ラキールの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ラキールは2005年、レジェンド・アプリケーションズとして設立されました。2011年よりワークス・アプリケーションズの傘下に入りますが、2017年経営陣のMBOにより再び独立、2019年よりラキール株式会社に商号変更しています。独立後、LaKeel DXをはじめとしたプロダクトにより業績を順調に伸ばし、2021年7月16日東証マザーズ市場に上場を果たしました。
同社の採用サイトのトップ画面には「私たちは”問題解決能力”が高く”突破力”のある人材を募集しています」と明記されています。その言葉通り、社員からの口コミを見てみると、「自分の領域や壁をとっぱらい、自分の幅を広げさせてくれる」「自己裁量で行える部分が多いので、チャレンジ精神を掻き立てられる」といった声が目立ちます。また同時に、「上司部下、年齢など関係なく、いいたいことが言える環境」であり、「新しいことにチャレンジさせてくれる環境」であるため、「成長意欲の高い人や、能動的に仕事を進めていきたい人」「いろんな人をまきこんで問題解決をするのが楽しいと思える人」にとっては、最高の職場であるようです。
「若いうちは失敗を許容してくれる」風土であることも加え、大きな仕事にチャレンジできることから、「未来を作れるというか、社会に影響を与えるかもしれないアイディアを考えるのはとてもやりがいを感じる」といった声も聞こえ、成長とやりがいを実現できる職場であることが分かります。
自分の壁を突破し、能動的かつ周りを巻き込みながら、大規模かつ新しいことにチャレンジできる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
ラキールの職種は、「技術職」と「ビジネス総合」の大きく2つに分類されています。「技術職」はデジタルビジネスプラットフォームや、アプリケーション群の企画・開発、「ビジネス総合」はコンサルティング営業・コーポレート部門などの職場で活躍します。
2022年3月29日現在、キャリア採用の募集対象となっているのは、リードエンジニア候補の【オープンポジション】のみ。開発経験3年以上(言語、経験エリア不問)という必須条件を満たせば、スキル・経験次第でポジションを用意してくれるというものです。
選考のステップは、まず応募書類(履歴書・職務経歴書)を採用サイトより提出し、合格者は次のステップ(面接)に進みます。面接の回数など、詳細は公開されていませんが、「最終面接は取締役だった」という口コミが見られるため、複数回の面接があることは間違いないでしょう。
■面接内容の傾向は?
ラキールの面接では、「自分の肩書は自分で宣言すればよい。君は何がしたい?」「業務を一から丁寧に教えることはしない。それでもうちでやっていく自信はある?」といった、仕事に対して能動的に、自ら切り開いていく姿勢があるかどうかを確認する質問を投げかけられます。「自分の壁を突破し、能動的かつ周りを巻き込みながら、大規模かつ新しいことにチャレンジできる」社風にフィットする人材かを見極めようとしていることがよく分かります。
面接の雰囲気としては、「堅苦しい面接ではない」そうで、「不採用とした人の相談にも乗ってくれる」という、情熱と温かさを感じるところも、ラキールならではの特徴と言えるでしょう。
ラキールの面接攻略法(面接対策)
■ラキールの成長戦略を理解した上で自己分析をする
ラキールの面接を受けるにあたっては、同社の「成長戦略」を理解しておくことが必要不可欠です。
同社の製品群(LaKeel Apps)は、下図でわかる通り、BIツールやeコマースツール、電子申請プラットフォームや企業向けSNSツールまで多岐にわたっています。
成長戦略では「LaKeel DXエコノミーの構築と拡大」を掲げ、アプリケーションのプラットフォーマー(Application PaaS)を目指すことを明言しています。LaKeel DXが顧客企業のデジタルプラットフォームとして採用され、上図の製品群がまずは企業内で活用され、そして次に同業種、さらには異業種にも拡大することで、「LaKeel DXエコノミー」形成を実現しようとしています。こうした成長戦略を理解したうえで、自身のスキルやこれまでのキャリアが具体的にどのように貢献できるのかを説明できるようにしておきましょう。またその際、社風のとおり「自分の壁を突破でき、能動的」に動くことで、新しいことにチャレンジできることを、具体的なエピソードをもって伝えられるようにするとよいでしょう。
■「なぜラキールに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜラキールなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでのキャリアや実績が同社で活かせるのか」ということを確認するとともに、「同社の特徴、他社との違いを理解しているのか」ということも確認しようとしています。
この質問に対して説得力ある答えをするためには、以下に挙げるよう競合他社についての研究が不可欠です。いずれも法人向けシステム開発を主事業とする企業ですが、それぞれの事業内容や特徴を整理したうえで、ラキールを志望する理由を整理しておきましょう。
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 株式会社野村総合研究所
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- TIS株式会社
- SCSK株式会社
ラキールの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ラキールの社風や面接傾向、成長戦略などについて理解を深める中で、同社がどのような人材を求めているかというイメージがつかめてきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「自分の壁を突破し、能動的かつ周りを巻き込みながら、大規模かつ新しいことにチャレンジできる」という社風を意識して、「能動的にコミュニケーション能力を発揮することで『LaKeel DXエコノミー』を実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社ラキールの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[10代後半・男性/プログラマ] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・女性/コンサルタント] 【結果:二次を辞退】
[30代前半・男性/カスタマーサポート] 【結果:入社】
[20代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
ラキールの採用面接に向けて
ラキールの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「自分の壁を突破し、能動的かつ周りを巻き込みながら、大規模かつ新しいことにチャレンジできる」という社風を意識して、「能動的にコミュニケーション能力を発揮することで『LaKeel DXエコノミー』を実現できる人材であることを印象付けられるよう、具体的なエピソードを準備する。
- ラキールの成長戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜラキールなのか」に対する答えを明確にしておく。
面接前にこれらについて考えを整理し、面接当日は、強い意志をもって壁を突破できる、強さと能動性を持っていることをしっかりとアピールしましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。