エイブルの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
不動産賃貸仲介業で知られるエイブルは、1968年大阪で創業された『大阪建設』がその前身です。地域も全国区へ、そして事業も拡大しつつ、1992年に「エイブル」とコーポレートブランドを新たにします。
現在は、株式会社エイブルを中核に、「エイブルグループ」として、リフォームや引っ越しサービス、人材派遣、社宅物件や営業車両リース、コンサルティングまで、多角的に事業を展開しています。
同社で働く社員の口コミを見ると、「この会社に有給というものは存在しない」「週休2日どころか、月休2日のときも」「体力勝負のところが多い」と、不動産業界ならではなハードワークを感じさせるものが多くみられます。
一方で仕事へのやりがいは強く感じているようで、「毎月のノルマを達成するとき」「お客様から感謝の言葉をいただいたとき」に、「大きな達成感を感じる」そうです。
また、面倒見の良い社風も特徴の一つ。「最初はつきっきりで仕事を教えてもらえる」「休日にBBQしたり仲が良い」と、ハードワークも乗り越えられる温かで居心地の良さを感じる口コミも多く確認できます。
「面倒見のよい温かな風土の中と大きなやりがいを感じられるからこそ、ハードワークも一丸となって乗り越えられる」、こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社では、2022年12月現在、「ハウジングコーディネーター」「アシスタント・宅建事務」「その他(物件管理スタッフ、売買管理部等)」の3つの職種がキャリア採用の募集対象となっています。
応募者からの口コミを見ると、選考プロセスは、WEB申し込み後、2回の面接が行われるのが一般的なケースのようです。一次面接は配属エリアの責任者、最終面接は本社人事が担当することが多く、「最終面接は待遇面などの確認のみ」とのこと。実質的には、一次面接で合否は判定されている可能性が高いと思われます。
しかし、職種やタイミングによっては、「面接は1回だった」「3回の面接が行われた」という声や、面接以外に「時事や数学のテストがあった」という声も見られ、バラつきがあるようです。
■面接内容の傾向は?
エイブルでの面接で聞かれるのは、志望動機や前職の経験など、オーソドックスな質問がほとんどです。しかし働き方が特徴的であることから、「不規則な生活になるか大丈夫か?」「車の運転に問題はないか?」などといった確認が入ることがあります。
また、「あなたの夢は何ですか?」「いくら稼ぎたい?」など、聞き方は様々ですが、長期的にどんなキャリアビジョンを描いているのか、何を目標としているのかを確認されることも。さらに、「この仕事にトラブルはつきものですが、自信はありますか?」とストレス耐性を量るような質問も見られることから、強い志と精神力を持って、同社で活躍したいという思いを、しっかりと伝えることが大切だと言えるでしょう。
エイブルの面接攻略法(面接対策)
■エイブルの「考え方」を理解した上で自己分析をする
エイブルの面接を受ける前に、エイブルの「考え方」を理解しておきましょう。
エイブルの「考え方」とは、この社名に込められた思いを指しています。
エイブルの社名は、「be able to」から由来しています。この言葉に、エイブルの事業に対するチャレンジ精神、不可能と思われることを可能とする考え方や姿勢、という思いが込められています。
つまりエイブルで大切にされる価値観は、「チャレンジ精神」と置き換えられるでしょう。採用ホームページでも、この「チャレンジ精神」を発揮して取り組んだ事例が多く紹介されています。例えば、「業界初」の賃貸住宅情報誌の創刊や、女性営業社員の登用、土日営業などです。
面接でもこの価値観に共感できる人材かどうか、つまり「チャレンジ精神」を発揮し、新しい道を切り開くことができる人材かを見極められるでしょう。こうした期待に応えるためには、これまでのキャリアの中で、どんな挑戦に取り組んできたのか、またそれを実現させるために、どんな困難な場面で、どういった対応をして乗り越えてきたのか、という具体的なエピソードを披露することがおすすめです。
■「なぜエイブルか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜエイブルなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「エイブルで活躍できる人材かどうか」「これまでのキャリアが同社で活かすことができるのか」ということを確認するとともに、「同社の特徴や、同業他社との違いを理解しているのか」という点についても確認しようとしています。
この質問に対して、面接官を納得させられる答えをするためには、以下に挙げるような、不動産賃貸仲介業を主に生業とする競合他社についての研究が不可欠です。
- Apaman Network株式会社
- 株式会社ミニミニ
- ハウスメイトグループ
エイブルの採用面接で実際に聞かれた質問内容
エイブルが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。エイブルの場合「面倒見のよい温かな風土の中と大きなやりがいを感じられるからこそ、ハードワークも一丸となって乗り越えられる」という社風を意識して、「チャレンジ精神を持ち、それを確実に実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代後半・男性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[30代前半・男性/宅建主任] 【結果:入社】
[40代前半・男性/人事] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/プロパティマネージャー] 【結果:入社】
エイブルの採用面接に向けて
エイブルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「面倒見のよい温かな風土の中と大きなやりがいを感じられるからこそ、ハードワークも一丸となって乗り越えられる」という社風を意識して、「チャレンジ精神を持ち、それを確実に実現できる人材」であることを印象付けられるよう、具体的なエピソードを準備する。
- エイブルの「考え方」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜエイブルなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。