する「四恩の精神」。現在も「恩を感じて感謝し、行動すること」が企業活動の根源となっています。
1916年の創業以来、同社は歯科医療における総合的なバックアップをおこなってきました。1927年には国産ユニットの製造を開始。歯科治療において使用されている、世界初の水平位での治療を可能にした「水平診療台」を日本に流通させました。
グループ企業に成長し、海外拠点も増える中、歯科治療機器の流通と自社商品の開発販売はもとより、歯科診療システム構築や歯科医院開業・経営へのプロデュースもおこなっています。
株式会社モリタコーポレートサイトより「水平治療台」
こうした企業理念と歴史のもと、展開されているのが、「モリタスピリッツ」。すべての人のオーラルヘルスケアと笑顔を守りたいという思いで、歯科医療に総合的関わっており、実績をあげています。また、人を大切にするという思いも込められており、働く社員に対しても「健康経営」が働き方改革の一旦として実現されています。
同社は、人を思いやる精神をもって仕事をする人が活躍できる企業と言えるでしょう。入社後まかせられる仕事に、自分のスキルがどのように活かせるか、「責任感をもって積極的に仕事にとり組む人材を育てて守る社風」のなかでどのように貢献したいかなどを自己分析で明確にしておきましょう。
「なぜモリタを選んだのか」という質問には、「当社の事業をどのくらい理解しているのか」「当社の社風や理念を理解したうえで業務にあたれる人材か」を見極めるとともに、入社後「スキルやキャリアをどのように発揮するつもりなのか」を問う意図があります。
競合他社を研究することで、業界内随一と言っても過言ではない同社の強みを知り、「なぜモリタなのか」を明確化したいところです。「モリタだからこそできる」という観点で志望動機を説明できれば、入社への思いが伝わりやすくなります。
具体的には、以下のような企業を調べてみてください。
モリタの企業研究を通して、同社の方向性や欲しがっている人材がわかってきたのではないでしょうか。面接では、企業理念と社風を理解し、責任感をもって積極的に仕事に取り組む姿勢が重視されます。
「周囲にやさしく、まじめ」な社風を意識して、「歯科医療現場が求めるニーズをくみ取ることができ、解決や進展への成果が出せる人材」と印象づけられるよう、自分の人柄とキャリアやスキルについてまとめておくとよいでしょう。
実際に面接経験者から寄せられた口コミをご紹介しておきます。自分が同じ質問をされたらどのように答えるかシミュレーションしながら、面接対策をしておきましょう。
モリタの採用面接を受けるにあたって、押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは以下の3つです。
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