2021年06月21日
ラ・ボエムや権八、モンスーンカフェなどの有名店経営で知られるグローバルダイニングへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われる他、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策しましょう。
1973年、喫茶「北欧館」を高田馬場にオープンさせてから43年、2020年現在では海外2店舗を含む48店舗ものレストランを経営するグローバルダイニング。渋谷区や港区、中央区、横浜市などの主要都市を中心に数々の有名店舗を展開しています。
「健康と喜びを社会に提供することが私たちの使命である」 をモットーに、安全でおいしい食事を提供し続けています。厳選された安全で高品質な食材を店舗ごとに仕込みから調理までおこない、合成保存料やうまみ調味料の不使用を徹底するこだわりよう。時代の変化に影響されやすい飲食業界だからこそ、一つのジャンルにとらわれず、さまざまな国やスタイルの食を展開し続けることが店舗数の拡大に大きく影響しているようです。これらのこだわりから「ニーズをいち早く捉え、コンセプトの進化に取り組み続ける」社風であることがうかがえます。
口コミによると、「平社員でも初任給は最低30万円とトップクラス」「やる気次第で仕事も増え、飽きることがないほどのめり込んでいく」「男女関係なく勤務できる場所」など、やる気がある人にしっかりと応えてくれるサポート体制や給与システムを高く評価する声が多数あがっています。しかし、一方で「完全な実力主義。店長は売上次第で大きく月給が変わる」「仕事ができなければアルバイトになる」「社内恋愛禁止。見つかると異動もしくは退職勧告」など、飲食業界特有の厳しいルールと職場環境をうかがわせる口コミもありました。
面接では仕事に対するストイックな姿勢、新しいことを取り込む柔軟性、向上心の強い人材であることをアピールするとよいでしょう。
選考フローについてはコーポレートサイトに記載されていませんが、口コミによると二次面接までおこなわれるようです。一次面接は採用担当者との面談、最終面接は各店舗の店長や料理長との面談になります。エントリーはコーポレートサイトの採用ページから、LINE応募もしくはWEB応募のどちらかを選択できます。
2020年6月現在、キッチンスタッフとホールスタッフ、寿司職人、アシスタントマネージャーを募集しています。東京、神奈川、埼玉の各店舗での勤務となります。また、ホール・キッチン業務以外にも他の店舗のマネジメントや管理業務、新人教育なども任されるため、経営についても学ぶことができます。
口コミによると「なぜここで働きたいのか」「やる気があるか」など、志望動機や熱意を問う一般的な質問以外に、「チョコレートは好きか?」「恋人はいるか?」などの独特な質問も出されます。これは緊張をほぐし、和やかな雰囲気の中で話してもらおうという面接官の気遣いによるもので、スタッフ同士の関係性や風通しの良さがうかがえます。
しかし、中には「店の改善点」を訊かれたり、「何でもいいから自分をアピールしてください」など、準備をしておかなければ対応が難しい質問や課題を出された人もいます。特に「店の改善点」については、事前に店を訪れ観察しておく必要があるでしょう。
接客を伴う仕事ですので、お客様の要望やアクシデントにも咄嗟に対応しなければなりません。そのため、どんなことにも臨機応変に対処できる対応力の高さ、常に笑顔を絶やさず応対できる人材であるかを見極められています。不意を衝くような質問にも慌てずに答えられるよう、落ち着いて面接に臨みましょう。
グローバルダイニングの面接を受ける前に、企業理念やこだわりについてしっかりと理解しておきましょう。
グローバルダイニング 企業理念より
同社では、お客様や社会に健康と喜びを提供するためには、まず従業員が人生を楽しく充実させることが大切だとしています。これは、従業員が心身共に充実することで、自身の可能性に限界を作らずチャレンジし続け、お客様のためにより良いサービスを提供できるという考えからです。お客様と社会へのサービス、社員への支援を全うするためには、「品質・革新性・創造性」の3つを持って常に飲食業界の最先端を走り続ける必要があるとしています。
グローバルダイニング こだわりより
また、同社は食の安全性にも強いこだわりを持っており、契約農家や牧場、漁港などから毎日新鮮な食材を仕入れています。その食材を各店舗で仕込みから調理まで一貫しておこなうことで、合成保存料やうま味調味料などの不使用の徹底を可能にしました。店舗数が多くなる大手ではチェックが行き届かない問題も、しっかりと管理されていることが分かります。
面接の際には、こうした同社の強いこだわりと企業理念を深く理解しておくことが重要です。同じ目標を持ち、同社の今後の発展と成長にどう貢献できるかをアピールできるとよいでしょう。
採用面接では、「なぜグローバルダイニングなのか」という質問に対する回答を明確にしておく必要があります。飲食業界で名の通った有名企業で働くということは、中身のない志望動機では面接官の心は動かせません。重視されるのは「他社との違いを理解しているか」「同社だからこそ挑戦できることは何か」「なぜ同社のノウハウを学びたいのか」など、明確な目標を持っているかどうかです。
より具体的で説得力のある志望動機を伝えるためには、他社研究が必要不可欠です。以下に、競合となりうる企業を3社あげましたので、ぜひ参考にしてください。
企業研究や他社研究をおこなうことで、同社が求める人材像や方向性に対する理解が深まってきたのではないでしょうか。「ニーズをいち早く捉え、コンセプトの進化に取り組み続ける」社風を意識し、共に「常に飲食業界の最先端を走り続ける」ことができる人材だと印象付けられるようにしましょう。ハキハキした受け答えと笑顔を忘れないことはもちろん、不意を突くような質問にも答えられるよう、過去の経験や自身のスキルなどさまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。
以下には面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に自分ならどう答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。
グローバルダイニングの面接を受けるにあたり、押さえておくべき重要なポイントをご紹介してきました。面接対策で準備しておきたいことは、以下の3つです。
「ニーズをいち早く捉え、コンセプトの進化に取り組み続ける」という社風を理解し、会社の成長のために尽力できる人材であることをアピールする。
企業理念やこだわりを理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
競合他社への理解を深め、「なぜグローバルダイニングなのか」に対する答えを明確にしておく。
上記のポイントを押さえたうえで準備をし、面接では入社への熱い意気込みを伝えましょう。
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