アクセンチュアの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
アクセンチュアは「Think Straight, Talk Straight」という考え方をとても大切にする社風です。入社後はプロジェクトごとに業務にあたるため、チームワークや協調性ももちろん必要ですが、それ以前に自分で考え、立場に関係なくそれを率直に伝えることが歓迎されます。
これはコンサルタントとして求められる特性のひとつでもありますが、時に「Up or Out」と表現されるアクセンチュア社内でのキャリアパスを考える上でも重要です。常に向上心を持ち、自ら革新的に働きかけていくことが求められる中、この「Think Straight, Talk Straight」という考え方へのカルチャーフィットは不可欠。もちろん、採用面接の中でもこうした側面が評価されることになります。
■選考は何次まで?
アクセンチュアの中途採用プロセスは、書類選考と2~3回の面接です。基本的に人事担当者による面接は行われず、現場社員との一次面接および最終面接が行われます。
アクセンチュアの主な募集職種は「コンサルタント」「エンジニア」「セールス」の3種類。例えばコンサルタントも「戦略コンサルタント」「経営コンサルタント」「テクノロジーコンサルタント」のように専門性によっても細分化されているほか、各職種での所属部門も多様です。
書類選考の段階である程度の目途をつけて採用プロセスに進みますが、一次面接では「該当職種での即戦力性」に加えて「他部門での活躍の可能性」も検討されるため、応募者の経歴により近しい部署の社員と面接をするために、二次面接を挟むケースもあるようです。
■面接内容の傾向は?
面接では「人間性」「会社へのカルチャーフィット」という視点が重視されるため、特定の業務に結びつくような具体的な質問だけでなく、比較的大きく抽象的なテーマでの質問も目立ちます。
ケース問題が出題された、最終面接はほぼ雑談だった、面接の半分程度が応募者からの質問時間だったという口コミも見られるなど、双方向でのコミュニケーションが求められる傾向にあります。
社風の「Think Straight, Talk Straight」は面接での一連のやり取りの中で常に問われており、質問に対する具体的な回答だけではなく、そこに至るまでの思考プロセスや回答の組み立て方、論理性など、その人の思考の素地となる側面がより評価されると言えるでしょう。
アクセンチュアの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
アクセンチュアの面接攻略法(面接対策)
■アクセンチュアの「コアバリュー」を理解した上で自己分析をする
アクセンチュアの面接を受ける上では、「コアバリュー」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。この「コアバリュー」は以下の6つで構成されています。
スチュワードシップ
次世代のために、より持続性のある強く優れた企業を築き、アクセンチュア・ブランドを守り、利害関係者との約束を果たし、オーナー意識をもって行動し、人材を育成し、地域社会と地球環境の改善を支援する、という私たちの責任を果たす。
ベスト・ピープル
私たちのビジネスにとって最高の人材をひきつけ、育成し、引き留める。社員の意欲を駆り立て、”Can Do”という姿勢を発揮させ、協力的で相互に支え合う環境を作り出す。
クライアント価値の創造
クライアントがハイパフォーマンス・ビジネスを実現できるようにする。また、クライアントの期待に応え、深く関与し、首尾一貫した価値を提供することで、長期的な関係を築く。
ワン・グローバル・ネットワーク
世界中どのクライアントに対しても最高のサービスを提供するために、国際的な見識、関係、連携、知識を効果的に活用する。
個人の尊重
人々の多様性を認め、一人一人の独自の貢献を尊重しながら、オープンで、信頼しあい、受け入れあう環境を作り上げる。アクセンチュアの価値観を反映したやり方で一人一人に接していく。
インテグリティ
倫理規範に基づいて確固たる態度で、正直に振舞い、信頼を築き上げる。意味することを正確に伝え、言行を一致させ、責任を持って行動する。
これは、アクセンチュアの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「コアバリュー」に合致する人材であることをアピールしましょう。
例えば、現在の職場でどのようなチームワークを心がけているか、チーム内で問題が起きた時にはどう考えどう行動しているかといったエピソードは、コアバリューの中の「ベスト・ピープル」に当てはまります。また、現在の業務でクライアントとどのような信頼関係を築いているかが分かるエピソードは、「クライアント価値の創造」につながるでしょう。
「ワン・グローバル・ネットワーク」は、グローバル企業のアクセンチュアならではの行動指針とも言えます。これを意識した志望動機を述べることも、大きなアピールポイントとなるでしょう。
■「なぜアクセンチュアに転職したいのか」の明確化には他社研究を
アクセンチュアの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜアクセンチュアか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、アクセンチュアという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。
具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- ボストン・コンサルティング・グループ
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- 株式会社野村総合研究所
- デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- アビームコンサルティング株式会社
アクセンチュアの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、アクセンチュアの採用面接を受ける前には、6つのコアバリューに基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「Think Straight, Talk Straight」の社風を意識して、抽象的な質問に対しても自分の頭で考え、自分の言葉で意見を述べることが求められます。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
36歳男性/経営コンサルタント【結果:最終面接で不採用】
24歳男性/システムコンサルタント【結果:入社】
37歳男性/システムエンジニア【結果:1次面接で不採用】
25歳女性/経営コンサルタント【結果:結果待ち】
アクセンチュアの採用面接に向けて
アクセンチュアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「Think Straight, Talk Straight」の社風を理解して、自分の頭で考え、自分の言葉で話す準備をする。
- アクセンチュアの6つの行動指針「コアバリュー」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜアクセンチュアか」に対する答えを明確にしておく。
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