2021年06月21日
最も影響力のある4強企業「GAFA」に名を連ねる世界屈指の大企業、Googleへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「個性性」や「頭の良さ」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。
従業員の出身は日本以外にもインドや中国など多様で、オフィスでは日本語よりも英語を聞くことの方が多いほど国際色豊かなGoogle。社内イベントが多くサークル活動も活発で、グローバルな環境に身を置きたい人にはもってこいの職場です。
エンジニア中心の体制が整い「完全フレックス制で自由な働き方ができる」「無料のブッフェやドリンク、シャワーなどが完備されている」と、快適な環境で仕事ができるという口コミが多数見られます。
「好きなだけ休めるが、結果を出さなければ次につながらない」など、実力主義の厳しさはありますが、「有休で気軽に海外旅行に行ける雰囲気」「余暇も仕事も楽しんでいる」「仕事に関連したことが遊びや余暇になっている人が多い」といった口コミから、メリハリをつけて働くのが得意な人、仕事自体に楽しみを見出せる人には理想的な環境と言えます。
同社が「10の事実」で掲げている、「1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番」「 スーツがなくても真剣に仕事はできる」 などの理念が体現された自由でフランクな職場で、楽しみながらクリエイティブな仕事を追求する社風にフィットする人材かどうかを採用面接では見極められます。
グーグルのコーポレートサイトより
電話面接のあと、1次から最終まで最低でも3回の面接があります。
最初の電話面接は希望職種に関する「課題処理」や「仮定したケースへの対応」などについて、30~45分間英語でやりとりします。また、エンジニア職を希望の場合は実際にコードを書いた上で、思考プロセスについての議論をおこないます。
その後の面接では、4人の面接官とそれぞれ30~45分間面接を行います。面接ではこれまでの経験やスキルに加え、それらをどう活かせるかといった内容のほか、リーダーシップや問題解決とその思考プロセス、仲間との協力や自己研鑽についてPRをおこないます。コーポレートサイトに面接でよく聞かれる質問や対策の仕方まで掲載されているので、必ず目を通すようにしましょう。
Googleの選考では、5~10回のプロセスを経験した人や1年~1年半かけて入社にこぎつけたという方もいます。こうした選考過程に耐えられる根気強さも必要とされます。
電話面接から英語でのやりとりになるため、英語での面接に耐えられる準備が必要です。
「Googleのよい点を教えてください」「Googleへの想いを語ってください」などの質問からは、単純に志望理由を問うだけではなく「想い」や「熱量」まで含めて評価する姿勢が伺えます。
実際に採用面接を受けた人からは「独特な質問が多い」と評されるGoogle。「なぞなぞ」のような質問で思考力を問われるケースも多く「対策できないのでリラックスして」「考えることを楽しむ姿勢が大切」などのアドバイスが見受けられます。フェルミ推定を答える質問をされたという口コミが多いため、普段から論理的思考を養うなどして、余裕をもって答えられるよう事前に練習しておきましょう。
エンジニア志望の場合はその場でコーディングを解答する力量が試されるため、アルゴリズムなどの復習を入念にしておくと安心です。
Googleの面接では、現時点での能力はもちろん、仕事に対する情熱や発想力に加えて一緒に仕事をしたい人材かどうかを見極められています。答えに困るような質問に対しても慌てず、前向きに自分の考えをまとめて話しましょう。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
「10の事実」は、「敢えて型にはまらない」というGoogleの理念を表しており、創業当初から何度も見直され大切にされてきました。仕事をする上での考え方が具体的に示されているので、しっかりと読み込んで自身の経験と繋げて話せるよう準備しておきましょう。
1番目に掲げる「ユーザーへの焦点化」と、最後に示す「『すばらしい』では足りない」からは、妥協せずに作り上げてきた自社のサービスへの矜持が垣間見えます。Googleでは、仕事は「片付けるもの」ではなくより自発的に「創造するもの」と捉えられており、採用面接でも、この価値観に共鳴できる人材であるかどうかをさまざまな質問から確認されます。
前職や学生時代、いかに自発的に考え行動してきたか、また自分の仕事によって何を新たに生み出したのか、これからの社会人生活ではどんなことにチャレンジしどんな新たな価値を創造したいのか。あなた自身の考えを、たとえスケールの大きなことであっても臆することなく語れることが大切です。
採用面接では、あなたがGoogleで何をしたいのか、どんな夢を持っているのかを純粋に問われるケースや同社への想いを問われるケースが多く見られます。競合他社を意識したような質問はあまり見受けられないものの、Googleへの想いを語る上でも、競合他社の研究は必須といえます。
現在、検索エンジンで言えばアマゾンやマイクロソフト、アップルが競合となりますが、広告収入の面ではFacebookが競合しています。Facebookは検索ツールを使わない競合という特異性があり、研究することでグーグルに今後何が必要かを考えるヒントにもなるでしょう。
競合となりやすい企業の他社研究も忘れずにおこない、予備知識をつけるとともに業界の動向を押さえた上で「なぜGoogleか」「Googleで何がしたいか」など、新たな着想で自分の考えを語れるように準備しておきましょう。
●Facebook Japan株式会社
●Apple Japan合同会社
●アマゾンジャパン合同会社
●日本マイクロソフト株式会社
Googleが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。Googleの採用面接を受ける前には、「Googleが掲げる10の事実」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「楽しみながらクリエイティブな仕事を追求する」という社風を意識して、「仕事は『片付けるもの』ではなくより自発的に『創造するもの』という価値観」に共鳴できる人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
Googleの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「楽しみながらクリエイティブな仕事を追求する」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●「Googleが掲げる10の事実」に示された理念を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜGoogleか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
Googleをはじめ、外資系または高年収確定のハイクラス求人の転職をより確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします(登録フォームに飛びます)。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
この記事の執筆者