2021年06月21日
自然派化粧品に特化したコスメブランド、ロクシタンジャポン(以下ロクシタン)への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。
1976年植物原料とエッセンシャルオイルをベースとするスキンケアの先駆けとして誕生した、コスメティックブランド「ロクシタンジャポン」。自然原料の使用を追究し、ロクシタン独自の伝統的な製法と現場の技術専門家と協働しながら創り上げる製品は、日本でも多くの顧客を抱えています。日本だけでも100以上の店舗数を誇り、そのブランド力は外資系自然派化粧品において国内トップクラスを誇るといえるでしょう。
野生のローズマリーからエッセンシャルオイルを製出したことがロクシタンの原点です。今では、主力商品であるハンドクリームをはじめ、ヘアケア製品、フレグランス、スキンケア製品、メイクアップなど多岐にわたる商品を手掛けています。
そんなロクシタンでは、「ノルマはないが売り上げ主義」という口コミが多く見られます。従業員の売り上げが分単位で反映され、予算達成や販売実績が昇給・昇格の評価の中心になるとのこと。やる気と行動力を持ちあわせ、予算達成に向けて創意工夫できる人が向いているでしょう。
女性向け商品を主力として扱っているため、従業員は女性が中心となっています。オシャレやトレンドに敏感な社員が多く、刺激を受けることも多いようです。そのため流行や美容への感度が高くなり、「オシャレになったね」「綺麗になったね」と友人や同僚から声を掛けてもらえたという経験談も見られました。
ロクシタンのキャリア採用では、「品質や効能を保持しながら開発された商品を提供することにより、綺麗になる喜びや価値を提供する」社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
ロクシタンのキャリア選考は以下の通りです。
書類選考→一次面接→二次面接→最終面接
ロクシタンでは、大きく分けてショップスタッフとオフィススタッフの2つの職種別採用をおこなっており、それぞれの職種によって面接担当者が異なるケースが多いようです。
ショップスタッフ応募では、一次面接で店長クラス、二次面接ではエリアマネージャークラスが面接を担当します。最終面接においては役員クラスとの面談が多いようです。
オフィススタッフ応募の場合、一次面接は人事担当者、二次面接は部長などの役員クラス、最終面接は社長との面談になることが一般的です。
入社後も、ショップスタッフとオフィススタッフではそれぞれに特化したキャリアを形成します。現場で自身のスキルを磨きながら成長したいのか、オフィスで事業経営や設計など会社の運用に携わりたいのか、応募段階でしっかり自分の将来を描いておく必要があります。
ロクシタンの面接を受ける前には、店舗の視察をしておくことが欠かせません。3~4か所の店舗をめぐり実際の社員と接することはもちろん、実際に店頭に立った時の接客スタイルや、自分ならではの接客の強みを具体的に面接官に伝えられるよう、準備をしておくことがポイントです。例えばお客様の肌質に応じた提案や、他社ブランドとの違いを明確に説明できるようにしておくと、他の応募者との差別化をはかることができるでしょう。
またロクシタンの選考は、人によって2か月ほどかかることもあるほか、最終面接で1~2時間かけてじっくり話を聞かれる場合もあるようです。面接の前には、入社後のビジョンを明確にしておくだけでなく、入社後の目標に対する過程もしっかり設計しておくことをオススメします。内定に繋がった人の多くは、自分の描いた入社後のキャリアの実現に向けて、プロセスの設計ができている傾向にあります。面接時は「入社後にどう活躍できるのか」について、自身の経験やスキルをもとにアピールしてください。面接官がイメージしやすいよう、具体的なプロセスに沿って伝えることを心がけましょう。
ロクシタンの面接を受けるにあたっては、ロクシタングループの「4つの価値観」への共感が不可欠です。また採用ページにある人事メッセージから、ロクシタンの将来ビジョンと、ロクシタングループの中での同社の位置付けを理解しておきましょう。
ロクシタンジャポンのサイトより
1976年に創業したロクシタンは、1996年に日本で初めて1号店を出店。上記の人事メッセージにも記載されている通り、今ではロクシタングループの中でもトップシェアを誇る重要な位置づけとなりました。他社と異なるポイントは、これまでのコスメカウンターを軸にした日本の接客スタイルではなく、販売員が自由に動き接客するスタイルを採用したことです。販売員とのコミュニケーションが付加価値となり、パーソナライズ化されたカスタマーリレーションシップマネージメントに繋がりました。
社員には、パッケージデザイン、商品コンセプトなどを理解し、競合他社の商品と差別化をはかることが重視されます。五感に通じるクリエイティブな提案をできる人材が強く求められているとうかがえるでしょう。キャリア採用では、以下のロクシタンの「4つの価値観」を理解し、自己PRに落とし込める人が内定に繋がっているようです。
さらにロクシタンは、メンズ市場の展開という新たな試みにも力を入れています。男性に特化した化粧品ラインは、グローバル企業であるロクシタンにとって今後重要な商品になるでしょう。このように新しいことにもチャレンジする精神は、同社のマーケティング戦略にも表れています。流通チャネルの開拓やプロモーション施策をリンクさせ、さらなる成長を見せていますのでそちらもチェックしておいてください。こうした点から、同社のキャリア採用ではマーケティング力やその経験がある人材も重宝されます。これまでのキャリアで経験がある人は積極的にアピールしましょう。
ロクシタンジャポンのサイトより
ロクシタンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜロクシタンか」というものがあります。面接官がこの質問を通して見極めているのは、「お客様のライフスタイルを理解し、一人ひとりに合った商品提案ができる人材か」「商品提案に対するクリエイティブ性があるか」という部分だけでなく、「本当に同社のことを理解しているのか」ということです。
業界や職種を理解することはもちろん、ロクシタンという企業についてしっかり理解する。
そのためには、競合となり得る他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社イオンフォレスト
●日本ロレアル株式会社
●ユニリーバ・ジャパンホールディングス株式会社
ロクシタンの採用面接を受ける前には、ロクシタングループの「4つの価値観」と人事メッセージに基づいた自己分析、また他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接では、「品質や効能を保持しながら開発された商品を提供することにより、綺麗になる喜びや価値を提供する」という社風を意識し、ロクシタンの価値を世界中のユーザーに届けられる人材であることをアピールしましょう。そのために、具体的な考えやさまざまなエピソードを準備しておく必要があります。
ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。
ロクシタンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「品質や効能を保持しながら開発された商品を提供することにより、綺麗になる喜びや価値を提供する」社風を意識して、これに合致した人材であることをアピールする。
●ロクシタングループの「4つの価値観」や人事メッセージを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
●競合他社についても研究し、「なぜロクシタンで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかり準備し、自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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