2021年06月21日
総務省所管の特殊会社であり、日本電信電話(NTT)の完全子会社として西日本地域における電気通信事業を担う西日本電信電話への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
1999年、NTT100%出資により設立された西日本電信電話(以下、NTT西日本)。NTT西日本グループを形成し、西日本のほぼ全域を業務エリアとして電気通信事業を展開しています。NTT再編成に伴い、NTTブランドの電話機端末の販売はNTT東日本が担っているため、NTT西日本は通信・ICT事業に重点を置く方針を打ち出しています。設立20周年を迎えた2019年には、企業キャッチフレーズを「あしたへ-with you, with ICT.」へと刷新。通信事業で培った技術力をもとに、ICTの利活用による通信インフラ事業を推進しています。
口コミによると、NTT西日本の社風は堅く、安定重視の傾向が強いようです。「公務員よりも公務員らしい社風」「与えられた仕事を淡々と、無難にすることを好む人にとっては良い会社」といった、お役所的な企業体質を指摘する声が少なくありません。部門間の隔たりや学閥があると感じる人もいる様子。
しかし、勤務時間管理が厳格でワークライフバランスが取りやすい点や、女性が働き続けやすい点などを評価する人も多く、恵まれた労働環境がうかがえます。また「ネームバリューがあるためお客さんからの信用度が高く、日本のインフラを支えているという気持ちが芽生える」「世の中で知られたサービスに携わることができ、やりがいを感じる」といった口コミも見受けられます。企業規模やネームバリューの大きさに起因する仕事上のメリットが多く、それがやりがいにつながっていることが推測されます。組織が大きいだけに、コミュニケーション能力や調整力、ロジカルシンキング力も要求されるという意見も見られました。
整備された労働環境の中で、ダイナミックな仕事にやりがいをもって取り組むことができる。このようなNTT西日本の社風にフィットする人材であるかどうかは、中途採用面接で採用側が見極めたいポイントです。企業研究と自己分析をしっかりとおこない、最適な自己PRができるようにしておきましょう。
NTT西日本の選考フローは以下のとおりです。
①NTT西日本グループの中途採用情報サイトにて、募集ポストを確認
②希望する募集ポストページに設置の応募フォームからエントリー
③書類選考
④数回の面接および適性検査
⑤オファー面談
⑥内定
各募集要項には、募集ポストごとの業務概要および詳細、勤務条件、必要とされる経験などが明記されています。しっかりと読み込み、希望する職種に適した自己PRを練りましょう。
口コミによると、NTT西日本の面接では、人となりや価値観とともに、「今後どうなっていきたいか」というビジョンを重視する傾向が見られます。
「あなたを動物に例えると?」「あなたにとって誠実さとはなんですか?」といった質問が見受けられ、企業理念や社風、求める人材像にフィットする人物であるかどうかを確認されます。ひとつのエピソードを深く掘り下げて聞かれるため、整合性のある自己分析を心がけ、場当たり的な回答を避けられるようにしておきましょう。
また、「今から10年後、あなたは当社でどういう存在になっていると思いますか?」「具体的にやりたい業務は?」と質問された人も。これまでのキャリアを踏まえたうえで、そこで得たスキルや経験値をNTT西日本でどう活かすかを具体的に示すことが求められます。
さらに、NTT西日本グループ中途採用情報サイト内の採用メッセージには、NTT西日本が目指す姿や中途採用社員に期待することなどが盛り込まれています。このメッセージによると、同社が中途採用者に期待するのは「これまでのキャリアを活かしつつ、楽しみながら変化を恐れずに、常に挑戦し続けられる」ことであり、組織内に変化を呼び込む存在となることです。こうした採用ポリシーも考慮したうえで、自己分析と企業研究の結果をすり合わせた自己PRを作成するとよいでしょう。
NTT西日本の面接を受けるにあたっては、その事業方針を理解しておく必要があります。NTT西日本は「ソーシャルICTパイオニア」として、ICTの力を活用して社会的課題の解決に取り組む企業であり続けることを目指しています。
NTT西日本 コーポレートサイトより
セキュリティやオフィス環境といった面だけでなく、労働力不足の解消や豊かな生活の実現などの社会的課題を解決するために、地域に根差した事業活動を進め、地域を活性化する「ビタミン剤」の役割を担うとしています。
NTT西日本 コーポレートサイトより
こうした戦略を実現するために、「地域創生クラウド」と名づけられた、独自の情報集積プラットフォーム構想が存在します。NTT西日本グループが有する設備やサポート力とパートナー企業の持つクラウド技術とを組み合わせたプラットフォーム上で、地域の社会的課題を解決したり、地域企業の業務を効率化したりすることを目指します。
このように、ICTを活用したソリューション提供に注力する方針のNTT西日本。企業の社会的使命も重視する同社では、CSR・SDGsへの取り組みや、社会貢献活動も盛んです。中途採用にあたっては、「事業方針だけでなく、事業活動の社会的意義を理解したうえで、チャレンジ精神をもって業務に取り組むことができる人材」を求めていると言えます。業務を通じて社会貢献をした経験があれば、積極的にアピールしましょう。
一般的に、中途採用面接では「なぜ当社なのか」という質問が多く見られます。NTT西日本も例外ではなく、志望動機に関する口コミが散見されます。面接官が志望動機を問う意図は、企業理解の深度、今後のビジョンなどを探ることにあります。これらは入社後の業務に対するモチベーションを計る指標ともなり得るからです。
こうした面接官の意図に応えるためには、「他社とNTT西日本はどう違うのか」という面からも企業分析をしておき、「なぜNTT西日本を志望するのか」を明確に伝えられる準備をしておく必要があります。具体的には、競合する以下のような企業についても研究し、比較しておくとよいでしょう。
●ソフトバンク株式会社
●KDDI株式会社
●株式会社オプテージ
NTT西日本の求める人物像や方針について、具体的につかめてきたのではないでしょうか。
NTT西日本の採用面接を受ける際には、「整備された労働環境の中で、ダイナミックな仕事にやりがいをもって取り組む」社風を意識して、「事業方針だけでなく、事業活動の社会的意義を理解したうえで、チャレンジ精神をもって業務に取り組むことができる人材」と印象づけられるような具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたら自分ならどのように答えるかシミュレーションしてみるのも、面接対策として有効な手法です。
西日本電信電話株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
NTT西日本の採用面接を受けるにあたって、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「整備された労働環境の中で、ダイナミックな仕事にやりがいをもって取り組む社風」と採用ポリシーを意識して、「事業方針だけでなく、事業活動の社会的意義を理解したうえで、チャレンジ精神をもって業務に取り組むことができる人材」であることを、具体的なエピソードを織り交ぜつつアピールする。
●NTT西日本の事業方針に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究することで、「なぜNTT西日本なのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかり準備をおこない、面接当日は、入社への熱意やNTT西日本で具体的に実現したい目標など、さまざまな角度から自分の思いを伝えられるようにしておきましょう。
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