2021年06月21日
スイスを拠点とする世界的製薬企業、ノバルティスファーマへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
スイスを本拠地とするグローバルヘルスケア企業であるノバルティスファーマは、チバガイギー(Ciba-Geigy)とサンド(Sandoz)の合併を経て1996年に設立。前身会社からの歴史は古く、250年以上にわたり世界中の人々の健康を支えてきました。その日本法人であるノバルティスファーマ株式会社は、1997年に設立され、日本市場における医薬品部門を担当しています(この記事では便宜的に日本法人のこともノバルティスと呼称します)。
そんな同社は、「世界トップ企業としての自負がある」「製品力が優れている」「日本の医療への貢献を感じながら仕事ができる」といった口コミが見られることから、業界のリーディングカンパニーとしての誇り高い社風がうかがえます。ほかには、「誰もが手を挙げ、積極的に意見を言える風潮がある」「分野を問わずいろいろな仕事を任せてもらえる」「パイプラインが豊富で、将来も安泰」「グローバル企業なので、いろいろな国の担当者と接することで多くを学べる」といった声があり、外資系企業らしいオープンでフラットな企業風土があるといえるでしょう。
さらに、「出産、育児へのサポートが手厚い」「性別に関係なく挑戦できる」「女性管理職も多い」といった口コミが多くあり、ダイバーシティへの取り組みにも積極的で、福利厚生を充実させ多様な価値観に柔軟です。
同社は、「より充実した、すこやかな毎日のために、新しい発想で医療に貢献する」というミッションのもとで、革新的な医薬品をより多くの人々に届けることを目指しています。面接では、「多様な価値観を共有しオープンで、グローバルリーディングカンパニーとして誇り高い」社風にマッチする人材かどうかを見極めていきます。
書類選考後、一次面接、二次面接、最終面接といった流れが一般的です。面接官は、一次は現場マネージャー、二次は部門長、最終は役員であることが多いですが、最終面接は人事担当者であったという口コミも見られました。職種やエリアによって異なるので、柔軟に対応できるようにしておきましょう。選考期間は、1週間から3か月と幅があるようです。
グローバル企業である同社では、職種によっては英語面接がおこなわれることもあるでしょう。英語面接の準備もしっかりとしておくことが不可欠です。
2020年6月現在、研究開発、人事、マーケティング、セールス、メディカルライティングなど、幅広い職種で応募がおこなわれています。関心のある方は、中途採用サイトから検索し、募集要項や業務内容を確認しておきましょう。
同社の面接では、「ありきたりの質問ではなく、物事について考えさせる質問が多かった」という口コミがみられることから、普段からじっくり考え、自分の意見をまとめ適確に説明できるようにしておくことが不可欠なようです。「職務経歴書で数字を達成できない期があったが、なぜ数字を達成できなかったかについて自己分析を求められた」「購買部員として、マーケティング担当の意向とコスト削減プロジェクトの実施がそぐわない場合、どうするか?という質問をされた」などの声もあり、具体的かつ論理的に説明することを求められます。口コミサイトを参考にし、事前にしっかりと準備しておくとよいでしょう。
ほかには、失敗経験や困難であった体験について聞かれたという声も多く見られました。「なぜ失敗が起きたのか」「困難な状況からどう抜け出したのか」「それらを今後どのように活かしていけるのか」など、自分の言葉できちんと説明できるように掘り下げて考え、しっかり準備を整え面接に臨みましょう。
面接を受ける前に、同社のミッションとバリューについて理解しておきましょう。
同社の主要領域は、「循環器・代謝」「がん、呼吸器」「中枢神経」「免疫・肝臓・皮膚」「眼科」と幅広く、多くの医薬品を提供しています。さらに、ノバルティスグループは、多くの開発パイプラインがあることで専門家からも大きく評価されており、その数は約200プロジェクトに及び、その中から多くの上市が見込まれています。日本国内では、約30の開発プロジェクトが進められており、豊富なパイプラインは同社の魅力の一つです。
高齢化など変化する社会情勢や医療ニーズに応えるため、ノバルティスグループでは、世界中に研究拠点を置いています。様々な研究キャリアを持つ多様性に富んだ研究者たちが、多角的な切り口から研究を展開することで、より大きな効果をもたらしているといえるでしょう。
ノバルティスファーマ株式会社 コーポレートサイトより
そんな同社のミッションは、「より充実した、すこやかな毎日のために、新しい発想で医療に貢献する」です。科学的根拠に基づいたイノベーションを推進し、画期的な治療法や新薬を開発。人々の健康を支え生活の向上に貢献していくことを目指しています。すでに、「オンコロジー」「循環器」「アイケア」「バイオシミラー」「中枢神経」領域で実績がありますが、今後医療ニーズが高まる「がん免疫療法」「高齢化・再生医療」「感染症」などの領域にも注力していく同社。同領域でのスキルや経験のある方には、魅力的な環境であるといえるでしょう。
このようにヘルスケアの成長分野にも注力している同社。社員に期待するプロフェッショナルとしての行動を定めた行動規範として、「バリュー&ビヘイビア」を導入しています。
「イノベーション」「クオリティ」「協働」「パフォーマンス」「勇気」「誠実」から構成されている「バリュー&ビヘイビア」。社員の採用育成、評価の際の指標としても活用されているため、面接の前には、同社のサイトで確認し、理解しておくことをおすすめします。
ノバルティスファーマ株式会社 コーポレートサイトより
面接にあたり、同社のミッションとバリューを理解し、把握しておく必要があります。その上で、それに沿って自己分析を落とし込み、説得力のある自己PRにつなげていきましょう。
同社の面接では「なぜノバルティスなのか」と問われることが多いようです。この質問により「社風に合致し、ミッションやバリューを理解しているか」「今後、同社に貢献できる人材か」などを見極めます。この問いに答えるには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。
競合他社と比較して同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ、自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
●日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
●ファイザー株式会社
●武田薬品工業株式会社
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。面接では、「多様な価値観を共有しオープンで、グローバルリーディングカンパニーとして誇り高い」社風を意識し、同社に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「多様な価値観を共有しオープンで、グローバルリーディングカンパニーとして誇り高い」社風を意識して、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
●同社のミッションとバリューを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
●競合他社についても研究し、「なぜノバルティスか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識して自己分析や企業研究をおこない、自己アピールにつなげましょう。そして、面接当日は、入社への熱意を論理的に要点をまとめ、自分の言葉でアピールできるように準備して臨みましょう。
ノバルティスファーマをはじめ、外資系または高年収確定のハイクラス求人の転職をより確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします(登録フォームに飛びます)。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
この記事の執筆者