2021年06月21日
スウェーデン発、世界中に出店している家具量販店の日本法人であるイケア・ジャパンへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人柄」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として評価されるので事前にしっかり対策をして転職を成功させましょう。
世界的ブランドを確立している家具量販店「イケアグループ」の日本法人であるイケア・ジャパン(以下、イケア)。2006年に1号店(イケア船橋店)をオープン。現在では、日本全国に9店舗を構えています。郊外に大型店「イケアストア」を展開することで成長してきた同社ですが、2020年5月には、原宿に日本初の都市型店舗をオープン予定です。原宿店は、駅徒歩1分。平日のランチ時間や仕事帰りにも気軽に立ち寄れるように利便性を追求し、従来とは異なる顧客層を取り込み、新たな飛躍を目指しています。
そんな同社は、「上下関係や官僚的なところがない」「仲間やチームを大切にするカルチャーがある」「ニックネームで呼び合う」「主体性を持って働ける」といった口コミから、オープンかつフラットで風通しがよく、自主性を重視する社風であることがうかがえます。ほかには、「産休、育休も取りやすく、復職もしやすい」「託児施設のあるストアもある」「女性も働きやすく、管理職を目指せる環境がある」という口コミもあり、女性が活躍できる企業風土があると言えるでしょう。
同社は、デザイン性、機能性に優れた高品質な製品を低価格で提供するために、より良い方法を模索し、そして新しいコンセプトを確立し成長してきました。「より快適な毎日を、より多くの方々に」というイケアのビジョンに共感し、「フラットで風通しの良い環境の中、主体性を持ち、新しいことに積極的に取り組む姿勢を重視する」という社風に馴染める人材かどうかを、面接では見極められます。
書類選考後、一次面接(グループ面接)、最終面接がおこなわれます。選考期間は、概ね1週間から1か月です。グループ面接は、応募者3〜4名、面接官2〜3名でおこなわれることが多いようですが、応募者6名でのグループ面接だったという口コミも見られました。外国人が面接官となることも多く、英語での質疑応答は必須です。英語で自己紹介や5分程度のプレゼンテーションがあったという口コミも見られることから、英語面接の準備もしっかりとしておきましょう。最終面接は、応募者1名、面接官1〜2名の場合が多いようです。
選考の結果は、30日以内に必ず応募者へ知らされ、フィードバックを共有することになっています。現在、物流、経理の職種で応募があります。興味のある方は、コーポレートサイトの採用ページを確認し、募集要項や業務内容などを確認しましょう。
面接を通して、面接官は、「当社のカルチャーにあっているか」を重点的に見ているように感じた、という口コミが多く見られました。内定者の口コミでは、「この人と一緒に働きたいと思ってもらえるか」が重要だという声が見られます。面接官が一緒に働いている姿をイメージできるように、同社への熱意を持って面接に臨みましょう。そのためには、同社のカルチャーを理解することはもちろん、事前に店舗に行き、従業員の雰囲気や顧客への対応などを肌で感じておくことをおすすめします。
面接は、温和な雰囲気であったという声が多く見られます。「クッキーを食べテーブルを囲む和やかな面接だった」という口コミもありました。スーツではなく自由な服装で面接に来るように言われたという声もあり、オープンでフラットな雰囲気は、面接でも感じることができるようです。
同社の面接を受けるにあたっては、中・長期戦略を理解して自己分析に落とし込むことが大切です。
「より快適な毎日を、より多くの方々に」このビジョンの下で、同社は、デザイン性、機能性に優れた高品質な製品を低価格で提供し、大きく成長してきました。イケアの家具の特徴は、DIY (Do It Youeself)。顧客が自分で組み立てる、この新しいコンセプトにより、従来の家具メーカーが負担していた組み立てや運送コストを削減し、同社は低価格を実現しました。新しいことに積極的に挑戦してきたイケア。その同社が、次なる成長に向け重視しているのが、サステナビリティです。顧客のライフスタイルや消費方法の変化に柔軟に対応し、同社の業務スタイルを「直線型から循環型へ。資源の消費から再生へ」と舵を切りました。持続可能なビジネスの実現に貢献することを、全世界のイケアグループの共通目標としています。
イケア コーポレートサイトより
本社は、2018年、グローバル全体の中・長期的戦略の目標として「People & Planet Positive 2030」を定めました。「サステナビリティ レポート2018」によると、同社のサステナビリティ戦略は、「健康でサステナブルな暮らし」「サーキュラー&クライメットポジティブ」「公平&平等」が軸となっています。
それによると、「健康でサステナブルな暮らし」では、1つの例として、使い捨てプラスチックを段階的に廃止。2030年までに、同社製品で使用されるプラスチックを、リサイクルプラスチックか再生可能なプラスチックにすることを目標としています。
「サーキュラー&クライメットポジティブ」では、顧客が長く使えるようなデザインへの変更、修理や再利用、再販売、リサイクルにつなげ循環型のビジネスモデルの構築に挑戦します。さらに、リサイクル可能な素材を追求し、環境問題にも積極的に取り組んでいくことを示しています。
「公平&平等」では、多様性を重視し、従業員が公正で平等に働ける環境づくりを世界中のイケアで目指します。
このように、同社は、サステナビリティをとても重視しています。同社の戦略に共感し、サステナビリティについて自分の意見を持ち、新しいコンセプトや業務スタイルにも積極的に挑戦していく、そのような人材が求められていると言えるでしょう。「フラットで風通しの良い環境の中、主体性を持ち、新しいことに積極的に取り組む姿勢を重視する」という社風を意識した志望動機を述べることも、強い自己アピールとなります。
「なぜ当社か」という質問は、同社の面接対策において重要です。面接官はこの質問を通じて、同社の理念への共感、目指す方向性への理解度、そして同社への熱意について判断します。この質問に明確に回答するためには、同社のコーポレートサイトやニュースリリースにも目を通し、積極的に情報収集して理解を深めておきましょう。また、実際の店舗に足を運んでストアや従業員の雰囲気を見ておくことも重要です。
また、競合他社についても研究・比較した上で面接に臨むことは、同社への志望動機に、より説得力をもたせることができます。同社の強みと自分の強みをマッチングさせ自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
●株式会社ニトリ
●株式会社良品計画
●株式会社カインズ
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。
「フラットで風通しの良い環境の中、主体性を持ち、新しいことに積極的に取り組む姿勢を重視する」という社風を意識し、同社の事業戦略に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●同社の使命に共感し、「フラットで風通しの良い環境の中、主体性を持ち、新しいことに積極的に取り組む姿勢を重視する」という社風を意識し、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
●同社の中・長期戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
●競合他社についても研究し、「なぜイケアか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識して自己分析や企業研究をおこない、面接官に一緒に働きたい人材だと感じてもらえるように自己アピールにつなげましょう。そして、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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