きちりホールディングスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1998年7月に有限会社吉利として設立された同社は、2000年11月株式会社に改組し「株式会社きちり」と社名を改名、そして2019年11月より持株会社制に移行しました。きちりホールディングスは、同グループの経営管理機能を担う持株会社です。
外食産業を基軸にしつつ、「フランチャイズ・ライセンス事業」、「グローサラント事業」「CVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)事業」、「プラットフォームシェアリング事業」といった事業を持株会社体制下で展開しています。
社風について、同社の社員から寄せられる口コミを見てみると、社員を大切にする文化が感じられるものが多く見られます。「研修制度が充実」「スキルアップが望める」環境であり、さらに「上司も研修に参加するよう背中を押してくれる」そうです。これは、「上司にとっては、部下の成長が自分の評価になる」という仕組みの影響もあり、人材の育成・成長に対して全員が高い意識を持っていることが分かります。
また、社内イベントが多いことも特徴です。全社から卒業するアルバイトを対象にした「パートナー卒業式」や、おもてなしを披露する「おもてなしフォーラム」といった全社イベントもあれば、フットサルやバーベキューなども社員・アルバイトの垣根なく開催されているようです。
同社で働く魅力について、「やればやるぶん、評価が上がる」「まずはやってみる、を大切にしてくれる」という声が多く寄せられます。「面白いか面白くないかが一番大事」であり、「失敗したらその時に考える」と、新しいチャレンジに積極的な文化です。これも、「社員間の人間関係が良好」「全体的にアットホーム」な雰囲気があるからこそ、自由に意見が言える、チャレンジができる環境なのでしょう。
「一人ひとりのキャリアアップを大切にする環境の中で、『面白い』と感じることに絶えずチャレンジする」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社のキャリア採用は、グループ全体で窓口が一本化されており、店舗・ポジション別で求人が細分化されています。
選考のプロセスとしては、WEBエントリーののち、書類選考と面接で構成されています。応募者の口コミを見てみると、「面接は2回だった」「面接は1回のみ」と、ポジションや対象者によって回数にはばらつきがあるようです。「90%以上が一次面接での印象で決まる」という声もあるため、最初に好印象を抱いてもらえるように、しっかりと準備して臨むことが必要です。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、応募者の人となりを重視するような質問が多く投げかけられます。例えば、「あなたを色で表すと何色?」「自分はどんな人だと思う?」「友達にあなたの長所と短所を聞いたら、何て言うと思う?」といった質問が代表的です。自分自身をどうとらえているか、そしてそれを面接官にどのように伝えられるのか、を見ていることが分かります。
また同時にキャリア観に関する質問も多いことが特徴。「5年後、10年後はどうなっていたい?」「仕事で一番大切なことは?」といった質問を通し、カルチャーフィットを確認するとともに、同社での活躍イメージを想像できているか、が重要になってきます。
面接の雰囲気は「非常にフランク」とのこと。「自分の感じていること、思っていることを気兼ねなく発言できる」雰囲気を作ってくれるようです。
きちりホールディングスの面接攻略法(面接対策)
■きちりホールディングスの企業理念を理解した上で自己分析をする
きちりホールディングスの面接を受ける前に、企業理念を理解しておきましょう。
同社の企業理念は、下記の通り「大好きがいっぱい」です。
社風でも述べた通り、同社では「人」を大切に思い、そして人に感動を与え続けること使命としています。またこの理念については、「理念研修」という研修制度において社員全員に深く浸透されています。同社代表取締役社長CEO兼COOの平川氏は、「仕事に”夢中になること”」には、「仕事が大好き、仲間が大好き、相手(お客様)の喜ぶ顔が大好き」の3つの「大好き」が必要、と語っています。
面接においても、この理念に深く共感すること、そしてこの理念に基づいて行動し、新しい価値を提供できる人材であることをアピールすることが大切です。これまでの業務経験の中で、具体的にどのような「感動」を人に与えることができたか、またそれを実現するためにどのような工夫をしてきたのか、また常に新しいことに挑戦してきたことなどについて触れるのも有効でしょう。
■「なぜきちりホールディングスか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜきちりホールディングスなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。
この質問に対して説得力ある回答をするためには、業界や競合他社に関する理解は不可欠です。以下に競合企業4社を記載しますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜ同社を志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。
- 株式会社オペレーションファクトリー
- 株式会社トランジットジェネラルオフィス
- 株式会社フォンス
- 株式会社FOOD&LIFEINNOVATIONS
きちりホールディングスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
きちりホールディングスが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。きちりホールディングスの場合「一人ひとりのキャリアアップを大切にする環境の中で、『面白い』と感じることに絶えずチャレンジする」社風を意識して、「人に感動を与えるために新しい価値を提供し続けることができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:三次を辞退】
[20代後半・男性/店長] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/店長] 【結果:最終面接で不採用】
[30代前半・男性/会計] 【結果:最終面接で不採用】
きちりホールディングスの採用面接に向けて
きちりホールディングスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。