三井住友カードの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
三井住友カードは、1967年創業、三井住友フィナンシャルグループ傘下のクレジットカード会社です。
急速に拡大するキャッシュレス決済において、同領域の『パイオニア』であることは、同社で働く社員が強く感じていること。口コミを見ると、「クレジットカード会社としてのリーディングカンパニーであるという自負が社内にある」「社会に対して使命感を持って働ける」という声が多く見られます。
また、銀行を母体とするグループであるため、「銀行からの案件連携」があり、「グループ間の連携が強い」「グループ一体で提案を行うため、成約したときの達成感は大きい」という業務の進め方の特徴、そしてやりがいを感じる声が寄せられています。
同時にその企業特性から、「銀行文化が引き継がれている」との声も。「基本的にはトップダウン」であったり、「上下関係が厳しい」「体育会系」という風土ではあるようです。しかし最近では、若手に成長の機会を与えるため、「裁量の大きな仕事や難易度の高い仕事にトライ」できたり、「担当者に大きな裁量が与えられている」と、日本企業的な文化の中でも、成長を感じながら仕事に取り組める環境に変化していることが分かります。
また、「職場の雰囲気はよい」「部を超えた飲み会も多い」と、コミュニケーションを大切にする一面を感じさせる声も見られます。
「銀行文化に根付いたトップダウンかつ体育会系な風土の中で、先進的かつ大規模な案件にチャレンジすることに大きなやりがいを感じる」、こうした社風にフィットする人材かどうかが、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
三井住友カードのキャリア採用は、営業戦略本部やマーケティング本部といった、組織別に募集職種が分類されています。さらにその中で、担当業務やポジションによって求人が細分化されていますので、自身に合う求人はどれか、キャリア採用サイトでしっかり確認してください。
選考プロセスは、いずれの職種においても、「書類選考→面接(3~4回)」とのこと。一般的なキャリア採用に比較し、面接の回数が多いことが分かります。応募者の口コミを見ると、面接回数とともに面接官の人数についても、「一次面接は面接官3人、二次面接は5人」という声も。多くの社員の目で、何度も応募者を確認し、カルチャフィットを確認しようという意図が感じられます。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、「これまでの成功体験と失敗体験は?」という質問が頻出されます。こうした質問を通して、業務の進め方や仕事へのスタンス、また同社へのカルチャーフィットを確認されていることが分かります。
面接の雰囲気については、「圧迫面接ではなく、終始和やかな雰囲気だった」「ほんわかとした雰囲気で会話をしているような感じだった」とのこと。ただし、「ロジカルな説明でないとすぐに突っ込まれてしまう」ことや、「丁寧な言葉遣いときびきびした礼儀正しい動作が大切」と、金融業界ならではの口コミも見られますので、注意して臨みましょう。
三井住友カードの面接攻略法(面接対策)
■三井住友カードの経営理念を理解した上で自己分析をする
三井住友カードの面接を受ける前に、経営理念を理解しておきましょう。
同社の経営理念は上図の通りです。
社風について述べた通り、「SMBCグループ」として仕事をすること、そして先進的なチャレンジをすることで、社会課題の解決に結びつける姿勢が感じられます。
面接において、こうした同社の経営理念にフィットする人材であることをアピールすることが重要です。例えば過去の業務経験において、組織や会社の壁を越えてチームワークを発揮したこと、またそのために自身が工夫したことや、前例にとらわれない先進的な取り組みをした事例などを紹介するとよいでしょう。その際、成果だけではなく、具体的なプロセスまでしっかりと伝えましょう。そうすることで、同社での活躍イメージを面接官に具体的抱かせることが可能となります。
また経営理念とともに、同社が現在掲げているブランディングキーメッセージ”Have a good Cashless”についても、コーポレートサイトで確認をしておきましょう。
■「なぜ三井住友カードか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
同社の中途採用面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ三井住友カードなのか」というものがあります。この質問を通し、面接官は、「この応募者はどれだけ三井住友カードのことを理解しているのか」ということを確認することはもちろん、「同業他社との違いを分析できているか」という視点でも確認してきています。
面接官に対して説得力のある回答をするためには、以下に挙げるような同業他社についての研究が不可欠です。業界全体の動向、三井住友カードの立ち位置や独自性はどんなことだと言えるのか、自分なりの答えを明確にしたうえで、面接に臨みましょう。
- 株式会社ジェーシービー
- 三菱UFJニコス株式会社
- 株式会社クレディセゾン
- 楽天カード株式会社
三井住友カードの採用面接で実際に聞かれた質問内容
三井住友カードが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。三井住友カードの場合「銀行文化に根付いたトップダウンかつ体育会系な風土の中で、先進的かつ大規模な案件にチャレンジすることに大きなやりがいを感じる」という社風を意識して、「チームワークを発揮することで、先進的な取り組みに果敢にチャレンジできる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:面接中止】
[20代前半・男性/経営企画] 【結果:結果待ち】
[20代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】
三井住友カードの採用面接に向けて
三井住友カードの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。