2022年12月23日
商社系SIerである日商エレクトロニクス。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
2018年に双日システムズと合併した日商エレクトロニクスは、双日グループの中核を担うSIerです。「ITインフラ」や「ネットワークインフラ」、「アプリケーション」、「クラウド」、「データ活用」など様々な分野でのソリューションを提供しています。
双日グループであるものの、社風としては「独立色が強い」とのこと。もちろんグループ内の案件も多数ありますが、経営や技術力に関しては独自のスタイルを追求しているようです。
しかし商社を母体とすることから、「新しいことにチャレンジする」ことは推奨されます。「経営層との風通しがよい」「社長も「さん」付け」という風土もあり、「個人の頑張りで周りを巻き込み、経営層にアピールできれば、好きなことにチャレンジできる」「新しいものを業界に先駆け、市場を立ち上げることを追求する」企業文化であるようです。
社員の半数がエンジニアという特徴から、技術力を中心とする人材育成に注力しているのも同社の特徴です。研修制度の充実はもちろん、マネジメントのみならず、スペシャリストとしてのキャリアパスが複数あったり、資格取得補助などの制度が整備されています。「若手の間で勉強会をしたり、教えあう文化が活発」「スキルアップの機会が多い」と社員も実感しています。
「スキルアップへの取り組みが活発な環境の中、自分自身のスキルを武器に新しいことに積極的に挑戦する」、こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
日商エレクトロニクスの職種は、「営業」「エンジニア」「マーケティング」の大きく3つに分類されています。キャリア採用職種は、それぞれの職種の中で、担当業務やポジションなどによってさらに細分化されています。
同社の選考プロセスは、いずれの職種の場合も、書類選考ののち、一次面接(オンライン)→WEB適性検査→最終面接(東京本社) というステップで構成されています。面接官は、一次面接は職場社員(部長・課長)と人事担当者、最終面接は役員および人事部長です。
社風の通り、面接も「風通しの良い雰囲気」であり、「やりたいことを聞いてくれる」「自分自身のことを理解しようとしてくれる」とのこと。リラックスして、自分の思いをしっかりと伝えられるよう、考えられているようです。
同社の面接では、「この会社に入って何がやりたい?」「なぜこの会社を選んだ?」「会社に入ってどんな存在になりたい?」という質問を投げかけられます。面接官はこうした質問を通して、会社に入った後、具体的にどんな領域でどのように活躍したいのか、というビジョンを確認しようとしています。
また「あなたの強みはなに?」「やれる自信はある?」という質問や、エンジニアの場合は、これに加えて「テクニカルスキル」が確認されます。自分自身のスキルをしっかりと整理し、それを武器にしてどんなチャレンジをしようとしているのか、具体的に描き、論理的に説明する準備をすることが必要です。
日商エレクトロニクスの面接を受ける前に、経営理念を理解しておきましょう。
日商エレクトロニクスグループは”Your Best Partner”として、
国内外のお客様、パートナー、すべてのステークホルダーの皆様の“Best Partner”として
信頼を獲得し、これらステークホルダーの皆様を通じて社会に貢献してまいります。日商エレクトロニクスグループはイノベーションへのチャレンジ精神をDNAとして、
世界のさまざまな先端技術の実用化を図り、
その技術を活用した先進的かつ最適なソリューションやサービスをお客様に提供してまいります。日商エレクトロニクスグループならびにその役職員は、
国内外法令および社内規程を遵守し、社会規範を尊重した公正で透明性の高い企業活動を行います。
日商エレクトロニクスの経営理念は上記の通りです。社風の通り、「イノベーションへのチャレンジ精神」が同社の核であり、またそれをもとに”Best Partner”となることが求めらていることが分かります。
また、同社の「強み」とされていることについても理解を深めておきましょう。
同社は、「目利き力」「提案力」そして「技術力」を自らの強みであるとしています。「イノベーションへのチャレンジ精神」に加え、この3つの要素を持つ人材であることを、採用面接でアピールすることが有用です。例えば、過去のエピソードの中から、新しいことにチャレンジしたこと、そしてそのテーマを選ぶときにどんな「目利き力」を使ったのか、それを実現するために、周囲にどう「提案」したのか、ベースとなった「技術力」な何であるのか、ということを整理して伝えるとよいでしょう。
同社の中途採用面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日商エレクトロニクスなのか」というものがあります。この質問を通し、面接官は、「この応募者はどれだけ同社のことを理解しているのか」ということを確認することはもちろん、「同業他社との違いを分析できているか」という視点でも確認してきています。
面接官に対して説得力のある回答をするためには、以下に挙げるような同業他社についての研究が不可欠です。業界全体の動向、日商エレクトロニクスの立ち位置や独自性はどんなことだと言えるのか、自分なりの答えを明確にしたうえで、面接に臨みましょう。
日商エレクトロニクスが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。日商エレクトロニクスの場合「スキルアップへの取り組みが活発な環境の中、自分自身のスキルを武器に新しいことに積極的に挑戦する」という社風を意識して、「目利き力・提案力・技術力を使って、新しいチャレンジを実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
日商エレクトロニクスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「スキルアップへの取り組みが活発な環境の中、自分自身のスキルを武器に新しいことに積極的に挑戦する」という社風を意識して、「目利き力・提案力・技術力を使って、新しいチャレンジを実現できる人材」であることを印象づけられるよう、具体的なエピソードを準備する。
日商エレクトロニクスの経営理念に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
競合他社についても研究することで、「なぜ日商エレクトロニクスなのか」という問いに対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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