アーサー・ディ・リトル・ジャパンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1886年にアメリカ・ボストンで設立された世界最古の経営コンサルティングファームで、ヨーロッパから中東・アジアまで世界中に拠点を持つアーサー・ディ・リトル。1978年に重要拠点として日本法人が設立されました。「Side-by-Side(常に顧客とともにあること)」をコンセプトに、「経営と技術の融合」をめざし、製造業を中心にIT・通信関係や官公庁まで幅広い業界の経営課題の解決やイノベーションに携わっています。
製造系の技術経営戦略に強みをもつ当社の社風は、「理系出身者が多く、研究室のような雰囲気」という口コミが多く寄せられています。社員数は100名未満と少数精鋭で、外資系企業にありがちなシビアな競争意識はなく、個々をリスペクトし合ってチームワークを大切にする風土が根付いているようです。
また、若手も裁量が大きく、業界トップのクライアントと一緒に経営課題を解決していくチャレンジングな環境があることも、やりがいになっているよう。「お金儲けというより、新しい価値を生み出せるかが重視される」という社員の声も多く、小手先のコスト削減や効率化ではなく、クライアントの課題を本質を捉えて考え抜いた上で戦略を構築し、イノベーションを追求していきたい人には最適なフィールドがあると言えるでしょう。
クライアントに寄り添って技術への知見を活かしながら粘り強く考え、新しい価値を生み出していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
アーサー・ディ・リトルの中途採用では、2021年1月現在、「経営戦略コンサルタント」の職種を募集しています。応募の際は、採用サイトの専用フォームから履歴書、職務履歴書、志望動機書を添付し、応募する形になっています。
選考プロセスは、「複数名のコンサルタントによる書類選考」→「採用面接(複数回)」→「採用オファー」という流れ。面接の回数は口コミによると3~5回が目安で、人によって異なるようです。マネージャーやプリンシパル、パートナーと役員クラスの経験豊富な社員が面接官になるケースが多いようですので、万全に準備して気後れすることなく面接に臨みましょう。また、同社では一般的な面接の他に、課題が出されて仮説を立てながら解決策を提案するケース面接がありますが、英語での面接や試験は課されないようです。
■面接内容の傾向は?
アーサー・ディ・リトルの面接には、「クライアントに寄り添って技術への知見を活かしながら粘り強く考え、新しい価値を生み出していく」という社風が大いに反映されています。現職の業界・業務についてや自分が達成したことを様々な角度から深堀りされるという口コミも多く、経験してきた業界への深い見識や「クライアントに価値を提供できるか」を見られるようです。
また、ケース面接が複数回課されるのも同社の特徴。一般的なサービスについてではなく、「現職の部署での売り上げを伸ばすには?」など、応募者にとって身近な業界が課題として出され、プレゼンするケースが多いようです。考える時間は15分~20分とある程度与えられるようですので、慌てずに回答を準備しましょう。「論理的思考力はもちろん、新しい視点が求められる」という声もあり、同社では「自分なりのアイデアやクリエイティビティがあるか」も採用のポイントになると言えます。採用サイトにはケース面接のヒントが掲載されていますので、参考にして対策しておくと良いでしょう。
アーサー・ディ・リトル・ジャパンの面接攻略法(面接対策)
■アーサー・ディ・リトルの『ミッション』を理解した上で自己分析をする
アーサー・ディ・リトルの面接を受けるにあたっては、同社のグローバル共通の『ミッション』を理解しておくことが不可欠です。
アーサー・ディ・リトルの『ミッション』は、「生産性重視の時代からクリエイティビティ重視の新しい時代へ、ビジネスや組織を導くこと」であり、 キーワードとして上記の9つが挙げられています。ここでも、クライアントファーストで価値を提供すること、そしてソートリーダーシップを発揮して企業や業界のイノベーションに尽力することを重要視しているのがわかるでしょう。また、「個人の成長」もキーワードの一つになっており、常にスキルや創造性、知性を自ら高めていける人材が求められているようです。
面接では上記のポイントを踏まえ、自分がアーサー・ディ・リトルの価値観に共感し、貢献できる人材であることをアピールする必要があります。例えば、「現職のプロジェクトでクライアントに対して価値を提供できたこと」「新しい視点で戦略を構築してクライアントの課題を解決したこと」などを過去の経験から具体的に紹介できると良いでしょう。掘り下げて質問されても迷いなくロジカルに答えられるように、これまでの経験を洗い出して整理しておくと安心です。
■「なぜアーサー・ディ・リトル・ジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
アーサー・ディ・リトルの面接では、「なぜアーサー・ディ・リトルに転職したいのか」という志望理由についても当然聞かれます。面接官はこの質問を通し、「応募者は当社で何を実現したいのか」「どんな能力を持っているのか」を確認するとともに、「本当に当社を理解しているのか」「当社に適した人材か」についても見極めようとしているのです。
この質問にしっかりと答えるためには、同社の理解を深めることはもちろん、以下に挙げるような競合とされる外資系コンサルティングファームについても事前に調べておくことをおすすめします。社風や事業内容などについての違いを掴んだ上で同社の強みを把握し、志望動機に落とし込めると良いでしょう。
- マッキンゼー
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- ボストン・コンサルティング・グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
アーサー・ディ・リトル・ジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまで、アーサー・ディ・リトルの社風や面接内容、価値観などについてご紹介してきました。同社が求める人物像についてイメージが掴めてきたのではないでしょうか。
面接を受ける際には、「クライアントに寄り添って技術への知見を活かしながら粘り強く考え、新しい価値を生み出していく」という社風を意識し、「クライアントファーストで、ソートリーダーシップを発揮しながらイノベーションを追求できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/経営コンサルタント] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・男性/ビジネスコンサルタント] 【結果:入社】
[20代前半・女性/研究員] 【結果:入社】
[20代後半・男性/ビジネスコンサルタント] 【結果:入社】
アーサー・ディ・リトル・ジャパンの採用面接に向けて
アーサー・ディ・リトルの面接を受けるにあたって、押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
- 「クライアントに寄り添って技術への知見を活かしながら粘り強く考え、新しい価値を生み出していく」という社風を意識し、「クライアントファーストで、ソートリーダーシップを発揮しながらイノベーションを追求できる人材」であることを具体的なエピソードからアピールする。
- アーサー・ディ・リトルの『ミッション』を踏まえた自己分析を行った上で、自分の経験や能力をどう活かせるかアピールする。
- 競合他社の研究を通し、アーサー・ディ・リトルならではの独自性や強みを把握することで、「なぜアーサー・ディ・リトルなのか」という質問に対する答えを準備しておく。
上記のポイントを参考に準備を進め、面接当日は、これまでの成果や同社で実現したいことなどを自分の言葉でしっかり伝えましょう。
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