【平均年収689万円】グローバルダイニング 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収689万円】グローバルダイニング 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

グローバルダイニングは、都内を中心に多様なレストランを経営する飲食事業を国内外で展開しています。都内を中心に多数の店舗を展開し、米国ロサンゼルスにも進出しています。直近の連結会計年度は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社グローバルダイニング の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


グローバルダイニングは、レストラン経営を主とする飲食事業を展開しています。都内を中心にイタリア料理、メキシコアメリカ料理、アジア料理、国際折衷料理、和食など多様な飲食店を経営し、米国ロサンゼルスでも店舗を展開しています。

単体従業員数は160名、連結従業員数は179名です。

グローバルダイニングは都内を中心に43店舗の飲食店を経営しており、海外では米国子会社を通じてロサンゼルスに3店舗を展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


グローバルダイニングは、飲食事業を展開する企業です。給与水準や働き方について、有価証券報告書から読み取れる情報を詳しく見ていきましょう。同社グループの人材育成方針や多様性に関する取り組みも紹介します。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


グローバルダイニングでは、従業員の平均勤続年数や平均年齢から、人材の定着状況や年齢構成の傾向を把握することができます。同社は飲食事業を主軸としており、従業員のキャリア形成や働きがいを重視する姿勢が見られます。

項目 数値
平均年間給与 6,889,086円
平均勤続年数 7.1年
平均年齢 36.3歳
単体従業員数 160人
連結従業員数 179人
単体のグループ内比率 89.4%


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型の制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を採用しています。国内の従業員を対象としており、連結子会社には適用されていません。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「すべてのお客様に感動して頂き、社員も感動できる最高の舞台を提供する」というミッションを掲げ、企業成長の源泉を「人材発掘と教育」および「新規事業(新店)への投資」と捉えています。特に「人的資本への投資」を最重要課題と認識しており、人材育成方針と社内環境整備方針に基づいた取り組みを進めています。

人材育成においては、立候補制による昇格昇給や実績主義による成果報酬制度を整備し、性別、年齢、学歴、人種に関わらず誰もがチャレンジできる仕組みを整えています。次世代幹部となる才能を発掘し、マネジメントポジションに登用することをマネジメント層の評価・報酬制度に組み込み、運用しています。また、外国人スタッフの多い権八業態を軸に、多様性とイノベーションを生み出す組織づくりを推進し、マネジメントポジションの外部採用も強化しています。

社内環境整備では、マネジメント層への登用に向けたチャレンジ精神や自信を醸成するため、「学ぶ機会(商品知識・マネジメント知識)」や「モチベーションアップと能力活性化の場」を提供しています。各種研修会や講習会、サービス・料理コンテストを継続実施し、情報公開やマニュアル・教育研修ツールの整備、テレワークや時短勤務といった柔軟な勤務形態への対応にも取り組んでいます。長時間労働を防止する規則やルールの制定、米国子会社への海外研修や派遣なども積極的に行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、本記事では数値を取得できていません。男性の育児休業取得率100%は、会社が把握し得た対象者全員が取得したことを指します。男女の賃金の差異は主に男女間の管理職比率や年齢構成、短時間勤務者数などの差異によるものです。

指標 数値
女性管理職比率 19.1%
男女賃金差異(全労働者) 62.5%
男女賃金差異(正規雇用) 75.4%
男女賃金差異(パート・有期労働者) 76.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


グローバルダイニングは、レストラン経営を主軸とする飲食事業を展開しています。国内外で多様なコンセプトの店舗を運営し、顧客に食の体験を提供することで収益を上げています。

同社グループは、都内を中心にイタリア料理、メキシコアメリカ料理、アジア料理、国際折衷料理、和食など、多様なジャンルの飲食店を計48店舗経営しています。米国子会社であるグローバルダイニング,インク.オブ カリフォルニアも、ロサンゼルスで3店舗のレストランを経営しています。顧客への飲食物の提供が主な収益源です。新規店舗の立ち上げや既存店の売上好調が、同社グループ全体の収益を牽引しています。

同社グループはレストラン経営を主とする飲食事業という単一セグメントに属しており、セグメント情報は開示されていません。しかし、営業形態別では「ラ・ボエム」「ゼスト」「モンスーンカフェ」「権八」「ディナーレストラン」「フードコロシアム」「その他」といった多様なコンセプトを展開しています。特に「ラ・ボエム」や「権八」が業績を牽引する傾向が見られます。

所在地別では、日本国内が売上高の大部分を占めていますが、米国での事業も展開しており、海外売上高は前期から大きく増加しています。米国での事業展開があるため、為替変動が経営に影響を与える可能性があります。特定の顧客への売上集中は見られません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で増加傾向にあります。特に直近の連結会計年度では、売上高が前期から大きく伸びています。

一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の連結会計年度で前期から減少しています。これは、新規店舗の開店費用や特別損失の計上、法人税等の増加が主な要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、直近の連結会計年度で前期から大幅に増加しており、本業による資金創出力は堅調に推移しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 95.7億円 95.6億円 111億円 118億円 137億円
経常利益 10.7億円 3.0億円 7.3億円 7.5億円 6.6億円
経常利益率 11.1% 3.1% 6.6% 6.4% 4.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.5億円 2.2億円 8.5億円 5.1億円 3.1億円
1株当たり当期純利益(円) 101.25 21.46 81.68 49.57 29.55

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、直近の連結会計年度で前期から増加しています。これは、売上高の伸長に対して従業員数の増加が緩やかであったことを示唆しており、組織全体の効率化が進んでいる傾向が見られます。

一方で、従業員1人あたり営業利益は、直近の連結会計年度で前期から減少しています。これは、新規店舗の立ち上げに伴う費用増や、ロサンゼルス近郊の山火事の影響など、一時的な要因が利益を圧迫したことによるものと考えられます。これらの指標は、同社グループが事業拡大と効率化を進める中で、利益創出の課題にも取り組んでいる状況を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 63.0百万円 76.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.0百万円 3.8百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


グローバルダイニングは、財務基盤の安定性とキャッシュフローの健全性を通じて、事業運営の現在地を示しています。本業で着実に資金を生み出し、将来に向けた投資も行いつつ、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率と手元資金の状況から確認できます。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、財務の安定性を示しています。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準となっています。

手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、不測の事態への耐性も確保されている状況です。これらの財務状況は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を築いていることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 53.3億円 56.3億円
自己資本比率 51.9% 50.2%
ROE(自己資本利益率) 10.4% 5.6%
現金及び預金 7.9億円 8.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


グローバルダイニングのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、成長投資も行いつつ、全体として資金を増やしている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは前期から増加し、本業の稼ぎが順調であることを示しています。

投資活動によるキャッシュフローはマイナスですが、これは新規出店や既存店の改装など、将来の成長に向けた投資を継続していることによるものです。財務活動によるキャッシュフローは前期の収入から当期は支出に転じており、資金調達の状況が変化しています。結果として、フリーキャッシュフローは前期のマイナスから当期はプラスに転じており、事業活動と投資活動を通じて自由に使える資金を確保している状況です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 6.4億円 13.5億円
投資CF △16.8億円 △11.1億円
財務CF 6.0億円 △1.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △10.3億円 2.5億円


※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、天候不順や異常気象による来店客数の減少、食材価格の高騰、店舗の休業といった影響を受ける可能性があります。特に、店舗の多くが東京都内に集中しているため、この地区での大規模災害発生時には、経営成績及び財政状態に多大な影響を及ぼす可能性があります。

また、海外子会社の現地通貨建財務諸表を円換算しているため、大幅な為替相場の変動があった場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。今後の資金調達方法によっては、為替差損益が発生する可能性も示されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、新業態開発や店舗開発、子会社の経営指導など経営全般において、創業者である代表取締役社長への依存度が高くなっています。後継経営者の育成を進めていますが、代表取締役社長が経営から退く事態が生じた場合は、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


グローバルダイニングは、「エンターテインメントとしての外食」を追求し、お客様に感動と喜びを提供する企業です。社員一人ひとりの成長と挑戦を重視し、多様な価値観を尊重する企業風土を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


グローバルダイニングは、「世界に喜びと健康を」というパーパス(存在意義)を掲げています。ミッション(果たす役割・使命)は、「すべてのお客様に感動して頂き、社員も感動できる最高の舞台を提供する」ことです。同社グループは、創業以来「エンターテインメントとしての外食」を追求し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「個の尊重」「仕事に楽しさと誇りを」を大切にする価値観としています。具体的には、「本物志向(料理・サービス・空間の品質を追求しよう)」、「革新性と創造性(現状に満足せず常にチャレンジし、新しい価値を生み出そう)」、「健康増進(健康的な食の提供&環境づくりや健康習慣を定着させよう)」を行動指針としています。性別や年齢、学歴、人種に関わらず誰もがチャレンジできる仕組みを整え、多様性とイノベーションを生み出す組織づくりを推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、人材の採用・発掘・育成と組織活性化を重点課題としています。次世代リーダーを継続的に輩出するため、企業理念の浸透や独自の立候補制昇格人事・評価制度に取り組んでいます。また、多様なバックグラウンドを持つ人材の採用やグローバル人材の獲得・育成にも力を入れています。

商品・サービスによる競争力強化も重要なテーマです。顧客ニーズの多様化に対応し、希少性の高い戦略商品の開拓やサービスレベルの平準化と底上げを推進しています。新店・新業態の着実な収益化にも注力し、非日常性や感動体験を提供するイベント・空間演出を通じて「地域に不可欠なランドマーク」となることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


グローバルダイニングは、経営の執行と監督の分離を重視し、透明性の高い経営を実現することで長期的成長と株主価値の向上を目指しています。同社は会社法上の機関設計として監査等委員会設置会社を採用しており、取締役会と監査等委員会が連携してコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


グローバルダイニングの株主構成を見ると、筆頭株主は個人の長谷川耕造氏であり、同社グループの創業家が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。また、関連会社も上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが同社の経営を支えている状況がうかがえます。

株主名 持株比率
長谷川 耕造 59.05%
スペースラボ 7.60%
ハセガワインターナショナル トレイドカンパニー(常任代理人 グローバルダイニング) 6.01%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は長谷川耕造氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
長谷川 耕造 代表取締役社長 1973年10月有限会社長谷川実業設立代表取締役。1985年2月長谷川実業株式会社(現同社)代表取締役。2010年3月同社代表取締役社長より現職。
小林 庸麿 取締役副社長 1999年7月同社入社。2012年3月同社取締役総料理長。2021年3月同社取締役副社長より現職。
樋口 琢匠 取締役 2009年6月同社入社。2017年4月同社執行役員 企画開発グループリーダー。2025年3月同社取締役 企画開発グループリーダーより現職。


社外取締役は、大島明子氏(松田綜合法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)、川井隆史氏(川井公認会計士事務所代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である社外取締役が客観的かつ中立的な立場から経営を監視することで、経営の透明性と公正性を確保しています。これにより、適切なコーポレート・ガバナンス体制が構築されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


グローバルダイニングの役員報酬は、取締役(監査等委員を除く)に対しては例月報酬と通常型ストック・オプションを支給する体系です。一方、監査等委員である取締役に対しては、業務執行から独立した立場であるため、固定報酬のみとし、業績連動報酬は含まれていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 69百万円 17.3百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 3.9百万円
社外役員 2名 4百万円 2.2百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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