0 編集部が注目した重点ポイント
①博報堂DYHDの公開買付けに伴い上場を廃止する
2025年12月に株式会社博報堂DYホールディングスによる公開買付けが成立しました。同社との連携を深めデジタルマーケティングおよびDX支援領域での競争力を強化するため、2026年3月19日に上場廃止となる予定です。統合シナジーの早期創出により新たなキャリア機会が期待されます。
②子会社のバンカブルを解散し経営資源を集中する
2025年12月8日付で、広告費の分割・後払いサービスを展開する連結子会社の株式会社バンカブルの解散及び清算を決議しました。最適な債権ポートフォリオの実現に向けた事業推進の結果であり、今後は主軸のMarketing事業へ経営資源を集中させ、さらなる成長へと舵を切ります。
③純利益が35.5%増の1,817百万円に拡大する
2025年12月期の連結業績において、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比35.5%増の1,817百万円と大幅な増益を達成しました。投資事業組合運用益の発生などが大きく寄与しており、主軸事業の収益性改善と組織基盤の強化が着実に進んでいることが実証されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年Q2決算説明会資料 P.32
収益
13,102百万円
(対前期比 -18.9%)
営業利益
803百万円
(対前期比 -18.4%)
経常利益
3,402百万円
(対前期比 +96.2%)
親会社株主帰属当期純利益
1,817百万円
(対前期比 +35.5%)
※EBIT = 税金等調整前当期純利益 + 支払利息 - 受取利息(当期実績:3,460百万円、前年比 +115.0%)
※EBITDA = EBIT + その他金融関連損益 + 減価償却費 + 償却費 + 株式報酬費用 + 減損損失(当期実績:4,028百万円、前年比 +34.4%)
当連結会計年度の連結業績は、収益が前年比18.9%減の13,102百万円、営業利益が18.4%減の803百万円となったものの、経常利益は96.2%増の3,402百万円、純利益は35.5%増の1,817百万円と、各利益項目において大幅な伸長を記録しました。投資事業組合運用益が2,485百万円発生したことや、コスト抑制の徹底が利益を大きく押し上げています。
2025年通期連結業績予想に対する進捗状況としては、上期(Q2)時点で営業利益が76.3%、EBITDAが92.0%、当期純利益が88.5%に達しており、特に利益項目が想定よりも非常に順調に進捗しました。主軸事業の成長加速と生産性向上効果によるコスト抑制が、最終的な計画達成を力強く支えています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年Q2決算説明会資料 P.44
Marketing事業
【事業内容】 株式会社オプトが提供するデジタル広告支援を中心に、デジタルマーケティング支援及びDX(デジタルトランスフォーメーション)開発等で構成されています。
【業績推移】 当連結会計年度の収益は前年比1.3%増の12,142百万円、営業利益は44.0%増の3,159百万円、旧基準売上高は7.5%増の60,681百万円と大幅な増収増益を達成しました。
【注目ポイント】 生成AI等の技術革新に伴い、顧客のDX需要が高まっています。業務改善やAI活用により月間5,000時間を創出するなど、生産性と提案力の向上を実現しました。広告運用や開発領域を中心にAIを実装する「LTVM(Life Time Value Marketing)」を推進しており、顧客の事業成長に本質的に貢献できるデジタル人材の採用を積極的に強化しています。
注目職種
デジタルマーケティングコンサルタント、DX開発エンジニア、AI実装エンジニア
Financial Services事業
【事業内容】 株式会社バンカブルが提供する、広告費等の分割・後払いサービス事業(BNPL)等で構成されています。
【業績推移】 当連結会計年度の収益は前年比52.2%減の229百万円、営業損失は215百万円(前年は営業損失356百万円)となり、売上減少の一方で赤字幅が縮小し改善されました。
【注目ポイント】 最適な債権ポートフォリオの確立と小口分散化を順調に進めてまいりましたが、2025年12月8日付で株式会社バンカブルの解散及び清算が決議されました(注:今後グループから分離予定)。主軸のMarketing事業への選択と集中が進むため同領域での中途採用の可能性は極めて低いですが、経営の効率化によりグループ全体の強固な組織基盤の確立を後押ししています。
注目職種
(※清算手続きに伴い、現在新規の募集はありません)
Investment事業
【事業内容】 株式会社デジタルホールディングス、Bonds Investment Group株式会社等にて運用を行うベンチャーキャピタル投資事業です。
【業績推移】 当連結会計年度の収益は前年比80.1%減の742百万円、営業利益は86.3%減の162百万円となった一方、EBITは41.5%増の2,776百万円を記録し、非常に良好な投資成果を上げています。
【注目ポイント】 2025年7月にIPO(新規公開株)したフラー株式会社を含む累計37社のIPO実績を誇り、当連結会計年度末時点での税引後IRR(内部収益率)は18.5%と高い水準を維持しています。これまでに培った豊富なノウハウやネットワークを生かし、今後はSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)特化型ファンドの設立など再び戦略投資期へと移行しており、グループ成長資金の継続確保を担う体制を構築しています。
注目職種
ベンチャーキャピタリスト、ファンドマネージャー、投資先支援コンサルタント
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年Q2決算説明会資料 P.8
同社株式は2026年3月19日に上場廃止となる予定であることから、2026年12月期の連結業績予想は記載されていません。今後の展望として、世界経済の不確実性や物価上昇の影響など厳しい事業環境が続くことが予想される中、株式会社博報堂DYホールディングスとの連携をさらに深めていきます。同社グループが持つ強固な顧客基盤や豊富なリソースを最大限に活用することで、デジタルマーケティング領域およびDX支援領域におけるさらなる競争力強化と事業拡大を目指す方針です。両社の統合シナジーを早期に創出し、迅速かつ柔軟な経営意思決定を行うことで企業価値向上に努めることが今後の見通しで言及されており、この大きな変革期を共に牽引する自立的なプロフェッショナル人材への期待が非常に高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
デジタルシフトを通じた「産業変革(IX)」を目指し、マーケティングとAIの融合により新しい価値創造へ果敢にチャレンジし続ける姿勢に深く共感することが重要です。特に、上場廃止を経て博報堂DYグループとの強固なアライアンスが深化する変革期において、自発的・能動的に動く「一人一人が社長」という変わらぬバリューを自ら体現し、顧客企業の事業成長に本質的に貢献したいという強い意志を示すことが、選考を突破するための強力なアピールとなります。
面接での逆質問例
「博報堂DYホールディングスとの連携深化と2026年3月の上場廃止を機に、迅速な意思決定と統合シナジーの早期創出を急がれていると拝見しました。この大きな転換期において、中途採用者がフロントの競争力強化や生成AI活用を推進する上で、初年度に最も期待される役割や発揮すべき具体的な成果について教えていただけますでしょうか。」
「変わらぬバリューの理想像として『誠実な野心家』を掲げ、社員の『自立』を後押しするプラットフォームを追求されていますが、グループの体制再編やAI駆動型サービスの展開が進む中で、中途採用者が新しい価値創造に失敗を恐れず挑戦できるよう、具体的にどのような成長支援やインフラが用意されているか伺いたいです。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
労働時間も少なくなるように是正
最近は労働時間も少なくなるように是正されてきているが、なかには遅くまで残ってしまっている人もいるのが事実。
(20代前半・マーケティング・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 5586.pdf:株式会社デジタルホールディングス 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 5556.pdf:株式会社デジタルホールディングス 2025年Q2決算説明会資料



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