リクルートホールディングスは、2021年4月1日に組織再編を行いました。リクルートを存続会社とし、連結子会社であったリクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルート住まいカンパニー、リクルートマーケティングパートナーズ、リクルートライフスタイル、リクルートコミュニケーションズ、リクルートテクノロジーズを吸収合併しました。
ここではリクルートグループ全体の面接傾向について扱っていますが、吸収合併された事業会社についてはこの記事に集約せず、従来通り個別の記事として存続させます。リクルートグループ各社の中途採用面接対策は、下記記事をご覧ください。
リクルートの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
リクルートグループは、人材・住宅・旅行・結婚など幅広い分野で事業を展開していますが、一貫して「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」を目指してきました。これは事業活動にとどまらず、社員一人ひとりにもあてはまります。
年功序列ではなく、いかに成果を上げたかで昇進が決まる体制のもと、新卒であろうが契約社員であろうが自分で考え仕事をつくり上げることができる社風です。そして、思ったことは立場、年齢問わず基本的に何でも言える雰囲気があります。一体感を重視した社内は大学のサークルのような雰囲気があり、イベントも多く、こうしたノリが苦手な人には、つらい環境といえるかもしれません。
採用面接の中では、そうした自由で成果主義の社風に合うかどうかを見られることになります。
■選考は何次まで?
リクルートグループの中途採用プロセスは、書類選考、SPI・筆記試験と3回程度の面接です。一次面接では人事もしくは現場マネージャー、2次、最終面接では部長もしくは役員が面接にあたります。
多くの媒体やサービスを持つリクルートグループでは、人材・住宅などの主要事業により分社化しています。リクルートホールディングスでのキャリア採用の募集ポジションは、コーポレート、ビジネスディベロップメント、テクノロジーの3つに分けられます。
同社の採用では、基本的に面接を重視するので、書類選考の通過率は高めで、学歴や職歴に自信のない人でも落とされることがあまりないです。それだけに、面接の内容は重要です。
基本的には、チームワークを大切にできることはもとより、当事者意識が高く、他責や環境依存的でなく自責感が強い人物かどうかをチェックされます。
■面接内容の傾向は?
リクルートグループの面接では、主張の背景、理由、根拠などを「なぜ?」と何度も深掘りして質問される傾向にあります。軽い気持ちでウソをついてしまうと、何度も重ねられる質問で矛盾が生じてしまい、失敗してしまうので注意が必要です。
また、具体的に自分の主張を言語化できているか、本音で話しているか、広い視野で比較して結論を出せているのか、といった面もチェックされます。
また、展開しているサービスが多様なことから、リクルートグループの事業内容ついて事前にしっかり把握し、自分なりの意見を持つことが大切といえるでしょう。
リクルートグループ各社の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、下記リンクの記事をお読みください。
リクルートの面接攻略法(面接対策)
■リクルートの経営戦略を理解した上で自己分析をする
リクルートグループの面接を受ける上では、事業内容や経営戦略をしっかり理解しておくことが大切です。
大きく分けると、現在は「HRテクノロジー」「メディア&ソリューション」「人材派遣」の3つの事業セグメントで構成されていますが、サービスや媒体が多岐に渡るため、企業研究は早めから着手しておきましょう。
時代に合わせて体制を大きく変えてきている経緯があり、2018年5月には米国の求人情報検索サイト運営会社Glassdoorを買収するなど、グローバル化も含めて事業拡大を進めています。念入りに情報収集しておきましょう。
リクルートホールディングスの事業別経営戦略
また、リクルートグループは創業以来、カスタマーや社会の「不」(不満・不便など)の解消に一貫して取り組んできており、実際に社会に大きな影響を与えてきました。そうした理念や取り組みをしっかりと理解しておくことが大切です。その上で、なぜリクルートホールディングスに入社したいのかを明確に答えられることが肝心でしょう。
多少青臭く感じられる壮大な夢でも、受け入れられる雰囲気があります。「こういう経験を通して社会のこういうところがおかしいと感じた」「自分はこう変えたい」というビジョンをしっかり語れること。そして、具体的にどうしていきたいかや、自分ならできるという根拠(実績等)をしっかり示すことが大切です。
入社して3年後や10年後にどうなっていたいか、という先々の自分自身のキャリアプランも語れるように準備しましょう。
■「なぜリクルートに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜリクルートか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、リクルートグループに属する企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。
具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- パーソルホールディングス株式会社
- 株式会社ベネッセコーポレーション
- 株式会社パソナ(パソナグループ)
- 株式会社リンクアンドモチベーション
リクルートの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、リクルートグループの基本理念に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「まだ、ここにない、出会い。」というミッションを意識して、抽象的な質問に対しても自分の頭で考え、自分の言葉で意見を述べることが求められます。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30代後半女性/マーケティング【結果:入社】
30代前半男性/財務【結果:3次面接を辞退】
30代前半女性/ディレクター【結果:2次面接で不採用】
20代後半男性/商品企画【結果:入社】
30代前半・男性/代理店営業【結果:入社】
30代前半・男性/マーケティングコンサルタント【結果:入社】
リクルートの採用面接に向けて
リクルートグループの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 基本理念やビジョン、経営戦略を理解して、自分の頭で考え、自分の言葉で話す準備をする。
- バリューズ「大切にする価値観」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜリクルートグループか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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