0 編集部が注目した重点ポイント
①売上高が116億33百万円に拡大し大幅増収を達成する
主力の音声定額サービスが牽引し、連結売上高は前年同期比25.9%増の116億33百万円と大幅増収を達成しました。独自の技術基盤を開発・構築したことで、10年前の売上高26.5億円から4倍強への劇的な成長を遂げており、財務基盤が強固になっています。
②2030年度の営業利益150億円を目指す新ビジョンを策定する
2026年5月に「日本通信ビジョン2030」を策定しました。独自のデジタル認証基盤を土台に通信とデジタルトラストの両輪を成長させ、2030年度に売上高650億円、営業利益150億円を目指すという大きな構造的変化を推進しており、新たな挑戦に関わるキャリア機会が拡大しています。
③2026年11月にネオキャリアサービスを開始する
ドコモの音声・SMS網との相互接続に基づき、2026年11月にネオキャリアとしての新サービスを開始予定です。社債発行により総額約65億円の初期投資資金の調達を完了しており、ネットワーク構築や接続試験を進めるための専門人材の需要が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4
主力の「日本通信SIM」を中心とした音声定額・準定額サービスの継続課金売上が順調に拡大し、全体業績を大きく牽引しました。親会社株主に帰属する当期純利益については、子会社のmy FinTech株式会社において過年度の営業損失継続に伴う事業用資産の減損損失215百万円を特別損失に計上したため一時的な減益となりましたが、本業の稼ぐ力を示す営業利益は前年を大きく上回る力強い成長基盤を証明しています。
当期累計実績は、期初に提示されていた方向性(SIM事業の売上高11,000百万円、営業利益2,700百万円の計画)に対して、実績値で売上高11,570百万円(進捗率105.2%)、営業利益2,761百万円(進捗率102.3%)を記録しました。計画を上回る形で着地しており、通期目標を高い水準で達成しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.5
モバイル通信サービス(MVNO/MVNE事業)
【事業内容】音声定額プランを提供する「日本通信SIM」の展開、およびNTTドコモの音声・SMS網との相互接続に基づき、独自のコアネットワークを構築する「ネオキャリア」としてのサービス開発。
【業績推移】顧客満足度調査のMVNO(仮想移動体通信事業者)部門で2年連続第1位を獲得し、2026年3月末時点の契約回線数は94.7万回線へと堅調な成長を維持しています。
【注目ポイント】2026年11月のネオキャリア開始により、データ・SMS・音声網のすべてを原価ベースで調達可能となり、収益性が劇的に向上します。独自のモバイルコアネットワーク構築や接続試験、サービスオペレーションの整備を強力に推進する、通信インフラの専門人材の活躍フィールドが非常に大きくなっています。
モバイル・ソリューション(MSP事業)
【事業内容】米国子会社を通じたローカル携帯網(ローカル4G/5G)事業の展開、閉域SIM間通信、および安全な決済ソリューションやIoT機器用の上り優先SIMなどの提供。
【業績推移】先進事例の多い米国市場でローカル携帯網との接続に使用するSIMの展開を推進し、高度な技術およびノウハウの蓄積を完了しています。
【注目ポイント】培ってきた米国でのSIM認証技術や認証基盤は、国内のパートナー企業や顧客企業が設置するローカル携帯網へのSIM提供のみならず、ネオキャリアとしての新サービス提供においても中核的な強みとなります。無線通信を活用した多彩なソリューションを開拓するため、グローバルな技術知見を持つ人材が求められています。
FPoS事業
【事業内容】マイナンバーカードと同等の高度なセキュリティをスマートフォンで実現する、デジタルIDおよびデジタル認証基盤の構築・提供。
【業績推移】実証実験フェーズから完全に商用サービスへと移行を果たし、2026年3月末時点の電子証明書の提供件数は127,646件へ急速に拡大しています。
【注目ポイント】ウェルネット株式会社の決済アプリや、群馬県前橋市の「めぶくPay」、長崎県大村市の「ゆでび」等の地域決済サービスでの累計決済金額が50億円を突破しました。地方銀行など10数行が申込済で、2026年度末までに50行の申込を目指すなど本格的な普及フェーズに入っており、大規模なシステム構築を担うエンジニアの採用可能性が急増しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.18
2026年5月に発表された「日本通信ビジョン2030」では、2030年度においてグループ合計売上高650億円、営業利益150億円を達成するという壮大な中期目標が掲げられました。この成長を支えるのが独自の「デジタル認証基盤」であり、通信サービス事業で売上高500億円・営業利益75億円、デジタルトラスト事業で売上高150億円・営業利益75億円を目指す計画です。
ビジョンの初年度となる2027年3月期は、2026年11月24日に予定されているネオキャリアの実現と、商用サービスを開始したFPoSのさらなる普及を進め、競争力の源泉であるデジタル認証基盤をさらに強化していきます。ビジョン2030の初年度末(2026年度末)までには、FPoSの利用者数が通信サービス事業の利用者数を上回る見込みであり、社会のDXインフラを構築するやりがいに満ちたキャリアが待っています。
4 求職者へのアドバイス
同社は単なる格安SIMの提供会社から、マイナンバーカード制度と連携した独自の「デジタル認証基盤」を持つ唯一無二のプラットフォーム企業へと変貌を遂げつつあります。志望動機では、2026年11月に開始する「ネオキャリア」による通信網の原価調達や、自治体・金融機関へと拡大する「FPoS」の展開に触れ、社会の安全・安心・信頼を支える技術インフラの構築に自らの専門スキル(インフラ構築やシステム統合など)を役立てたいという熱意を伝えると高い評価に繋がりやすいでしょう。
・「ビジョン2030においてFPoSの利用者数が通信サービス事業を超える見込みとのことですが、金融機関50行への導入達成に向けて、現在開発体制やシステムインテグレーションにおいて最も解決すべき技術的課題は何でしょうか?」
・「2026年11月のネオキャリア開始に向けて総額約65億円の初期投資を行っていますが、サービス開始時のスムーズな円滑移行やネットワーク安定運用のために、中途採用者に即戦力として期待する役割について具体的に教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
長期的なキャリアビジョンが建てられない
評価システムが特殊なため、長期的なキャリアビジョンが建てられないしそれをサポートするつもりもツールもない。職種が短期間で変わるためキャリア開発ができず、複数の職種で新人レベルという状態になりやすい。評価システムを含めたアサインシステムを改めるべきかと思います。
(30代後半・プロジェクトマネージャー・男性) [キャリコネの口コミを読む]女性が活躍しやすい環境である
女性の管理職が半分を占めていたため、女性が活躍しやすい環境である。社員も半分は女性であり、差別などは全くなかった。
(20代後半・商品管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 日本通信株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 日本通信株式会社 2026年3月期(2025年度)第30期 決算説明会資料



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