2021年06月21日

【面接対策】ミロク情報サービス(MJS)の中途採用面接では何を聞かれるのか

会計事務所や中小企業向け業務ソフトの開発販売を手掛けるミロク情報サービスへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


ミロク情報サービスの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

ミロク情報サービスは主に2つの事業を柱としています。ひとつめは税理士・公認会計士が使う業務用システムの提案販売です。会計事務所の約25%を取引先としており高いシェアを維持しています。それらの会計事務所には55万社以上の顧客先がいて同社のシステムを使ったサービスをうけていることから、同社は非常に公共性が高いシステムを提供しているといえます。ふたつめは中小企業が経営革新を行うために使用する業務用アプリケーションの販売です。ここでは会計事務所支援で培った知見を取り入れ、経営の抜本的解決ができるコンサルティングセールスを展開しています。同社が開発したERPパッケージソフトは中小企業向け市場でトップクラスの販売実績をもち、導入企業から『財務・会計だけでなく、人事関連・給与管理・業績管理などを一元化することができる』と評価を得ています。

販売方法は顧客に直接提案する方法と、パートナー会社を通じて販売する方法と複数あります。エンドユーザーを非常に大切にしており、それは販売後のアフターフォローの手厚さにも表れています。全国にカスタマーサポート部署を設置することで、販売後の細かい問い合わせに迅速に対応できる体制を整えてきました。顧客満足を常に追求するため、営業・カスタマーサポートともに自社社員には高い専門性が求められており、特に財務・会計の専門知識を高めるための社内教育制度が充実しています。中途入社者には入社後7日間前後の宿泊型研修が用意され、その後もeラーニングなどで継続的に知識を習得できる環境が整備されています。

ミロク情報サービスの社風は、この高い専門性と顧客志向に関係があるようです。口コミでは、知識やスキルが増していくことに喜びを感じることや、顧客の課題解決を実現できたときの達成感がやりがいであるとのコメントがある一方で、その裏返しのようなコメントもあります。日中帯は顧客対応を優先するために勉強会は早朝に、会議は夜に実施されることや、業務量過多による慢性的な残業体質があると書かれています。基本的に雰囲気は体育会系とのことで、朝礼で社訓を大きく唱和することや、数値実績のみで評価されてしまう実力主義の社風に違和感を覚える従業員は少なくないようです。

このようにネガティブコメントも実際にあります。しかしながら厳しい環境でありながらも高い成長実感を得られるという評価コメントも多く、ビジネスマンとして汎用性の高いスキル、例えばヒアリング力や提案力といったスキルを得て自分を高めていきたい人には向いていると書かれています。

中途採用選考を受ける場合は社風をしっかり理解してから面接準備を開始しましょう。

選考は何次まで?

ミロク情報サービスの中途採用は書類選考、適性検査、面接2回で構成されています。適性検査はSPI検査となります。書類選考から内定まで早くて2週間、長い場合で4週間程度かかります。口コミではSPI検査に含まれる性格判断テストを比較的重要視しているとの情報がありました。おそらくストレス耐性や環境への適応力の部分を重要視しているものと思われます。面接ではSPIの結果も踏まえながら、組織や業務との適合性を見られている可能性があるでしょう。なおSPIには非言語(算数)と言語(国語)の検査もあります。レベル感を事前に知りたい、高得点をとれるように対策をしておきたい、と考えた場合は、市販の対策本が複数ありますのでそちらを活用するとよいでしょう。

一次面接は人事担当者もしくは応募したポジションの責任者クラスが面接官となります。二次面接では役員クラスが面接官として登場します。役員面接は本社にて行います。その際、遠方に居住している応募者向けには交通費補助がでるようです。

中途採用で募集しているポジションは時期によって異なるものの、採用自体は通年で行われています。営業職、技術職、カスタマーサポート職など複数ポジションがある中で、特に採用を強化しているのが営業職です。北海道から沖縄まで全国各地に拠点をもっており、応募時に希望の事業所を伝えることができます。一次面接は最寄りの事業所かもしくは希望する勤務地の事業所で行うことができます。

ミロク情報サービスのような比較的厳しめの行動管理を行う企業は、応募者に対しスピーディな対応を求める傾向をもっています。例えば面接の日程調整ひとつにしても速やかに対応しているかどうか、これも一つの選考要素としてみています。対応の迅速さを重要なビジネススキルと考えていますので、企業から面接候補日の案内があった際には早めに返信をしていきましょう。

面接内容の傾向は?

ミロク情報サービスにおける面接傾向として、口コミを分析するといくつか特徴があることに気付きます。

●会社についてどれくらい調べたかを問う質問
「コーポレートサイトで印象に残っている数値は何か」「IRの数値で気になった部分はどこか」「有価証券報告書を読んだか」「当社の直近の売上、経常利益はどれくらいか」のような数字を聞かれる質問や、「会社名の由来を知っているか」「過去の沿革を調べてきたか」など歴史を問う質問があり、質問の内容は様々です。なかには「当社について調べたことを全て話してください」という例もありました。同社のコーポレートサイトには商品特長や経営計画についての情報が豊富に掲載されていますので、時間をかけて熟読してから面接に臨みましょう。

●簿記・財務・会計の基礎的な知識を問う質問
会計系システムを販売しているため、簿記資格があると有利とされます。資格が無い場合でも、過去に勉強していたことがあれば、その旨を伝えましょう。

●ストレス耐性、バイタリティを問う質問、面接スタイル
残業に対する考え方や、長時間労働が続く時期があっても問題はないか、ハードワークに耐えられるかを調べる質問があります。営業職の場合は「営業目標が厳しいが覚悟はあるか」「新規営業がメインになってもよいか」の確認が入ります。選考の中で特に二次面接が圧迫だったと振り返る口コミは多く、それが同社の面接スタイルとして確立されている可能性があります。応募者がどのように反応するか試しているのでしょう。この圧迫面接を経て、志望度が急に下がってしまったという口コミもありますが、覚悟感を試すためにあえて行っている場合もありますので、面接内で聞いた社内情報については人事に事実確認をしてから判断をするほうがよいでしょう。

●時事問題についての質問
「今朝の日経新聞で気になるニュースは」「社会問題の中で最も興味があることは何か」も頻出質問です。経営ソフトを扱うため、経済や産業の動きに敏感であるかが問われています。

この他に転職理由や志望動機を含む一般的な質問も当然聞かれます。同社が中途入社者に期待しているのは即戦力です。細かい製品知識は研修で習得する機会があるとしても、社会人歴に相応した経験、ビジネスマインドを持ち合わせているか審査されますので、具体的な回答ができるよう入念な対策が必要です。

ミロク情報サービスの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

ミロク情報サービスの面接攻略法(面接対策)

ミロク情報サービスの中期経営戦略を理解した上で自己分析をする

ミロク情報サービスが所属するMJSグループでは、2020年までの経営戦略となる「第3次中期経営計画」を策定しています。コーポレートサイトに詳細な記載があります。ここから同社が抱える課題を読み解き理解したうえで、自身が貴社に貢献できる人材だとPRすることが大切です。

出典:ミロク情報サービス コーポレートサイト

出典:ミロク情報サービス コーポレートサイト

同社がもつ商材には競合他社が多く、市場を奪い合う様相を呈しています。ライバル社の中には価格的に同社よりも優位にいる企業や、顧客同士のつながりが強い企業もあります。そのため同社ではコンサルティングの要素を増やした営業活動の強化や、サービス内容の充実度をはかる戦略をとっています。自己分析をする際は、過去を振り返ってみて競合とどのように差別化して工夫して販売してきたか、顧客満足度をあげるためにどのような取り組みをしてきたかについて該当するエピソードがあればまとめていきましょう。営業職の場合、競合先から顧客を振りむかせたことがある、シェアを拡大した、といったエピソードは同社から特に高い評価を得られるはずです。

また既存商品の販売強化だけでなく、新たな機能や強みを追加した新商品の開発が不可欠な状況です。実際にクラウド技術を取り入れた製品が本格化していますが、他にももっとこのような製品があったら良いという提案や、過去に新商品商材を売り込んだ経験などがあればPRに使えるでしょう。

上記の数値目標グラフからもわかるように、MJSグループは高い目標設定を掲げています。どのようなポジションでも強い目標達成意欲と向上心が必要とされています。過去に何かを成し遂げた実績や課題解決をした事例があれば、面接官にわかりやすく説明できるよう自己分析と回答作成をすすめてください。

「なぜミロク情報サービスに転職したいのか」の明確化には他社研究を

前項で触れたようにミロク情報サービスには競合先が多いため、同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「他の企業をうけているか」「なぜ当社か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

ミロク情報サービスについてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい他社研究を忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような競合先について調べておくことがおすすめです。

●株式会社TKC
●株式会社エッサム
●株式会社ピー・シー・エー
●弥生株式会社
●株式会社オービックビジネスコンサルタント

ミロク情報サービスの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このようにミロク情報サービスの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接の場では、高い専門性と顧客志向が求められる企業風土であることを意識して、高いパフォーマンスを実現できる人材だと印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、十分に考えながら面接対策しておきましょう。

30代前半・男性/カスタマーサポート【入社】

質問

有価証券報告書の感想

回答

大まかではあるが、経営指標的な模範解答をした。素直に回答したため、少…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半・男性/営業職【最終面接で不採用】

質問

会社のホームページをきちんと見ていますか?

回答

弥勒菩薩からの名前の由来と、会社の過去経緯(ミロク会計)と提案書の作…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半・男性/営業職【最終面接を辞退】

質問

営業実績を残せるか?電話営業がきついがこなせるか?

回答

私は今まで高いノルマをクリアして参りました。結果を残す為には…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代前半・男性/営業職【内定を辞退】

質問

転勤は大丈夫か、仕事はきついが大丈夫だと思うか。

回答

遠距離をあちらこちらへ転勤することがネックに感じていたので、素直に転…(口コミの続きとアドバイスを見る

ミロク情報サービスの採用面接に向けて

ミロク情報サービスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

●ミロク情報サービスには2つの主要事業がある。それぞれの顧客と商材を理解する。

●「経営戦略」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

●競合先が多いため、他企業についても研究し「なぜミロク情報サービスか」に対する答えを明確にしておく。


これらについて入念に準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

ミロク情報サービスの面接口コミを見るならキャリコネをチェック!


この記事の執筆者

北海道大学文学部卒業。専攻は社会学。小売業界を経て人材業界に転職。20代~30代向けの転職支援を行うキャリアコンサルタント。