2021年06月21日
NTTデータグループのコンサルティングファームであるクニエへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。
総合コンサルティングファームのクニエはNTTデータを母体とし、日本企業の発展に貢献することを使命としています。これは、NTTデータのもつ「国民の公益に資する心」「日本経済への貢献心」という志を継承したものだといいます。
一般的にコンサルティングファームというと、厳しい評価をされたり激務であったりとドライな社風を想像しがちですが、同社の社風は「他のコンサルティングフォームに比べてほのぼのした雰囲気」のようです。また、休日出勤や残業も比較的抑えられているようで、「ワークライフバランスが取りやすい環境」という声が聞かれます。
人材の特徴としては、「多様性」を挙げることができるでしょう。同社では約9割が中途入社ですが、そのうち半数が事業会社で活躍した経験をもちます。また、在籍社員の国籍も幅広く、10もの国の社員が在籍しています。男女比率では女性が3割を占め、産休・育休からの復帰率は100%となっています。口コミにも、「男性・女性を分けて考えることが基本的にない」「女性でも管理職を目指せる」という声が多数聞かれ、性別を理由にキャリアパスを諦める必要のない職場だと言えそうです。
その他、仕事面では「SAPを中心としたシステムの導入に向けたコンサルティングがメインの業務」「完全にSIer、ベンダー化してしまっているの案件が多い」といった口コミが多く見られます。「日本を代表するSI企業の業務設計に関われる面白さがある」という声がある反面、「純粋なコンサルタントとして活躍したい人はやりがいを感じにくい」という意見もあり、キャリアビジョンとの不一致を生じさせないためにも、自分がどの領域で力を発揮したいのかをしっかりと整理する必要がありそうです。
総じて、和やかで多様性に富んだ社風が特徴のクニエ。面接にあたっては、こうした社風のなかで、どういった領域に関わりたいのかを明確し、前職での経験談も交えて伝えられるとよいでしょう。
選考フローは以下のとおりです。
1.応募
2.書類選考
3.1次・2次面接
4.適性検査
5.最終面接
6.内定
クニエでは多様性やプロフェッショナリズムを重視しているため、応募に際して年齢・性別・国籍は不問となっています。
現在、さまざまな領域のコンサルタントをはじめ、国内営業職や法務スタッフなど数多くの中途採用を募集中です。また、東京本社だけでなく、大阪事業所における求人も掲載されています。詳細は同社の採用サイトで確認してください。
面接では、志望動機や入社後にやりたいことなどを詳細に聞かれる傾向にあります。これまでの経験からどんな教訓を得たのか、といった点まで掘り下げた回答が求められるようです。
コンサルならではの質問としては、「今後の製造業の課題は何か」や「SCM構築の懸念点はどこか」というように、課題を構造化する力を問われる場面もあります。ロジカルに語ることはもちろん重要ですが、それ以外に「笑顔、面接官の目を見る、滑舌などは意外と重要」「横柄な態度や上から目線の言動は、仮に優秀な人材だとしても大きなマイナスとなる」と面接経験者は振り返っています。
その他には、「プレゼン力」や「英語力」について問われたという口コミも見られます。海外案件がプロジェクトの約65%を占める同社では英語力が必須となるポジションが多いため、実務でどの程度使えるのかを端的に伝えられるようにしておきましょう。
また面接の場では、圧迫的な聞き方をされることもあるようです。しかしこれはクライアントワークにおけるストレス耐性を見ているものと思われますので、冷静な対応を心がけたいものです。
クニエの面接を受ける前に、「QUNIEの想い」を理解しておきましょう。
社名の由来でもある、「Quality Unites Enthusiasms」。
「Quality=品質」と「Enthusiasms=熱意」の「Unites=融合」がクニエの原点であり、想いであるといいます。
クニエ コーポレートサイトより
ここで言う「品質」とは、クライアント企業の変革を全面的にバックアップするための、高品質なコンサルティングを意味します。日本発のコンサルティングファームである同社では、大規模ITプロジェクト偏重や利益至上主義の手法は取らず、日本企業の組織風土に合ったきめ細やかなコンサルティングを大切にしているのが特徴です。そして、こうしたコンサルティングの品質を保つためには、徹底的な学習と経験の積み重ねが必要だとしています。
さらに「品質」以上に重きを置いているのが「熱意」です。顧客に最後まで伴走する、実直で熱意あるコンサルティングスタイルが重視されると同時に、チームや会社、さらに社会に貢献したいと強く考えて行動できる人材が求められます。
確かな「品質」と日本企業や日本の成長への貢献、さらには世界の発展に貢献する「熱意」の融合こそが同社の目指すコンサルティングの姿であり、「情熱こそ、クニエのエンジン その熱意の分だけ、世界は変えられる」というフィロソフィーにつながっているのです。
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜクニエなのか」というものがあります。回答にあたって大切なのは、志望動機を掘り下げて明確にすることでしょう。そのためには、クニエに関するさまざまな情報を収集・分析をすることはもちろん、業界や職種への理解が非常に重要です。その他のコンサルティングファームについて知ることで、コンサルティングスタイルの特徴はもちろん、組織文化や風土、目指す姿に違いがあることがわかるでしょう。そうした違いを明らかにしたうえで、「なぜクニエなのか」という問いに対する自分の考えを語れるよう、競合他社の研究をしっかりとおこなってください。
ここでは、参考として4社をピックアップします。
●アビームコンサルティング株式会社
●株式会社ドリームインキュベータ
●株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ
●株式会社ベイカレント・コンサルティング
クニエが目指している方向性や、求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。日本発の総合コンサルティングファームであるクニエでは、「日本企業の成長をサポートし、国や社会の発展に貢献したい」というビジョンがあります。それを実現させるために重要視しているのが、「品質」と「熱意」です。「QUNIEの想い」ともいえるこのフィロソフィーの意味を理解し、仕事に反映させる意欲を伝えることが大切です。
また、幅広い領域を取り扱う総合コンサルティングファームであるため、どの領域に関わりたいのかをはっきりさせてから面接に臨む必要があるでしょう。事業会社で活躍した経歴がある場合は専門領域として大いに武器になるため、今一度キャリアを整理しておきたいところです。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
クニエの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●和やかで多様性に富んだ社風のなかで、どういった領域に関わりたいのかを明確にし、前職での経験等を交えて伝える。
●「QUNIEの想い」を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
●競合他社についての理解を深め、「なぜクニエなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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