【面接対策】山田コンサルティンググループの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】山田コンサルティンググループの中途採用面接では何を聞かれるのか

総合コンサルティングファームである山田コンサルティンググループ。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


山田コンサルティンググループの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

税理士法人山田&パートナーズからスピンアウトする形で生まれた山田コンサルティンググループは、その出自から「財務と事業の両輪」を強みとし、主に中堅中小企業を対象にコンサルティングサービスを提供しています。事業再生はM&A、不動産や事業承継など、10の領域での事業を展開しています。

同社の今年の採用スローガン「きみが山田だ。」に表れている通り、同社では一人ひとりが「主役」となって活躍することが期待されています。在籍する社員の口コミからも、「経営トップが人を育てようという意志が強く、個々の社員を中心に考えた経営を行っている」といった声が目立ちます。会社制度としても、「T字型人材」、つまり幅広い領域の知見と得意分野の深い専門性を身に着けられるよう、様々な研修制度を整備し、社員の成長をサポートしています。成長を求められるがゆえ、「自分で勉強する気概が不可欠」です。

こうした人材育成に対する強い考えは創業者の思いであり、それは脈々と現在も受け継がれています。同時に、毎週の朝礼や社員旅行、企業理念の読み合わせなど、独自の文化も根付いているため、「団結を求められるため、会社になじめないとかなりつらい」ですが、「理念に合致する人にはとても過ごしやすい環境」だそうです。

「団結力を求める独自の文化の中、個々の社員が『主役』として力を発揮する」、こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

同社の中途採用は、2022年12月時点で、「コンサルタントキャリア採用」と「専門コンサルタント採用」の2つの職種が募集対象となっています。事業経験があり、専門分野での活躍が期待されるのが前者、データ分析やリサーチ業務の専門職で業界未経験者もOKであるのが後者です。

選考プロセスは、いずれの職種の場合も、WEBエントリーの後、適性検査→面接(部門によって2~3回)となります。応募者の口コミによると、「一次面接は現場社員が面接官」であり、面接官は「2名」であることが多いようです。その場では、「実務をうまく進める力があるかどうかを見られている」とのことですので、カルチャーフィットとともに、実務能力の高さをアピールすることが大切になると言えます。

面接内容の傾向は?

同社の面接では、「前職における失敗例は?」「これまでで最も苦労したことは?」という質問がよく投げかけられています。一人ひとりが『主役』として力を発揮することが求められる社風ゆえ、どんな困難な場面でも、自らの力で成果を出すことができるか、という視点で確認されていると考えられます。

それ以外では、志望動機やこれまでのキャリアなど、オーソドックスな質問がほとんどです。面接の雰囲気としては、「終始穏やかだった」とのこと。ただし、「時折厳しい質問が飛んでくる」ので、どんな質問でも対応できるよう、事前の準備が必要です。

山田コンサルティンググループの面接攻略法(面接対策)

山田コンサルティンググループの基本理念を理解した上で自己分析をする

山田コンサルティンググループの面接を受ける前に、基本理念を理解しておきましょう。

同社の基本理念は、下図の通り、3つの柱で構成されています。

「団結力を求める独自の文化の中、個々の社員が『主役』として力を発揮する」という社風のとおり、基本理念においても「個」の成長が大切にされていることが分かります。また「個」のみならず、それが「組織」の成長であると定義づけられていることが特徴と言えます。在籍者の口コミを見ても、「個人主義というよりも、チームでプロジェクトを推進していく傾向」「メンバー個々の成長を組織全体の成長につなげ、そして社員とその家族を幸せにする、という創業者の思いが社風のベースとなっている」という声が多く確認されます。こうした基本理念、そして社風に合致する人材であることをアピールするためには、これまでの経験の中で、自分自身のスキル・専門性を磨くためにどんな努力をしてきたのか、それはどのような業務を通して身に着けたのか、また組織全体の成果を最大化するためにはどのような工夫をしたのか、ということについて具体的なエピソードを紹介することが有効です。

「なぜ山田コンサルティンググループか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

同社の中途採用面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。この質問を通し、面接官は、「この応募者はどれだけ同社のことを理解しているのか」ということを確認することはもちろん、「同業他社との違いを分析できているか」という視点でも確認してきています。

面接官に対して説得力のある回答をするためには、以下に挙げるような同業他社についての研究が不可欠です。業界全体の動向、各企業の特色などを踏まえたうえで、山田コンサルティンググループの独自性はどんなことなのか、自分なりの答えを明確にしたうえで、面接に臨みましょう。

  • アクセンチュア株式会社
  • 株式会社タナベコンサルティング
  • 株式会社船井総合研究所
  • 株式会社リンクアンドモチベーション

山田コンサルティンググループの採用面接で実際に聞かれた質問内容

山田コンサルティンググループが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。山田コンサルティンググループの場合「団結力を求める独自の文化の中、個々の社員が『主役』として力を発揮する」という社風を意識して、「個の力を組織の成長として、成果を最大化できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/その他] 【結果:最終を辞退】

質問

前職における失敗事例とそこから学んだ点

回答

面接は終始穏やかであったが、時々厳しい質問を受けた…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/経営コンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】

質問

数字に強いか

回答

一次面接官は現場社員のため、実務をうまく進める力を見られる…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/経営コンサルタント] 【結果:入社】

質問

コンサルティングする上で一番大事なことは?

回答

情報提供はできても、最終判断はできない、つまり責任は持てない…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/会計コンサルタント] 【結果:入社】

質問

現職で最も苦労した経験は?

回答

ハードな環境であるため、ガッツや精神力があるかを見られている…(口コミの続きとアドバイスを見る

山田コンサルティンググループの採用面接に向けて

山田コンサルティンググループの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「団結力を求める独自の文化の中、個々の社員が『主役』として力を発揮する」という社風を意識して、「個の力を組織の成長として、成果を最大化できる人材」であることをアピールするため、具体的なエピソードを準備する。

  • 山田コンサルティンググループの基本理念に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究することで、「なぜ山田コンサルティンググループなのか」という問いに対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。