2021年06月21日
三菱UFJフィナンシャル・グループで、消費者金融・ローン信用保証事業を担うアコムへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われる他、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるのでしっかり対策をすすめましょう。
1978年の設立以来、消費者金融業界のリーディングカンパニーとして事業を展開し続けてきたアコム。2008年12月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社となったことで、長期安定成長に向けた磐石な経営基盤が確立され、さらなる事業規模の拡大を目指し業務に取り組んでいます。
アコムの「お客様第一義」という基本理念は、社員を大切にする精神にもつながっています。口コミには、「働いた分、給与に反映されやりがいがある」「研修が多くあり、やる気次第で成長できる」「風通しがよく、相談しやすい会社」などの声が多く、社員にとって満足度の高い職場環境であることがうかがえます。
アコム コーポレートサイトより
また、「福利厚生充実している」「産休・育休がとりやすい」「残業は少なく、有給がとりやすい環境」といった声も多く見られることから、ワークライフバランスに配慮された職場であるといえるでしょう。
「人」を大切に考え、ワークライフバランスを重要視する社風のアコム。このような社風にフィットするかどうかは、採用側が見極めたい重要なポイントとなります。コーポレートサイトなどでアコムの事業概要や社風について理解し、中でも自分がどの分野で活躍できるか、どのような仕事がしたいのか明確に話すことができるよう、準備しておく必要があります。
アコムのキャリア採用サイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ等の情報によると、面接は複数回おこなわれます。
2020年6月現在、同社では内勤営業職・社内SE職・広報職・採用担当職など、複数の職種で中途社員を募集中です。採用サイトには、人事担当役員のメッセージや事業内容、働く環境などが詳細に記載されていますので、入社を考えている人は必ず目を通しておき、入社後のイメージを掴んでおきましょう。
また、転職エージェント経由での中途採用もおこなわれています。キャリコネにも情報が掲載されていますので、確認してみるとよいでしょう。転職エージェント経由の場合は、選考フローがそれぞれ異なる場合があるので注意して見ておく必要があります。
質問内容は、志望動機や自己PR、これまでの経験など、一般的なものが中心となります。面接当日は明確に答えられるよう、自己分析を通じて整理しておきましょう。面接を受けた人の口コミを見ると「今までどのようなことを経験してきたか」「長所と短所は?」「アピールするところはあるか」など、人柄を見る質問が多いようです。これらについてはっきりと説明できる、具体的なエピソードをいくつか用意しておくことが重要です。
また、「どの部署でどのように働きたいか」「将来のキャリアプランは?」といった内容の口コミも多々ありました。事前にコーポレートサイトなどを見て企業研究し、自分がアコムで働くことに対するキャリアビジョンを語れるようにしておきたいところです。
面接官については「圧迫感はなく穏やか」「気さくで話しやすい」「丁寧な印象」というものが多いことから、緊張せずフランクに話せる雰囲気がうかがえます。面接では、自分が経験したことに加え、アコムで活かせる能力やチャレンジしたいことなどを的確に答えてください。アコムが求める人物像に合った人材であることを訴求できるとよいでしょう。
アコムでは、2020年3月期~2022年3月期を対象とした中期経営計画を策定しています。この中で、「中期経営方針」と「中期重点テーマ」について詳しく見ていきましょう。
アコム 2020年3月期 決算プレゼンテーション資料より
「環境変化にスピード感をもって対応し、持続的成長と企業価値の向上を図るとともに、お客さまの期待を超えるサービスを創出する」ことを中期経営方針としているアコム。この方針のもと、基本となるコンプライアンス・カルチャーの醸成をはじめ、人材基盤の確立・集客力向上・IT態勢構築など、実施するべき10項目の重点テーマを掲げています。
アコムの中核となる3事業についての事業戦略は、次のように示されています。
「ローン・クレジットカード事業」では、顧客ニーズの変化に適応した商品などを提供し、集客に向けた与信・プロモーション戦略を実施する方針です。
「信用保証事業」については、既存提携先との連携を強化し、収益性を向上。新規保証提携先のさらなる拡大を目指します。
「海外金融事業」では、ASEANを中心とした調査活動をおこない、既存子会社の経営管理態勢を強化する考えです。
また機能戦略においては、ITを利用したキャッシュレス社会に対応したサービスや、RPAによる業務の短縮化などを設定しています。
面接の際には中期経営計画にも目を通し、自分がどの事業分野で能力を発揮できるか考え、自己分析を進めることが必要です。
アコムの採用面接では、ほぼ必ず志望動機を聞かれます。この質問の意図は、応募者が「アコムのことをどれくらい理解しているか」「入社後にできること・将来やりたいことが実際の業務と合っているか」を面接官が見極めるところにあります。
これらの質問に対し的確に回答するためには、アコムだけでなく、競合他社の事業規模や特徴なども理解しておく必要があります。それにより、アコムの強みや業界の位置づけなどが見えてくるはずです。ここではアコムの競合となり得る4社を挙げますので、研究の参考にしてください。
●アイフル株式会社
●株式会社SMBCモビット
●新生フィナンシャル株式会社
●株式会社アプラス
企業研究をおこなうことで、アコムが目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。
「お客様第一義」という基本理念を掲げ事業を展開し続けているアコムは、「人」を大切に考え、ワークライフバランスを重要視する社風が特徴です。また、コンプライアンス意識の高い社員たちが、「消費者金融業界のリーディングカンパニーの一員」という意識を持って業務に取り組んでいます。こうしたアコムの社風に共感し、中期経営計画を把握した上で、自分の力を発揮できる分野がどこにあるか考え面接でアピールできるようにしましょう。「これからのアコムに必要な人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておいてください。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどう答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
アコムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「人」を大切に考え、ワークライフバランスを重要視する社風に共感し、業界のリーディングカンパニーで働くことに誇りを持って向き合う覚悟を伝える。
●中期経営計画を理解し、それに沿った自己分析をおこない自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜアコムか」という問いに明確に答えられるようにしておく。
これらについてしっかりと準備をおこない、当日は自分の言葉で、入社したいという意思を面接官に伝えられるよう心がけましょう。
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