ボードルアの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2007年、ITインフラストラクチャ専門の会社として創業されたボードルア。2018年にはベストベンチャー100に選定され、2021年11月30日に東証マザーズ市場に上場、業績は14期連続黒字、本社は東京ミッドタウン、という順調な成長を遂げています。
同社の特徴としてまず挙げられるのは、『トモダチカンパニー』を標榜していること。「社員同士の仲の良さは尋常ではない」という口コミが多く寄せられ、実際に月に一度、BBQやボーリングなど社内レクが行われたり、社員旅行や全体会への参加率はほぼ100%という数字を誇っています。
ただ単に「仲が良い」だけではなく、これは人材育成のために会社が仕組みとして作り上げているもの。「先輩が後輩を指導したり、社員同士で高めあえる」「社内にいるエンジニアの先輩に気兼ねなく質問でき、成長できる」環境で、「人との関わり方等コミュニケーションに関しては、エンジニア職の中ではトップクラス」とのことです。また、これは資格取得というスキル面においても同じことが言えます。同社では年2回(夏・冬)CCNA、CCNPといったIT関連の資格取得をサポートする「資格取得マラソン」が開催されています。これは約1〜1か月半にわたるもので、同期や先輩社員たちと切磋琢磨し合いながら資格取得を目指すことができます。
こうした制度や風土があるからこそ、「IT業界未経験比率=99.2%」という社員構成であっても、冒頭の成長が実現できていることが分かります。
「『トモダチカンパニー』として社員同士が強い絆でつながりながら、お互いに刺激しあい成長できる」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
ボードルアの2022年3月25日時点での中途採用募集職種は、「技術職」のみです。具体的には、Tコンサルタント、ネットワーク・サーバスペシャリスト、プロジェクトマネージャー、ITヘルプデスクなどに細分化されます。
採用サイトや応募者の口コミによると、同社の選考プロセスは、エントリー後、書類選考ののち、3回の面接が行われます。一次面接は集団面接(Web面接の場合もあり)、二次面接は個別面接、最終面接は取締役との個別面接です。「会社説明会に行くと一次面接が免除になる」「二次面接の際に適性検査がある」との口コミも見られますので、しっかりと情報を収集して選考に臨みましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、「あなたにとって仕事とは?」「今後のキャリアプランは?」といった、仕事観・キャリア観を問う質問が多く見られます。過去の応募者の口コミを見てみると、「その人のやる気と人物像を見ていた」「人柄・やる気重視」との声が多く、社風にフィットし、同社での活躍がイメージできるかどうか、を見極めようとしていることが分かります。
基本的に「ラフで話しやすい雰囲気」であるようなので、重視される「人柄・やる気」を十分にアピールできるよう、誠実に、明るく元気に受け答えすることを意識しましょう。
ボードルアの面接攻略法(面接対策)
■ボードルアの経営理念・ミッションを理解した上で自己分析をする
ボードルアの面接を受けるにあたっては、同社の「経営理念」および「ミッション」を理解しておくことが必要不可欠です。
同社の「経営理念」「ミッション」は以下の通りです。
●経営理念
ネットワークインフラ技術分野におけるフロントランナーとして、
弛まぬ技術革新を推し進め、急速に進化している情報化社会の発展に貢献する。
●ミッション
新たなITサービスの誕生と成長をネットワークインフラの側面から支え、社会の発展へ寄与する。
上記からも、あくまでも「ネットワークインフラ」に事業の基盤を置き、情報化社会の発展に寄与する姿勢が表れています。
また同時に、2022年2月期第3四半期決算補足説明資料においても、下図が示されています。
ここからも、ITインフラストラクチャサービスの社会における重要性と市場規模の大きさが語られています。これが同社の根幹というべき部分であることを理解し、自分自身がその分野でどのように貢献できるのか、これまでのキャリアや身に着けたスキルをもとにアピールできるようにしましょう。とはいえ、同社では未経験者がほぼ100%。即戦力として働けるスキルよりも、自分の人間性やマネジメント能力、高いチームワークを発揮できる具体的なエピソードが効果的だと言えるでしょう。
■「なぜボードルアに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜボードルアなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでのキャリアや実績が同社で活かせるのか」ということを確認するとともに、「同社の特徴、他社との違いを理解しているのか」ということも確認しようとしています。
この質問に対して説得力ある答えをするためには、以下に挙げるよう競合他社についての研究が不可欠です。またこれら以外にも、IT業界全体を理解し、その中でも特にITインフラストラクチャサービスに特化した同社を志望する理由についても整理しておきましょう。
- ネットワンシステムズ株式会社
- SCSK株式会社
- rakumo株式会社
- 株式会社ブイキューブ
- 日本プロセス株式会社
ボードルアの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ボードルアの社風や面接傾向、経営理念・ミッションなどについて理解を深める中で、同社がどのような人材を求めているかというイメージがつかめてきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「『トモダチカンパニー』として社員同士が強い絆でつながりながら、お互いに刺激しあい成長できる」という社風を意識して、「人間性とマネジメント能力によって、高いチームワークを発揮できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社ボードルアの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・女性/フィールドエンジニア] 【結果:入社】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:二次を辞退】
[20代前半・男性/サーバ運用・保守] 【結果:入社】
[20代後半・男性/ネットワーク構築・設計] 【結果:入社】
ボードルアの採用面接に向けて
ボードルアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「『トモダチカンパニー』として社員同士が強い絆でつながりながら、お互いに刺激しあい成長できる」という社風を意識して、「人間性とマネジメント能力によって、高いチームワークを発揮できる人材」とあることを印象付けられるよう、具体的なエピソードを準備する。
- ボードルアの経営理念・ミッションを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜボードルアなのか」に対する答えを明確にしておく。
面接前にこれらについて考えを整理し、面接当日は、明るさと誠意をもって、自らの人間性と協調性をしっかりとアピールしましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。