2021年06月21日
日本最大級の興行会社として映画の上映を中心に展開しているTOHOシネマズへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1997年に設立されたヴァージン・シネマズ・ジャパン株式会社を前身として、2003年に東宝グループの傘下に入り、より多くの顧客が映画の魅力を体感できるよう事業を拡大しているTOHOシネマズ。全国70サイト・660スクリーン(共同経営5サイト・56スクリーン含む/2020年6月現在)を有する大手興行会社として、広く知られています。
口コミによると同社は、「映画好きであれば楽しめる仕事」「最新のエンターテインメントに触れることができる」など、映画好きな人にとってはやりがいを感じられる社風のようです。一方で、「繁忙期は休憩する暇がないほど多忙」「時期によっては残業が当たり前」「お客様のクレーム対応で休日出勤することもある」などの声もあり、顧客の動向に合わせて仕事のスケジュールやボリュームが決まる環境であることがうかがえます。
また、「やる気があればキャリアアップできる職場」「困った時は社員同士助け合って解決している」などの口コミも多く見受けられ、「積極的に学び行動する力」「助け合いの精神」を重視する社風であることがわかります。面接では、こうしたTOHOシネマズの社風にフィットする人材かどうかが見極められます。
コーポレートサイトによると、中途採用の選考フローは以下のようになります。
プレエントリー → 書類選考(履歴書・職務経歴書) → 一次選考(動画選考) → 二次選考(WEBテスト・個別面接) → 最終選考(個別面接) → 内定
2020年6月現在、TOHOシネマズでは次回採用(2020年11月入社)に向けて総合職(劇場マネージャー職)の中途採用がおこなわれています。まずは中途採用エントリーをおこない、書類選考後、7月中旬頃に結果の連絡があります。そして7月下旬から9月上旬にかけて面接が実施されるスケジュールです。
採用情報ページには、応募者へのメッセージや先輩社員のインタビュー、プロジェクトストーリーなど多くのコンテンツが掲載されています。面接対策として必ず目を通しておきましょう。
志望動機や転職理由など基本的な質問はほぼ間違いなくされますので、自己分析を通じて整理しておきましょう。口コミによると、面接ではこうした質問に加え「映画は好きですか?」「最近観た映画は?」「好きな映画をプレゼンしてください」など、TOHOシネマズならではの質問が多く見受けられます。映画に対する思いを強くアピールできるよう、準備しておくことが重要です。
また「TOHOシネマズの店舗数・グループ会社・売り上げは?」「近年の映画業界についてどう思うか?」といった、企業や業界についての質問をされたケースもあります。これらについて明確に回答するためには企業研究をしっかりとおこなう必要があるので、コーポレートサイトや業界に関する記事などを確認し、理解を深めておきましょう。
加えて、TOHOシネマズは「経験」を重視する傾向があり、前職で力を活かせた経験や失敗した際の克服法なども問われます。「どのような経験をし、何を学んだか」などを実際のエピソードを交えて説明できれば、面接官の印象に残りやすいでしょう。「TOHOシネマズで活かせる能力」や「思い描くビジョン」を具体的に伝えてください。
TOHOシネマズの面接の前には、同社の企業理念を必ず理解しておきましょう。
TOHOシネマズ コーポレートサイトより
TOHOシネマズには、顧客全員が満足し思い出を作れるような、次回にもつながるサービスを提供する「GOOD MEMORIES」という基本理念があります。この理念に基づき、変化し続ける顧客ニーズに対応すべく、革新的なサービスや新しいビジネスを生み出す経営方針に沿って事業を展開しています。
TOHOシネマズが求めるのは「顧客を満足させることを第一に考え、時代に合ったサービスを提案できる」人材だと考えられます。面接では、人と接して役に立つことができた経験や、新しいアイデアを生み出す提案力をアピールできると望ましいでしょう。
また、TOHOシネマズの企業理念を理解し自身のビジョンと照らし合わせておくことも必要です。「自身がTOHOシネマズにおいて貢献できること」を説明できるよう、整理しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜTOHOシネマズなのか?」というものがあります。この質問には、応募者が「当社で何をしたいのか」「当社で活かせるスキルがあるか」ということに加え、「当社の理念をしっかりと把握し、社風に合った人材か」ということを見極める意図があります。
TOHOシネマズについてより深く理解するためには、競合となりやすい企業の研究も忘れないようにしましょう。それぞれの企業理念や社風、事業の特徴などを調査することで、TOHOシネマズの強みなどが分かってきます。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●イオンエンターテイメント株式会社
●ユナイテッド・シネマ株式会社
●株式会社松竹マルチプレックスシアターズ
●株式会社ティ・ジョイ
企業研究や他社研究をおこなうことで、TOHOシネマズの社風や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。面接では「積極的に学び行動する力」「助け合いの精神」を重視する社風を意識し、TOHOシネマズが求める「お客様を満足させることを第一に考え、時代に合ったサービスを提案できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
TOHOシネマズの面接を受けるにあたり、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいことは、以下の3つです。
●「積極的に学び行動する力」「助け合いの精神」を重視する社風を理解した上で、自分がこれに合致した人材であるとアピールする。
●TOHOシネマズの企業理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜTOHOシネマズなのか」に対する答えを明確にしておく。
これら3点について自己分析と面接のシミュレーションをおこない、面接当日は映画への熱意をアピールするよう心がけましょう。
この記事の執筆者